足が疲れやすい、むくむ、だるいなどの症状を訴える患者さんはいらっしゃいませんか?
夜間や朝方に足がつる患者さんはいらっしゃいませんか?
下肢(太ももやふくらはぎなど)に血管が瘤(こぶ)のように膨れてきたり、浮き出て見える患者さんはいらっしゃいませんか?
それはおそらく『下肢静脈瘤』という足の血管の病気です。
下肢の静脈には血流が重力によって足先へ逆流しないように弁がついていますが、その弁が壊れて正しく閉じなくなると、血流の逆流が起こり、うっ血が生じて血管の拡張や蛇行することによって瘤ができます。
医療用の瞬間接着剤(べナシール)を静脈の中に注入し固めて、逆流を止める新しい治療法で、日本では2019年に保険認可されました。
今までのレーザーやラジオ波による血管焼灼術では、静脈を焼いて塞ぐ治療のため、わずかですが、術後に神経障害や深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)などの合併症が起こることがありました。
グルー治療では熱による組織損傷の危険がないので、手術において血管周囲への麻酔が不要であり、カテーテルを挿入する部分の局所麻酔のみで行うことが可能です。
また、手術後に弾性ストッキングを着用する必要もなく、手術してすぐ仕事を行うことも可能です。
下肢静脈瘤の診療において、治療に苦慮することもあるかと存じます。
治療法の選択肢のひとつとして、当院へのご紹介を検討して頂ければと存じます。