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Hitachi

エンタープライズサーバ EP8000シリーズ

情報がライフラインの一つとなり、ノンストップサービスが普及する中で、ビジネスの信頼性を確保するために、サーバシステムにはいっそう高い信頼性が求められている。

EP8000シリーズでは、OSであるAIX自体には変更を加えずにオープン性を維持しながら、日立製作所独自の高信頼機能をアドオンしている。日立製作所のスケーラブル データベースサーバ“HiRDB”、分散トランザクション処理機能“OpenTP1”などのオープンミドルウェアをサポートすることにより、情報ライフラインを支える高信頼システム構築基盤を提供している。

EP8000シリーズの高可用性を支える技術として、クラスタ構成がある。クラスタ構成では、ハードウェアやソフトウェアの障害に対して待機系を準備しておき、障害発生時にクラスタソフトウェアを利用して待機系へ切り替える。しかし、一般的には待機系へ切り替える時間に加え、業務プログラムなどのサービスを起動するための時間もかかる。

日立製作所はメインフレームで培ったホットスタンバイ機能と高速切替技術をEP8000シリーズへ適用し、10秒程度での切替を可能とした。情報社会ライフラインを支えるオープンサーバで、ミッションクリティカル業務システムのノンストップ運用を実現している。

ホットスタンバイ技術を利用すると、待機系ではOpenTP1、HiRDBとユーザープログラムを立ち上げた状態で待機させられる。このため、障害発生時の系切替では、リソース切替後に行っていたプロセス起動時間を短縮することができる。

HAモニタを使うことにより、待機系から現用機のオンライン稼働状況を監視することができ、オンラインプログラムの障害時には直ちに待機系でオンライン処理を引き継ぐことができる。HAモニタは、日立製作所が開発した系切替機構(HRA:Health Check and Reset Adapter)により、障害検知時に待機系から実行系をリセット(停止)することができるため、障害切替時間が短縮できる。

さらに、OSへのアドオン機能である“HA Booster Pack for AIX(以下、HA Boosterと略す。)”を開発、採用し、ホットスタンバイ構成でのいっそう高速な切替を図った。

OSの障害即時通知機能の適用例(輸送業):
OSの障害時通知機能を利用して障害時の系切替を高速化し、メインフレームに匹敵する切替時間とした。

図:OSの障害即時通知機能の適用例(輸送業)

OS:Operating System HRA:Health Check and Reset Adapter

従来のHA環境では、ハートビートのタイムアウトが発生するまで障害を検知することができないため、検知時間の分だけ待機系への切替時間がかかっていた。しかし、HAモニタ、HA Boosterを適用すると、日立製作所が開発したOS障害即時通知機能を利用して、実行系のOS障害発生を待機系へ直ちに通知し、待機系への切替処理を開始する。また、これまで大規模なデータベースサーバなどでネックとなっていた共用ディスク切替時間を短縮するために、複数ディスクの一括引継ぎを可能とし、共用ディスク数が増加しても切替処理時間を一定とした。これにより、システム規模に依存しない安定した系切替を実現している。

さらに、データベースにHiRDBパラレルサーバを利用する場合には、系切替中に到着するトランザクションをHiRDB内のフロントエンドサーバでキューイングする。これにより、HiRDBバックエンドサーバで実行される切替処理を、ユーザーに意識させずに行うことができるようにした。

このようにメインフレームに匹敵する高い可用性を実現することにより、EP8000シリーズは高信頼性要件の厳しい大規模基幹システムに適用されている。