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概要

HA8000Vシリーズ Service Pack for HA8000V (SPH)のVersion 6.60をリリースしました。

発生頻度

現象および影響範囲

SPHのメンテナンスリリースです。詳細については、次の日立Webページ掲載の『Service Pack for HA8000V補足資料(Readme)』を参照してください。

適用方法

今回リリースしたSPHをダウンロードサイトで提供しています。
次の日立WebページからSPH isoイメージをダウンロードしてください。
isoイメージをダウンロードの上、上記の補足資料ならびに下記マニュアルサイトに掲載している『Smart Update Manager ユーザーガイド』を参照の上、適用してください。

ダウンロードサイトでは、SPHに含まれないファイル、または、不具合対策版などのSPH収録版から更新されたファイルも提供しています。これらのファイルにつきましては、ダウンロードサイトで表示される説明文を参照の上、適用してください。

注意事項・制限事項

今回リリースしたSPHには下記の注意事項・制限事項があります。詳細はReadmeもしくはアドバイザリを参照してください。

  • 【重要】iLO5 バージョン 1.40未満の環境から本SPH収録のiLO5バージョン 2.65へ直接アップデートした場合、ファイバーチャネルホストバスアダプターと一部のネットワークアダプターの設定がデフォルトに戻る現象が発生する可能性があります。詳細は重要なお知らせCRI-2021-0010を参照してください。
  • 一部のネットワークアダプターについて、今回リリースしたSPH収録のファームウェアに更新後、古いバージョンにダウングレードできなくなります。詳細はアドバイザリADV-2021-0056を参照してください。
  • 一部のQlogic製ネットワークアダプターについて、今回リリースしたSPH収録のファームウェアの適用前に、前提となるバージョンへの更新が必要になる場合があります。詳細はアドバイザリADV-2021-0129を参照してください。
  • 一部のBroadcom製ネットワークアダプターについて、今回リリースしたSPH収録のファームウェアの適用前に、前提となるバージョンへの更新が必要になる場合があります。詳細はアドバイザリADV-2022-0009を参照してください。
  • 一部のBroadcom製ネットワークアダプターについて、今回リリースしたSPH収録のファームウェアの適用で更新できない場合があります。詳細はアドバイザリADV-2022-0068を参照してください。
  • 一部のNVMeストレージコントローラについて、今回リリースしたSPH収録のファームウェアの適用において、前提となるバージョンへの更新が必要になる場合があります。詳細はアドバイザリADV-2022-0065を参照してください。
  • ファームウェア/ドライバのアップデートの失敗について、一般的な対処方法で回避できる場合があります。詳細はアドバイザリADV-2022-0013を参照してください。
  • セキュアブート有効時にDL20/ML30 Gen10 PlusオンボードLANがBIOS/プラットフォーム構成(RBSU)に表示されない場合があります。対策方法の詳細はアドバイザリADV-2022-0079を参照してください。
  • AHCI接続のM.2 SATA SSDで、オンラインによるファームウェアのアップデートが失敗する場合があります。回避策の詳細はアドバイザリADV-2022-0080を参照してください。
  • 一部のM.2 NVMeについて、ファームウェアの適用時にSUMのオンライン展開モードに対応していませんので、SUMのオフライン展開モードをご使用ください。詳細はアドバイザリADV-2022-0088を参照してください。
  • SASエキスパンダカードについて、今回リリースしたSPH収録のファームウェアからSASエキスパンダ―カードに接続されているドライブを検出しない現象を対策したファームウェアをダウンロードサイトに提供しています。詳細はアドバイザリADV-2022-0089を参照してください。
【Windows環境でご使用の場合】
  • Smart RAID Gen10 Plus Controller(SR932i-p/SR416-a)でWindows インストールメディアを用いて新規・再セットアップする場合にSPH適用後の再起動でIntegrated Management Log(IML)ログにUncorrectable Machine Check Exception(UMCE)が記録される場合があります。詳細はアドバイザリADV-2022-0034を参照してください。
  • Windows Server 2022環境においてIntel製ネットワークアダプターを搭載している装置に、今回リリースしたSPH収録のドライバの適用において、最新のドライバが適用されている場合でも、ドライバコンポーネントはドライバを更新するように要求します。詳細はアドバイザリADV-2022-0058を参照してください。
  • Windows Server 2022のHyper-V環境においてML350 Gen10 オンボードLANで仮想スイッチを作成できません。詳細はアドバイザリADV-2022-0056を参照してください。
  • Windows2022、DL580 Gen10/ML30 Gen10 Plus装置を使用の環境においてSPHのSUMオンライン展開モードを使用時に、SPSファームウェアを適用できない現象が発生します。SUMオフライン展開モードを使用してファームウェアを更新してください。詳細はアドバイザリADV-2022-0138を参照してください。
  • Windows2022/2019、ML30 Gen10 Plus装置を使用の環境においてSPHのSUMオンライン展開モードを使用時に、MRSAおよびStoreCLIが適用できない現象が発生します。SPHから該当コンポーネントを取り出して適用してください。詳細はアドバイザリADV-2022-0145を参照してください。
【Red Hat Enterprise Linux環境でご使用の場合】
  • Smart RAID Gen10 Plus Controller(SR932i-p/SR416-a)でRHELインストールメディアを用いて新規・再セットアップする場合にSPH適用後の再起動でIntegrated Management Log(IML)ログにUncorrectable Machine Check Exception(UMCE)が記録される場合があります。詳細はアドバイザリADV-2022-0034を参照してください。
  • RHEL7.9環境においてEmulex製ファイバーチャネルホストバスアダプターを搭載している装置に、今回リリースしたSPH収録のドライバを適用する場合に、Emulex製ファイバーチャネルホストバスアダプターのドライバのインストールが失敗します。インストール対象から除外してください。詳細はアドバイザリADV-2022-0052を参照してください。
  • RHEL8、ML30 Gen10 Plus装置を使用の環境においてSPHのSUMオンライン展開モードを使用時に、MRSAおよびStoreCLIが適用できない現象が発生します。SPHから該当コンポーネントを取り出して適用してください。詳細はアドバイザリADV-2022-0145を参照してください。
【VMware環境でご使用の場合】
  • 【重要】QLogic製ファイバーチャネルホストバスアダプターのドライバをアップデートすると、ドライバのロードに失敗し、アダプターが認識できなくなる場合があります。SANブートパスに使用しているアダプターで本現象が発生した場合、バックアップからのリストアが必要となります。詳細は重要なお知らせCRI-2020-0005を参照してください。
  • SPH/SUM を使用しファームウェア/ドライバのアップデートを行うには、事前にESXiホストにiSUT をインストールする必要があります。インストール方法についてはReadmeを参照してください。
  • SPH6.60収録のAdvanced Power Capping Microcontroller Firmwareバージョン1.0.8(PICFW-1.0.8-1.fwpkg)は、VMware ESXi7.0環境においてSUMのオンライン展開モードに対応していませんので、SUMのオフライン展開モードをご使用ください。
  • 今回リリースしたSPHに収録されているVMware ESXi 7.0用のnmlx5_enドライバは、VMware ESXi 7.0 Update 2以降が適用対象のため、ESXi7.0GA/ESXi7.0U1では適用できません。SPH 6.40に収録されているファームウェアおよびドライバを適用してください。詳細はアドバイザリADV-2022-0021を参照してください。
  • VMware ESXi環境においてSPHでiSUT使用時にQLogic製ネットワークアダプターのファームウェアがアップデートが失敗します。SUMオフラインモードではファームウェアアップデートが成功します。詳細はアドバイザリADV-2022-0053を参照してください。
  • VMware ESXi 6.5環境においてEmulex製ファイバーチャネルホストバスアダプターを搭載している装置に、今回リリースしたSPH収録のファームウェアを適用する場合、ファームウェアのダウングレードが必要な場合があります。詳細はアドバイザリADV-2022-0054を参照してください。

対象製品

対象装置 HA8000V/DL20 Gen10
HA8000V/DL360 Gen10
HA8000V/DL380 Gen10
HA8000V/DL580 Gen10
HA8000V/ML30 Gen10
HA8000V/ML350 Gen10
HA8000V/DL20 Gen10 Plus
HA8000V/DL360 Gen10 Plus
HA8000V/DL380 Gen10 Plus
HA8000V/ML30 Gen10 Plus

対象OS

Microsoft® Windows Server® 2022
Microsoft® Windows Server® 2019
Microsoft® Windows Server® 2016
Red Hat® Enterprise Linux® Server 8.4(64-bit x86_64)
Red Hat® Enterprise Linux® Server 8.3(64-bit x86_64)
Red Hat® Enterprise Linux® Server 7.9(64-bit x86_64)
Red Hat® Enterprise Linux® Server 7.8(64-bit x86_64)
VMware ESXi 7.0
VMware ESXi 6.7
VMware ESXi 6.5

モデルによりサポートOSは異なります。詳しくは、サポートモデル/OS一覧でご確認ください。

更新情報

2022年12月23日(更新):注意事項・制限事項にADV-2022-0145を追加、対象OSの並び順を修正
2022年11月25日(更新):注意事項・制限事項にADV-2022-0021、ADV-2022-0138を追加、参照先リンク修正
2022年7月29日(更新):対象装置にDL20 Gen10 Plus,ML30 Gen10 Plusを追加
2022年5月27日(公開)

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本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

文書番号

ADV-2022-0050