Hitachi

概要

HA8000V ML30 Gen10 PlusにおいてSPH6.60またはSPH6.70でSmart Update Manager(SUM)を実行した場合に、インベントリ結果でMR Storage Administrator(MRSA)およびStorCLIが表示されずインストールができない現象が発生します。この現象の対策方法を以下に示します。

発生頻度

現象および影響範囲

HA8000V ML30 Gen10 PlusにおいてSPH6.60またはSPH6.70でSUMを実行した場合に、インベントリ結果でMRSAおよびStorCLIが表示されない現象が発生します。このため、SUMを使用してMRSAおよびStorCLIの適用を行うことができません。SUMによるインベントリを実施しても、SUM上の適用可能なコンポーネントにMRSAおよびStorCLIが表示されません。

HA8000V ML30 Gen10 PlusにおいてSPH6.60またはSPH6.70でSUMを実行した場合、下図の赤枠部分(MRSAおよびStorCLI)は表示されません。

インベントリ結果
インベントリ結果の表示例(MRSAおよびStorCLIを表示する場合)

回避策

回避策はありません。

対策方法

SPHから該当コンポーネントを取り出し、OS上で個別にインストールを実施してください。

Windows環境におけるインストール方法
  1. 下表に示すユーティリティのインストールモジュールをSPH6.60またはSPH6.70のpackagesディレクトリから取り出します。
    ユーティリティ名 SPH6.60 パッケージファイル名 SPH6.70 パッケージファイル名
    MR Storage Administrator(MRSA)cp050700.execp053565.exe
    StorCLIcp050701.execp053567.exe
  2. 取り出したユーティリティのインストールモジュールをWindows OS上の任意のディレクトリに保存します。
  3. 保存した管理ユーティリティのインストールモジュールをダブルクリックします。
  4. セットアップ画面が表示されるので、「インストール」を選択します。
  5. インストール完了後、セットアップ画面の「閉じる」を選択します。

以上でユーティリティのインストールは完了です。

RHEL環境におけるインストール方法
  1. 下表に示すユーティリティのインストールモジュールをSPH6.60またはSPH6.70のpackagesディレクトリから取り出します。
    ユーティリティ名 SPH6.60 /SPH6.70パッケージファイル名
    MR Storage Administrator(MRSA)MRStorageAdministrator-007.016.016.000-00.x86_64.rpm
    StorCLIstorcli-007.1616.0000.0000-1.x86_64.rpm
  2. 取り出したユーティリティのインストールモジュールをRHEL OS上の任意のディレクトリに保存します。
  3. 端末を起動し、手順Aで保存したディレクトリに移動します。
  4. 以下のコマンドを実行し、ユーティリティのインストールを実行します。
     rpm△-ivh△パッケージファイルファイル名 ※△はスペースを示します
    コマンド入力例(MRSAの場合):
     rpm -ivh MRStorageAdministrator-007.016.016.000-00.x86_64.rpm

以上でユーティリティのインストールは完了です。

対象製品

対象製品名 MR Gen10 Plusコントローラー
MegaRAID MR416i-p Gen10 Plusコントローラー (TQ-xxx-P06367-B21)
MegaRAID MR216i-p Gen10 Plusコントローラー (TQ-xxx-P26324-B21)
※ 「x」はお客さまのご購入製品により相違します。
対象装置 HA8000V/ML30 Gen10 Plus

発生条件

対象装置に対象製品に示すコントローラーを搭載した環境において、SPHでSUMを使用したインベントリを実施した場合に発生します。

対象バージョン

Service Pack for HA8000V (SPH) Ver. 6.60
Service Pack for HA8000V (SPH) Ver. 6.70

対象OS

Microsoft® Windows Server® 2022
Microsoft® Windows Server® 2019
Red Hat Enterprise Linux Server 8

更新情報

2022年12月23日(公開)

*
本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

文書番号

ADV-2022-0145