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[アドバイザリ]
Smart RAID Gen10 Plus Controller搭載装置においてUncorrectable Machine Check Exception(UMCE)のログが記録される現象について

概要

Smart RAID Gen10 Plus Controller(SR932i-p/SR416-a)でWindows インストールメディアを用いてセットアップする場合、SPH適用後のシャットダウンまたは再起動でIntegrated Management Log(IML)にBank6のUncorrectable Machine Check Exception(UMCE)が記録される場合があります。

発生頻度

高

現象および影響範囲

Smart RAID Gen10 Plus Controller(SR932i-p/SR416-a)搭載装置において、Windowsのinboxドライバ(SmartSAMD.sys) が適用された環境でSPHのオンライン更新を実行しようとした場合、OSのシャットダウンまたは再起動でIntegrated Management Log(IML)にBank6のUncorrectable Machine Check Exception(UMCE)が記録される場合があります。

本現象はSPHのSUM ローカルホストガイドアップデートのインベントリを実行した際に、すべてのコンポーネントのインベントリが完了するのに長時間かかります。これにより、Windowsのinboxドライバ(SmartSAMD.sys)で未処理のコマンドが発生し、プロセッサーコアのUncorrecatable Machine Check Exceptionが発生します。

この現象が発生した場合、IMLに以下のログが採取されます。

現象発生時のIML(表示例)：

  • Uncorrectable Machine Check Exception (Processor 1 APIC ID 0x00000000 Bank 0x00000006 Status 0xBA000000'00000E0B Address 0x00000000'00000000 Misc 0x00000000'46100000). ACTION: Update the system firmware. If the issue persists contact support.
  • PCI Bus "Unrecoverable I/O Error has occurred System Firmware will log additional details in separate IML message entry if possible."
  • System Error "Uncorretable PCI Express Error Detected. Slot 2 (Segment 0xx, Bus 0x2A, Device 0x2, Function 0x0), Uncorrectable Error Status 0x4000"
※
使用されているシステム環境により表示は異なります。

この現象が発生時にWindowsシステムイベントログに以下のログが記録される場合があります。

Microsoft-Windows-WHEA-LoggerイベントID 18
致命的なハードウェアエラーが発生しました。
コンポーネントごとの報告：プロセッサコア
エラーソース：Machine Check Exception
エラーの種類：Bus/Interconnect Error
プロセッサ APIC ID：3

回避策

SPHを適用する前にSmart RAID Gen10 Plus Controller(SR932i-p/SR416-a)のドライバを適用することで、本現象を回避できます。

Windowsの新規・再セットアップの際には「HA8000V Gen10 Plus 重要事項および読替ガイド」の[システム装置のセットアップ]-[OSのインストール]の内容を参照し、SPHを適用する前にSmart RAID Gen10 Plus Controller(SR932i-p/SR416-a)のドライバを適用してください。

RHEL環境では本現象の発生は確認されていませんが、Windowsと同様に新規・再セットアップの際には「HA8000V Gen10 Plus 重要事項および読替ガイド」を参照し、SPHを適用する前にSmart RAID Gen10 Plus Controller(SR932i-p/SR416-a)のドライバを適用してください。
VMware ESXi環境については対処の必要はありません。

次の日立Webページより「HA8000V Gen10 Plus 重要事項および読替ガイド」をダウンロードしてください。

ダウンロードの上、「HA8000V Gen10 Plus 重要事項および読替ガイド」に記載のOSインストール手順を参照し、Smart RAID Gen10 Plus Controller(SR932i-p/SR416-a)のドライバを適用してください。

対策方法

Smart RAID Gen10 Plus Controllerのファームウェアバージョンを03.01.14.062以降にアップデートしてください。

次の日立WebページよりSmart RAID Gen10 Plus Controllerのファームウェアをダウンロードしてください。
ダウンロードの上、ダウンロードページのファームウェアの更新方法を参照し適用してください。

アップデートはオンラインもしくはオフラインで可能です。(ファームウェアの適用にはサーバの再起動が必要です)
作業時間は１台あたり約10分となります。(当該ファームウェアのみ更新された場合)

対象製品

対象製品 Smart RAID Gen10 Plusコントローラー
SR932i-p Gen10 Plusコントローラー (TQ-xxx-P04220-B21)
SR416i-a Gen10 Plusコントローラー (TQ-xxx-P12688-B21)
※ 「x」はお客さまのご購入製品により相違します。
対象装置 HA8000V/DL20 Gen10 Plus
HA8000V/DL360 Gen10 Plus
HA8000V/DL380 Gen10 Plus

発生条件

対象製品に示すコントローラを使用し、Windowsのインストールメディアを用いて新規・再セットアップする場合、本現象が発生する可能性があります。

対象バージョン

Smart RAID Gen10 Plusコントローラー ドライババージョン
 Windows Server 2022：1010.6.0.1025　未満
 Windows Server 2019：106.278.0.1043　未満
 Windows Server 2016：106.278.0.1043　未満
 Smart RAID Gen10 Plusコントローラー ファームウェアバージョン：03.01.14.062　未満

対象OS

Microsoft® Windows Server® 2022
Microsoft® Windows Server® 2019
Microsoft® Windows Server® 2016

関連するアドバイザリ

RHEL8.2のインストールメディアを用いて対象製品に示すコントローラー搭載装置をセットアップする場合、以下のアドバイザリもあわせて参照ください。

  • ADV-2022-0036：Smart RAID Gen10 Plus Controller搭載装置におけるRHEL8.2のセットアップについて

更新情報

2022年12月23日（更新）：対象装置にDL20 Gen10 Plusを追加
2022年9月30日（更新）：対策方法を追記
2022年5月27日（更新）：対象バージョン、対象OSにWindows2022を追加
2022年4月8日（公開）

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本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

文書番号

ADV-2022-0034