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Hitachi

歴史

2010年代以降

2010年代以降のロボット

2012年 『ASTACO-SoRa〔アスタコ-ソラ〕』


ロボット本体


操作盤

原子力発電所において人が長時間立ち入れないような場所で、遠隔操作による作業を目的とした小型双腕重機型ロボット

《特徴》
  1. コンパクトなボディーに2本のアームを搭載
  2. 広汎な作業に対応した先端ツールを遠隔操作で交換可能
  3. 線量率計および酸素水素濃度計を搭載し環境測定に対応
  4. 6台のカメラ、レーザー距離計等により遠隔操作をサポート
項目仕様
装置名小型双腕重機型ロボット
質量約2.5トン
外形寸法幅:980~1,280mm(クローラ可変)
長さ:1,570mm
高さ:1,500mm(アーム込み最低)
駆動方式ディーゼルエンジン
定格出力 11kw/min-1(15ps/2,400rpm)
燃料軽油
台車型式クローラ式
駆動時間約15時間(連続使用の場合)
吊上げ荷重両腕300kg/片腕150kg
操作方法無線
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本装置は、日立パワーソリューションズと日立建機の共同開発。
(本ロボットの開発に当たっては、2006年~2010年度に実施されたNEDO委託事業「戦略的先端ロボット要素技術開発プロジェクト」により培われた技術的なノウハウも活用されています。)

2013年 調査モニタリングシステム


調査用小型ロボット本体


操作コンソール


空間台帳

災害現場などすぐに人が立ち入ることの出来ない環境下において、現場の状況を把握し、その後の復旧や救助を迅速に進めるためのシステム

《特徴》
  1. 現場の図面等を元にマップ(空間台帳)を作成し、ロボットのレーザスキャナで計測した環境情報をマップへ更新可能
  2. 空間台帳を活用し、3台のロボットの位置情報からロボットと障害物の位置を操作コンソールのマップ画面に表示
  3. 線量率計および酸素水素濃度計を搭載し環境測定に対応
  4. 障害物に対しても回り込むなど、電波伝播特性が広範で安定性が高い無線通信が可能なVHF帯を活用
項目仕様
装置名調査用
小型ロボット
質量約45kg
外形寸法幅509mm×
長さ755mm×
高さ815mm
台車型式クローラ式
駆動時間 約3~4時間
(連続使用の場合)
積載荷重20kg以下
操作方法無線
項目仕様
装置名マルチ機能搭載
ロボット
質量約100kg
外形寸法幅611mm×
長さ876mm×
高さ815mm
台車型式クローラ式
駆動時間 約3~4時間
(連続使用の場合)
積載荷重200kg以下
操作方法無線
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本装置は、総務省の委託研究「ライフサポート型ロボット技術に関する研究開発」の成果を活用したものである。

2013年 遠隔除染装置「Arounder」


遠隔除染装置本体

原子力発電所において人が長時間立ち入れないような場所で、遠隔操作による放射線汚染環境改善を目的とした高圧水を用いる遠隔除染装置

《特徴》
  1. 吐出水圧を変えることで表面洗浄・塗装剥離・ハツリ(表面削り取り)の対応が可能
  2. 除染ヘッド部に吸引ノズルを内蔵することで、汚染水とハツリ片を漏らさず回収(汚染拡散防止)可能
  3. 2mの高さまで除染可能なアーム機構を搭載
項目仕様
除染装置
本体
アーム型式油圧シリンダ駆動リンク型
台車型式クローラ式
質量台車:約800kg、アーム:約40kg
外形寸法幅600mm×長さ1,529mm×高さ1,255mm
操作方式有線
回収装置タンク容量1000リットル
ケーブル・
ホース
長さケーブル:100m、ホース:75m
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本装置は、資源エネルギー庁の補助事業「発電用原子炉等事故対応関連技術開発事業」において開発した成果である。