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概要

SPH6.60を使用してNS204i-pアダプター/NS204i-rライザーカードのファームウェアを更新した場合に、期待値と異なるバージョンが適用される場合があります。
これは、バージョン1.0.14.1055未満のファームウェアが適用されている場合、バージョン1.0.14.1060の前にバージョン1.0.14.1055のファームウェアを適用する必要があるためです。

発生頻度

現象および影響範囲

SPH6.60はNS204i-pアダプター/NS204i-rライザーカードのファームウェアバージョン1.0.14.1055未満から1.0.14.1060へ更新するためのファームウェアバージョン1.0.14.1055を収録しています。
ファームウェアにバージョン1.0.14.1055未満のファームウェアが適用されている場合、SPH6.60を使用してファームウェアを更新すると、SUMインベントリのコンポーネントで選択したパッケージの示す利用可能なバージョン1.0.14.1060とは異なるバージョン1.0.14.1055が適用されます。

・SUMインベントリでコンポーネント選択時
SUMインベントリでコンポーネント選択時

・SUMのコンポーネント展開後
・SUMのコンポーネント展開後01
・SUMのコンポーネント展開後02

展開ログの参照より、適用されたバージョンは1.0.14.1055を示しており、コンポーネントで選択したパッケージの示す利用可能なバージョン 1.0.14.1060と異なっています。

回避策

適用されたファームウェアのバージョンが1.0.14.1055になっている場合、再度SPH6.60を使用してファームウェアのバージョン1.0.14.1066をを適用してください。

対策方法

対策方法はありません。

対象製品

対象製品名 HPE NS204i-p NVMe PCIe3 OS Boot Device(形名:TQ-xxx-P12965-B21)
※旧品名 HPE NS204i-p Gen10+ NVMe Boot Device
HPE DL36X G10+ x16/x8 M.2 NS204i-r Riser(形名:TQ-xxx-P26463-B21)
※「xxx」はお客さまのご購入製品により相違します。
対象装置 HA8000V/DL20 Gen10 Plus
HA8000V/DL360 Gen10 Plus
HA8000V/DL380 Gen10 Plus
HA8000V/ML30 Gen10 Plus

発生条件

NS204i-pアダプター/NS204i-rライザーカードのファームウェアをバージョン 1.0.14.1055未満から1.0.14.1060以降に更新する場合に発生します。

対象バージョン

ファームウェアバージョン 1.0.14.1055未満

対象OS

Microsoft® Windows Server® 2016
Microsoft® Windows Server® 2019
Microsoft® Windows Server® 2022
Red Hat Enterprise Linux Server 7.8(64-bit x86_64)
Red Hat Enterprise Linux Server 7.9(64-bit x86_64)
Red Hat Enterprise Linux Server 8.3(64-bit x86_64)
Red Hat Enterprise Linux Server 8.4(64-bit x86_64)
VMware vSphere® ESXi 6.7
VMware vSphere® ESXi 7.0

更新情報

2022年7月29日(更新):対象装置にDL20 Gen10 Plus,ML30 Gen10 Plusを追加
2022年5月27日(公開)

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本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

文書番号

ADV-2022-0065