本文へジャンプ

Hitachi

日立アドバンストサーバ HA8500/9000Vシリーズ

Power Monitor H for Networkの概要

系統別出力の遅延給電の設定

コマンドラインで、#/usr/ups/bin/xinstを起動すると図1に示す系統別出力の遅延時間などが設定できる画面が表示されます。

画像 Power Monitor H for Networkの設定画面(出力制御)
図1.Power Monitor H for Networkの設定画面(出力制御)

1.出力1の制御、出力2の制御
「有効」を指定すると、出力1と出力2の遅延給電の設定ができます。ここで示す出力1、出力2は、UPSの出力系統1、出力系統2につけられた設定項目名です。

2.出力開始の遅延時間 (Relay 2 Bootup Delay)
出力開始時における出力1と出力2との間の出力開始時間差を指定します。出力1が先に出力開始、指定した時間後に出力2が出力開始されます。
例えばこの項目に“60”と設定すると、出力1から給電開始し、60秒後に出力2から給電を開始します。

3.出力停止の遅延時間 (Relay 1 Shutdown Delay)
出力停止時における出力1と出力2との間の出力停止時間差を指定します。出力2が先に停止し、指定した時間後、出力1が停止します。
例えばこの項目に“60”と設定すると、出力2から給電を停止し、60秒後に出力1から給電を停止します。

スケジュール運転の設定

まず、コマンドラインで # /usr/ups/bin/xschedを起動します。
下の画面が出ます。この画面では、年間スケジュールなどの設定が行えます。

画像 スケジュール設定の初期画面
図2.スケジュール設定の初期画面

下図は週間スケジュール運転の設定画面です。左は起動時間、右は停止時間の設定ができます。

画像 週間スケジュールの設定画面
図3.週間スケジュールの設定画面

まとめ

UPSはサーバが情報ライフラインとなった現在では必要不可欠な装置となっています。
今回の内容を参考にしてサーバの用途に合わせた最適なUPSを選定してください。

また、UPSが活躍するのは主に停電時ですが、UPS管理ソフトウェア(Power Monitor H for Network)は系統別遅延給電やスケジュール運転などの他にも電源環境のモニタリング、障害時のSNMPトラップ、E-mail送信など多種多様な機能を持っています。

Power Monitor H for Networkの各機能についてはソリューションにて紹介しています。

2ページ中2ページ