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日立総合病院

令和6年度 株式会社日立製作所 日立総合病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

年齢階級別退院患者数

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 728 212 162 278 549 1111 1791 3582 2735 568
当院は34科(標榜科)、608床の許可病床を有しており、茨城県北地域において急性期医療を担当し、高度専門医療の充実を図っております。
また、2017年10月より回復期リハビリテーション病棟開設、2018年11月より緩和ケア病棟開設し、急性期後の継続的な医療を提供しております。
60歳以上の患者さんが全体の約74%と多いですが、0歳から9歳までの小児の患者さんも約6%います。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)


消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 178 9.96 8.88 5.62 75.83
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 80 3.65 2.57 0 67.54
06007xxx97x0xx 膵臓、脾臓の腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 59 12.63 11.52 3.39 73.10
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 49 7.55 7.45 0 76.27
06007xxx9900xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 45 11.91 11.01 4.44 76.73
総胆管結石や胆管炎、高齢者の急性閉塞性化膿性胆管炎には、緊急内視鏡治療を行っています。高齢者が多いため低侵襲内視鏡治療を心がけています。早期胃癌は、毎週行っている内視鏡カンファレンスにおいて、内視鏡治療の適応となるかどうかを話し合い適応を決定するとともに、内視鏡治療計画を立案して治療を開始することを心がけています。そのため、大出血や穿孔による緊急手術がほとんどありません。抗凝固薬・抗血小板薬服用を背景とする止血に難渋する憩室出血が増加してきました。薬剤をできるだけ中止しない止血を心がけています。
予定入院、緊急入院ともに抗凝固薬・抗血小板薬を服用されている場合が多くヘパリン置換を行う症例が増えています。そのため合併症なく治療しても入院期間が長くなる傾向が出てきております。

呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 74 3.89 3.03 1.35 71.36
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 60 5.10 8.16 0 71.03
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 53 19.96 13.41 20.75 75.70
0400800x99x0xx 肺炎等(市中肺炎以外) 手術なし 手術・処置等2なし 44 19.66 18.16 15.91 75.27
040110xxxx10xx 間質性肺炎 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 40 11.15 10.66 5.00 72.33
040040xx9910xx:肺癌の診断のため、気管支鏡検査という検査を行っています。
040040xx99040x:肺癌に対する薬物治療(化学療法)を行っています。
040040xx9900xx:肺癌に対する対症療法(緩和ケア)を行っています。
0400800x99x0xx:肺炎に対する迅速な検査や抗菌薬による点滴治療などを行っています。
040110xxxxx0xx:間質性肺炎(間質性肺疾患)に対する検査および治療を行っています。

血液腫瘍内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99xbxx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2Bあり 34 13.56 12.23 0 72.26
130010xx97x9xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等29あり 29 23.76 34.69 0 69.97
130060xx99x4xx 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等24あり 28 9.79 9.72 0 74.68
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等22あり 23 29.57 35.63 0 65.39
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 20 7.85 8.65 0 70.70
当院では骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、急性白血病といった血液悪性疾患が上位を占めており、茨城県内の血液疾患診療拠点の一つです。造血幹細胞移植などの実績も多く、放射線療法など総合的治療が可能です。PET検査や細胞表面形質分析器など診断機器や無菌室も完備しています。

循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 124 19.86 17.33 8.06 82.30
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 91 5.14 4.18 0 71.62
050130xx9901xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 88 20.83 17.94 10.23 80.49
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 77 3.53 3.07 0 70.18
050030xx03000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 69 10.20 11.37 4.35 68.16
当科は、狭心症や心筋梗塞等の虚血性心疾患、心不全、および不整脈を中心とした診療を行っております。
虚血性心疾患の診断は、外来にて心臓CT検査等の患者さんの負担が少ない方法で効率的に行い、診断の確定は入院の上で心臓カテーテル検査により行っております。
狭心症・心筋梗塞と診断された場合は、ガイドラインにのっとり個々の併発疾患や重症度、年齢に応じた治療方法を決定いたします。
心臓カテーテル検査および狭心症に対するカテーテル治療は原則として手首の橈骨動脈を用いて行うことにより、入院期間は2日から3日と短期間で行うことができております。また茨城県北地域も高齢化に伴い心不全を発症され当科に緊急入院される患者さんが数多くみられます。
当科は冠疾患集中治療室(CCU)を備えており、重症心不全の場合は人工呼吸器やIABP、PCPS等の補助循環装置を用いた高度心不全治療を行うことが可能となっております。また心不全の原疾患として外科的治療を要する場合には、心臓血管外科にて根本治療を行っております。
不整脈治療については、薬物治療、ペースメーカー治療に加えて2016年より不整脈の根治治療としてカテーテル心筋焼灼術を始めました。

腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 29 13.14 13.75 0 67.17
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等21あり 19 30.42 33.81 0 65.42
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 17 7.24 7.38 0 70.12
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 16 12.50 11.35 6.25 59.38
110260xx99x3xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等23あり 4.97
当科では、慢性腎臓病に関する疾患(慢性腎炎、糖尿病性腎症、高血圧性腎症、慢性腎不全、ネフローゼ症候群)の各病期に対する診断、治療を行っており、教育入院を含めて症例数が多くなっております。
また、末期腎不全に対しては血液透析施行の準備段階の内シャント造設術施行例が多くなっております。

※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 123 28.11 16.89 29.27 75.84
010060xx99x20x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 32 31.94 16.94 28.13 80.31
010060xx99x41x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病あり 23 43.61 29.66 56.52 84.83
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 17 18.71 6.89 11.76 63.12
010060xx99x21x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等22あり 定義副傷病あり 30.25
当院は茨城県北地区の救急病院であるため、最も多い入院は急性期の脳梗塞です。超急性期の血栓溶解療法には随時対応し、軽症であっても重症化し後遺症を残存しうる疾患ですので、十分な検索、予防・指導を行い、神経症状や日常生活動作障害に対しては、多職種によるチーム医療を行っています。その他神経難病や神経免疫疾患などの診療も担当しています。

※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 38 11.82 13.77 0 67.26
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 13.07
100180xx991xxx 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 3.88
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 12.60
100140xx99x00x 甲状腺機能亢進症 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 10.11
糖尿病に対する血糖コントロール目的の入院が最も多く術前の血糖コントロール入院が増えています。次いで糖尿病性ケトアシドーシス・高浸透圧性昏睡といった糖尿病の急性合併症による入院や副腎皮質機能低下症の検査入院も継続して行っています。

※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 97 13.99 14.81 0 74.87
060335xx0200xx 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 95 6.35 7.05 1.05 63.75
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 87 4.32 4.54 0 75.43
060020xx02xxxx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 44 16.57 18.48 0 72.89
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 33 4.52 5.32 0 33.61
当科で対象となる疾患は消化器系(食道、胃、小腸、大腸、肝臓胆道、膵臓)の良性および悪性疾患、成人、5歳以上の小児の各種ヘルニアです。
手術に関しては、開腹手術のみならず、腹腔鏡下の手術の占める割合が増加してきております。
また、緊急手術については、救命救急センターと連携し、常時対応しております。

※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx02x0xx 肺の悪性腫瘍 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの等 手術・処置等2なし 92 10.26 9.82 0 70.48
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 10 4.90 3.03 0 73.50
040010xx01x0xx 縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍 縦隔悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 8.41
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 13.41
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 9.59
当科において最も多い入院対象は「肺悪性腫瘍に対する手術治療」を目的とした入院です。肺の悪性腫瘍は、原発性肺癌と転移性肺腫瘍があります。手術の基本は、しこりのある肺葉を切除する「肺葉切除」ですが、しこりの大きさや部位、あるいは呼吸機能によって切除する肺の大きさを変えています。また切開する創の大きさや位置も、治療の確実性と安全性に配慮しお一人お一人検討しています。

※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 29 10.48 10.18 0 75.07
050161xx9900xx 大動脈解離 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 17 14.59 16.32 0 70.76
050163xx02x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術・処置等2なし 16 13.06 15.93 0 71.38
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 12 17.42 20.84 0 68.17
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 2.66
当科は茨城県の県北で、成人の心臓血管外科手術全般を担っています。緊急手術を必要としないタイプの解離性大動脈瘤に対しても薬物による降圧安静療法を実施しています。手術の主な対象疾患は、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、心臓弁膜症、大動脈瘤や大動脈解離などの大動脈疾患、下肢の動脈硬化症や血栓塞栓症などの末梢動脈疾患、下肢静脈瘤です。冠動脈バイパス術、弁膜症手術、大動脈人工血管置換術、下肢動脈バイパス手術などの従来型術式のみならず、カテーテルを用いた大動脈瘤のステントグラフト挿入術にも積極的に取り組んでいます。当院はハイブリット手術室を完備して、破裂性大動脈疾患に対する緊急手術にも迅速に対応できる体制を整えています。

※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 287 2.13 2.45 0 71.73
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 144 5.85 6.81 0 74.97
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし 89 5.20 5.16 0 63.33
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 45 10.44 11.11 0 71.22
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 33 5.97 7.77 0 71.36
当科は、近隣に泌尿器科専門の入院施設がないために多くの患者さんが来院します。クリニカルパスを積極的に利用して、在院日数を減らして、患者さんの負担を少なくしています。また、前立腺針生検法は年間300件程度を施行しており、前立腺癌の早期発見に努めております。

乳腺甲状腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 114 8.19 9.77 0 65.69
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 79 4.44 5.50 0 61.52
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術・処置等1なし 16 4.19 7.90 0 63.75
090010xx99x0xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 12 14.67 9.75 8.33 66.92
100220xx01xxxx 原発性副甲状腺機能亢進症、副甲状腺腫瘍 副甲状腺(上皮小体)腺腫過形成手術 副甲状腺(上皮小体)摘出術等 11 4.18 7.25 0 61.64
当科では、診断、治療(手術、薬物療法、放射線治療)、終末期医療までの診療を行っております。乳がんの病期(ステージ)、性質(サブタイプ)、患者さんの状態に合わせた集学的かつ個別化医療を実践しております。経過の長い病気ですので、退院後の生活の質を重視したケアも行っております。

整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 51 44.67 25.29 33.33 79.76
070343xx01x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等21あり 35 62.63 25.87 8.57 74.51
160760xx01xxxx 前腕の骨折 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等 13 5.00 5.95 0 63.54
070341xx020xxx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等1なし 11 42.36 19.40 0 68.09
160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他等 17.84
当科では、脊椎外科(全般)と手の外科の高い専門性を有し、高齢化に伴い増加傾向が見られる大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折、骨粗鬆症椎体骨折などの救急外傷や、脊椎/脊髄損傷、四肢の開放骨折や多発外傷などの交通/労災外傷の患者さんを地域病診連携と救命救急センターと協力して、積極的な受け入れと迅速かつ適切な治療を実践する一方で、近隣病院で対応困難な高齢かつ重篤な合併症を有する難治性の脊椎疾患(脊柱管狭窄症、脊柱変形、転移性脊椎腫瘍、化膿性脊椎炎など)の患者さんも受け入れ、手術的加療を中心とした適切な治療を実践し、早期の機能回復、ADLの獲得とQOLの向上を日々目指しています。

形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160200xx030xxx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 12 3.00 3.31 0 14.83
160200xx020xxx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 眼窩骨折観血的手術(眼窩ブローアウト骨折手術を含む。)等 手術・処置等1なし 11 7.18 5.98 0 57.36
140140xxxxxx0x 口蓋・口唇先天性疾患 定義副傷病なし 8.18
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 6.92
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 手術あり 手術・処置等1なし 4.65
当科では周辺地域からの紹介などで特に大きなものや難しい場所などの軟部腫瘍、皮膚腫瘍や救急の充実により顔面外傷、顔面骨骨折が多いです。またそれに伴い瘢痕拘縮形成術も多くなっています。

※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 31 48.03 18.68 22.58 71.71
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 28 21.32 9.83 21.43 79.18
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 25 11.36 7.99 4.00 74.00
010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2なし 19 73.05 22.21 26.32 75.58
010030xx991xxx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 13 3.15 2.86 0 60.31
頭蓋・頭蓋内損傷とは脳外傷のことです。手術を要しない方は軽症の場合が多いので在院日数は手術を要した場合より短くなっています。非外傷性頭蓋内血腫の多くは高血圧などが原因となる脳出血です。手術を要しない場合であっても、脳出血によって脳機能が損傷されるため麻痺や言語障害をきたしやすい疾患です。当院は、救命救急センターを有する病院ですので一般的な病院より重症の方が多いため、在院日数や転院率が高くなる傾向があります。

小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 72 5.38 6.38 0 4.24
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。) 定義副傷病なし 64 5.38 8.02 0 2.50
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1あり 42 1.10 2.10 0 5.69
0400801199x0xx 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 36 4.64 5.61 0 5.56
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 35 3.74 5.55 5.71 6.60
喘息、気管支炎、細気管支炎、肺炎等の呼吸器感染、胃腸炎などの急性疾患の入院が多くなっています。紹介症例も多く、適切な入院介入により症状改善も速やかで、入院日数も短くなっています。重症例では茨城県立こども病院、筑波大学附属病院と連携しています。

新生児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 66 5.44 6.11 3.03 0
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし 18 7.94 11.83 11.11 0
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等21あり 12 7.92 10.60 16.67 0
080050xxxxxxxx 湿疹、皮膚炎群
14031xx19900xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし
2021年4月1日より「地域周産期母子医療センター」を部分的に再開し、新生児診療受け入れ基準を「在胎34週0日以上、出生体重1800g以上の児」とし、主に高ビリルビン血症、新生児一過性多呼吸、低血糖、輸液、光線療法、酸素療法などの治療を行っています。呼吸障害等のリスクのある新生児の治療は総合周産期母子医療センター(茨城県立こども病院または水戸済生会総合病院)にお願いしています。

※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

産科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120140xxxxxxxx 流産 16 2.13 2.44 0 32.94
120165xx99xxxx 妊娠合併症等 手術なし 11 6.64 10.29 0 32.27
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし 11 10.82 19.47 27.27 29.91
120170x099xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週以上) 手術なし 6.91
120180xx99xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし 6.65
2022年4月より、茨城県地域周産期母子医療センターが完全再開されました。これに伴い、通常の妊娠、分娩に加えて、ハイリスク妊娠、ハイリスク分娩に対応することが可能になりました。早産にも対応していますが、34週未満で分娩となる場合、分娩時に児の体重が1800g未満を予想される場合、出生時に児の集中管理が必要とされる場合は、総合周産期母子医療センター(水戸済生会総合病院)をご紹介しています。

※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 49 5.63 5.88 0 46.84
12002xxx02xxxx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 43 2.67 2.92 0 48.56
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 41 8.83 9.84 0 60.78
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 27 9.26 9.20 0 51.56
120010xx01x0xx 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 子宮附属器悪性腫瘍手術(両側)等 手術・処置等2なし 23 12.09 11.58 0 61.22
県北地域唯一のがん診療連携拠点病院の婦人科として、婦人科悪性腫瘍の診断、治療を積極的に行っています。侵襲が少ない腹腔鏡を積極的に導入しており、卵巣腫瘍、子宮筋腫ではできるだけ腹腔鏡手術を行っています。また、子宮内膜ポリープは子宮鏡下で病巣を切除しており、子宮粘膜下筋腫についても症例を選択して子宮鏡下で病巣を切除しています。子宮脱はリングが無効な場合には腟側より子宮全摘術を行っていましたが、より再発率の少ないメッシュで腟を引き上げるロボット手術も2023年に開始しています。

皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 24 6.38 6.92 0 81.38
03001xxx99x40x 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 23 2.00 8.80 0 72.57
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 20 12.10 12.98 15.00 72.05
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 9.33
080005xx01x0xx 黒色腫 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 11.59
皮膚癌の手術目的、皮膚血管肉腫に対する化学療法目的、膿皮症 (蜂窩織炎や丹毒)といった細菌感染症での入院が多いですが、他にも入院が必要な皮膚疾患は多岐にわたります。

※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 30 4.03 7.35 0 13.87
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 6.68
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 5.84
030200xxxxxxxx 腺内唾石 5.84
030240xx01xx0x 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 定義副傷病なし 7.65
耳鼻咽喉科の患者数上位は上記に示す通りです。なお、上位2位以降の患者数等は以下に示す通りです。
030150xx97xxxx(耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり) 7件 平均在院日数4.3日
030350xxxxxxxx(慢性副鼻腔炎) 5件 平均在院日数5.2日
030200xxxxxxxx(腺内唾石) 1件 平均在院日数6.0日
030240xx01xx0x(扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 定義副傷病なし ) 1件 平均在院日数3.0日

※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 177 2.01 2.49 0 77.79
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり片眼 7.53
020220xx97xxx0 緑内障 その他の手術あり片眼 4.52
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり片眼 4.83
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし片眼 5.89
当科では、近隣の医療施設から多くの患者さんを紹介いただき、緊急入院や緊急手術が必要な網膜剥離などの疾患にも対応しています。
白内障手術は、患者さんの眼や全身の状態とご希望により日帰り、あるいは1泊の入院で施行しています。
また、網膜剥離、糖尿病性増殖性網膜症などの網膜硝子体疾患に対して、眼科的に高度な技術を要する網膜硝子体手術を施行しています。

※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

救急集中治療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 74 15.66 16.40 32.43 84.64
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 71 10.62 20.78 32.39 85.24
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 50 10.34 13.66 26.00 83.00
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし 40 18.68 20.06 37.50 84.98
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 34 5.09 3.58 17.65 43.56
重症呼吸不全、敗血症性ショック、心肺停止蘇生後など重症患者さんを中心に診療しています。一方で不明熱や原発不明癌、内分泌異常など総合診療科として精査加療が必要な患者さんも入院しています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 57 15 11 42 59 17 1 8
大腸癌 57 57 61 87 78 54 1 8
乳癌 54 41 28 89 29 1 8
肺癌 89 41 61 123 76 73 1 8
肝癌 10 10 10 16 17 52 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【胃癌】【大腸癌】【肝癌】
消化器内科・・・早期胃・大腸癌の多くは内視鏡治療(ESD:内視鏡的粘膜下層剥離術)を行っています。手術適応の胃・大腸癌は外科で手術後に必要に応じて術後補助化学療法が行われています。術後再発の胃・大腸癌や手術不能の胃・大腸癌は治療ガイドラインに沿った化学療法を行っています。レジメン(治療計画)は院内の審査委員会で承認され登録されています。
肝癌は手術・RFA・TACE・分子標的治療薬・放射線治療(陽子線治療)を組み合わせて集学的に行っています。C型肝炎はがん治療後に可及的に抗ウイルス治療を行っています。 ※RFA:経皮的ラジオ波焼灼療法,TACE:肝動脈化学塞栓療法
外科・・・主要5部位癌のうち、胃癌、大腸癌、肝癌に対応しております。治療方針は外科全体でカンファレンスを行い決定しております。手術は開腹手術のみならず、積極的に腹腔鏡下手術を行っており、早期ADL改善を目指しております。また、化学療法(術前、術後)、放射線治療は消化器内科、放射線科とも連携し、病期に応じた集学的治療を行っております。
地域がん診療連携拠点病院として近隣の医療施設と連携を保ち、地域医療に貢献しております。なお、再発患者さんはその後の治療により入退院を繰り返す傾向がありいずれも延べ患者数です。

【乳癌】
乳腺・甲状腺外科・・・当科では、診断、治療(手術、薬物療法、放射線治療)、終末期医療までの診療を行っております。乳がんの病期(ステージ)、性質(サブタイプ)、患者さんの状態に合わせた集学的かつ個別化医療を実践しております。経過の長い病気ですので、退院後の生活の質を重視したケアも行っております。

【肺癌】
呼吸器内科・・・呼吸器内科では、主にⅢ期(Stage Ⅲ)およびⅣ期(Stage Ⅳ)の肺癌の患者さんに対して、薬物治療(化学療法)の入院治療を行っています。ほかに、一部の患者さんに対して、薬物治療(化学療法)と放射線療法を同じ時期に行う治療(化学放射線療法)を行う場合があります。また、いずれの病期であっても、必要時に肺癌の症状を和らげるための対症療法(緩和ケア)を行います。
呼吸器外科・・・手術を対象とした入院の75-80%は臨床病期I期(stageⅠ)です。II期(stageⅡ)までは体調が許せば手術が治療選択肢です。I期(stageⅠ)であっても重い併存疾患があり体力的に手術が難しいと考えられる時には、放射線治療もひとつの選択肢です。III期(stageⅢ)肺癌の治療は、抗がん剤・放射線・手術を組み合わせた集学的治療が推奨されます。キャンサーボードという多診療科の検討会議でお一人お一人の治療を検討しています。

※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 9.80 50.20
中等症 88 14.94 73.65
重症 54 16.76 70.72
超重症 26 18.38 84.50
不明
成人市中肺炎について、主に中等症および重症の患者さんの入院治療を行っています。

※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

脳梗塞の患者数等

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 277 35.73 77.96 31.19
その他 34 37.12 76.56 2.57
当院は、脳梗塞の急性期治療を担当しております。急性発症期には救急科・神経内科・脳神経外科の協力で、血栓溶解療法、血栓回収療法には随時対応しています。軽症であっても重症化し後遺症を残存しうる疾患ですので、内科系各科の協力で十分な検索、予防・指導を行い、必要があれば脳神経外科で外科的治療も行います。神経症状や日常生活動作障害に対しては、看護局、リハビリテーション科や社会福祉相談室など多職種によるチーム医療を行っています。また近隣の病院・施設の協力で、回復期リハビリテーションや維持期の管理を依頼するなど、切れ目の無い診療を目指しています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)


消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 161 1.13 10.53 4.35 75.32
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 65 1.09 5.25 0 75.77
K6852 内視鏡的胆道結石除去術 その他のもの 65 1.72 4.52 1.54 73.85
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 64 0.56 2.02 0 68.94
K654 内視鏡的消化管止血術 62 0.35 10.06 12.90 71.10
高齢者の閉塞性黄疸症例には、可及的早期の胆道ドレナージを行い急性閉塞性化膿性胆管炎での急変を予防しています。早期胃・大腸癌の多くは内視鏡治療(ESD:内視鏡的粘膜下層剥離術)を行っています。抗凝固薬・抗血小板薬服用患者さんが多く消化管止血術も増加していますが、特に憩室出血が増加しています。減少傾向ではありますが肝細胞癌に対する選択的動脈化学塞栓術も行っています。いずれもクリニカルパスを用いて入院期間の短縮が得られています。

循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 151 2.11 7.98 1.99 71.44
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 55 0 12.45 7.27 68.00
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 44 3.39 10.55 4.55 78.41
K555-22 経カテーテル大動脈弁置換術 経皮的大動脈弁置換術 42 7.38 13.95 7.14 82.98
K597-2 ペースメーカー交換術 29 1.00 1.03 0 80.55
当科で行っております主要な手術は、心房細動をはじめとする上室性および心室性不整脈に対するカテーテル心筋焼灼術、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)に対するカテーテル治療、下肢動脈硬化に対するカテーテル治療、徐脈性不整脈・致死性不整脈および重症心不全に対するペースメーカー治療があります。
2016年より上室性頻脈に対するカテーテル心筋焼灼術を開始しております。心房細動をはじめとした不整脈の根治治療で、抗不整脈薬を減量あるいは中止する事もできております。
入院中に虚血性心疾患発症の原因疾患(高コレステロール血症、糖尿病など)の治療も行うことで、再発予防に努めております。
来院時心肺停止状態あるいは重度の感染症・ショック状態などの重篤な状態の心筋梗塞につきましては、該当する各科と協力して集学的治療を行い救命率向上に努めております。

腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの 52 7.08 12.83 0 62.73
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 初回
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術
K654 内視鏡的消化管止血術
慢性腎不全に関する手術治療(内シャント設置術、経皮的シャント拡張術、血性除去術)を当科で実施しており、症例数が多くなっております。

※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 134 1.00 6.30 1.49 65.93
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 89 2.44 10.55 0 74.22
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 80 1.24 3.11 2.50 74.33
K7193 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術 41 3.44 15.71 7.32 75.95
K34 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 40 1.35 1.98 0 72.18
胆嚢結石(術前1.0日、術後6.0日、症例数134例)前日入院、手術後3日に退院というクリニカルパス導入しております。
結腸癌(術前2.4日、術後10.6日、症例数89例)クリニカルパス導入しており術後日数も10日程度となっております。
鼡径ヘルニア(術前1.2日、術後3.1日、症例数80例)前日入院、手術後2日に退院というクリニカルパス導入しております。

呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 63 1.73 7.78 0 70.90
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 28 2.43 5.36 0 69.32
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 区域切除 15 1.60 6.40 0 72.67
K5143 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの
K504-2 胸腔鏡下縦隔悪性腫瘍手術
胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの)は、当科では主に早期の原発性肺癌を適応としています。ロボット支援胸腔鏡下手術と4cm程度の小開胸創と3箇所のサージカルポートを用いた従来の胸腔鏡手術を行っています.術後7日を退院の目標とするクリニカルパスを使用しています。
胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除)は、肺葉切除よりも肺の切除範囲が小さく縮小手術と呼ばれます。小型の早期肺癌に対して行う場合や、呼吸器機能が悪く肺葉切除に耐えられない患者さんに行う場合があります。主に術後5-6日で退院を目標にするクリニカルパスを使用しています。侵襲性の低い胸腔鏡下での手術件数が増えてきています。
肺悪性腫瘍手術(区域切除)は、腫瘍がある部分の「区域」を切除する手術で、部分切除と同じく縮小手術と呼ばれます。術前1~2日前に入院し、術後6日前後で退院しています。
肺悪性腫瘍手術(肺葉切除または1肺葉を超えるもの)は、原発性肺癌や転移性肺腫瘍に対して適応となる術式です。開胸手術でも術後7日で退院を目標とするクリニカルパスを使用しています。
胸腔鏡縦隔悪性腫瘍手術は、縦隔内臓器に発生した腫瘍に対し、性状と部位を考慮して手術を行っております。主にロボット支援下手術を行っています。

※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5612ロ ステントグラフト内挿術 1以外の場合 腹部大動脈 34 1.53 8.94 5.88 81.50
K5612イ ステントグラフト内挿術 1以外の場合 胸部大動脈 28 2.04 15.68 3.57 69.07
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの) 2吻合以上のもの 21 4.14 18.62 4.76 69.48
K560-22ニ オープン型ステントグラフト内挿術 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術 その他のもの 13 2.15 40.23 7.69 65.00
K5606 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの) 12 2.25 10.00 0 71.25
主要手術の上位5は上記のとおりでした。当科は茨城県北地方の基幹病院であり、成人の心臓血管外科手術を実施しています。年ごとに若干の変動がありますが、総じて近年は冠動脈バイパス手術が減少傾向、心臓弁膜症手術は横ばい、大動脈瘤手術は増加傾向です。腹部大動脈瘤切除術はステントグラフト治療の普及に伴って減少傾向でしたが、治療の確実性から比較的リスクの低い症例には積極的に適応しています。一方、弁置換術は高齢化に伴って老化変性の大動脈弁狭窄症が増えています。術後の薬物療法が容易な生体弁の適応を広げつつ、超高齢者やハイリスク例に対してはカテーテルを用いた低侵襲・大動脈弁置換手術を循環器内科と共に実施しています。

泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 173 1.43 4.00 0 75.13
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 103 1.47 3.32 0 63.89
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 53 2.00 7.49 0 70.66
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除術・蒸散術 ホルミウムレーザー又は倍周波数レーザーを用いるもの 35 1.11 4.09 0 71.09
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 26 0.27 7.88 0 64.04
当科の特徴は、クリニカルパスを積極的に利用し、在院日数を減らして、患者さんの負担を少なくしていることが特徴です。特に前立腺癌に関しては、北関東で最初にロボット支援システムを導入し、現在は順調に運用しております。また、前立腺針生検法は年間300件程度を施行しており、前立腺癌の早期発見に努めております。

乳腺甲状腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 92 1.20 2.22 0 62.25
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 76 1.00 5.76 0 66.36
K4765 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの 40 1.00 7.68 0 67.65
K4641 副甲状腺(上皮小体)腺腫過形成手術 副甲状腺(上皮小体)摘出術 11 1.00 2.00 0 61.82
K4764 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。)) 11 1.00 3.09 0 63.91
当科では、診断、治療(手術、薬物療法、放射線治療)、終末期医療までの診療を行っております。乳がんの病期(ステージ)、性質(サブタイプ)、患者さんの状態に合わせた集学的かつ個別化医療を実践しております。経過の長い病気ですので、退院後の生活の質を重視したケアも行っております。

整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方又は後側方固定 64 2.91 69.94 10.94 73.47
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 52 3.13 38.67 32.69 75.83
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 42 3.95 14.95 4.76 63.45
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 23 5.43 36.39 39.13 83.52
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 21 2.52 25.86 4.76 74.95
当科では脊椎外科の全般にわたり高い専門性を有し、近隣の医療機関で対応困難な症例(複数回術後、術後再狭窄、脊柱変形、転移性脊椎腫瘍、脊椎/脊髄腫瘍、化膿性脊椎炎、脊椎/脊髄損傷など)を中心とした難治性疾患に対処しているため、在院日数が少し長くなりますが、脊椎固定術の比率が高くなっています。
救急患者さんの受け入れも積極的に行っているため、大腿骨近位部骨折に対する骨折観血的手術と人工骨頭挿入術は通常24時間以内に施行出来る体制を整備/実践することにより、早期除痛/離床、早期リハビリ開始が可能となり、ADLの改善とQOLの向上を目指しています。

形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K333 鼻骨骨折整復固定術 13 1.00 1.00 0 14.92
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後)
K427 頬骨骨折観血的整復術
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹
当科では大きなものや難しい場所の軟部腫瘍 皮膚腫瘍が多いが小さなものも外来手術で行っています。また、乳房再建手術をはじめ、悪性腫瘍切除後の再建手術、救急充実による顔面外傷、骨折、手指の外傷も多くなっています。さらに外表の先天異常の手術も多種多様行っています。

※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

脳血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 43 0.42 15.35 25.58 80.63
K178-4 経皮的脳血栓回収術 33 0.30 52.52 42.42 82.42
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 21 7.24 64.76 33.33 70.62
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 脳内のもの 11 2.91 96.82 45.45 66.36
K145 穿頭脳室ドレナージ術 10 0 61.10 30.00 64.90
慢性硬膜下血腫は、高齢者に多い疾患で、進行性に悪化する頭痛、歩行障害や認知機能障害での発症が特徴的です。局所麻酔の手術で良好な転帰となることが多いです。しかし、もともとの活動性が低い方では、リハビリを継続する転院が必要となることもあります。
悪性脳腫瘍や転移性脳腫瘍では放射線治療や抗癌剤治療が必要となります。転移性脳腫瘍はもとの癌を担当する診療科と共同しての治療をすすめています。動脈瘤頸部クリッピング手術は、くも膜下出血をきたした破裂脳動脈瘤、あるいはくも膜下出血予防に未破裂脳動脈瘤に対して行う手術です。くも膜下出血の場合、発症時の生じた脳損傷に対する治療や続発する水頭症の治療なども必要となります。未破裂脳動脈瘤手術は予防的な治療ですので在院日数は短いですが、自然歴の解明がすすみ手術がすすめられる方は少なくなっています。

産科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9091イ 流産手術 妊娠11週までの場合 手動真空吸引法によるもの 15 0.80 0.33 0 34.27
K911 胞状奇胎除去術
K9122 異所性妊娠手術 腹腔鏡によるもの
K861 子宮内膜掻爬術
K8731 子宮鏡下子宮筋腫摘出術 電解質溶液利用のもの
2022年4月より、茨城県地域周産期母子医療センターが完全再開されました。これに伴い、通常の妊娠、分娩に加えて、ハイリスク妊娠、ハイリスク分娩に対応することが可能になりました。早産にも対応していますが、34週未満で分娩となる場合、分娩時に児の体重が1800g未満を予想される場合、出生時に児の集中管理が必要とされる場合は、総合周産期母子医療センター(水戸済生会総合病院)をご紹介しています。

※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 51 1.18 4.25 0 49.29
K867 子宮頸部(腟部)切除術 47 0.89 0.77 0 47.87
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 46 1.37 3.96 0 45.37
K877 子宮全摘術 26 1.73 7.08 0 56.04
K889 子宮附属器悪性腫瘍手術(両側) 23 4.00 8.30 0 61.17
県北地域唯一のがん診療連携拠点病院の婦人科として、婦人科悪性腫瘍の診断、治療を積極的に行っています。侵襲が少ない腹腔鏡を積極的に導入しており、卵巣腫瘍、子宮筋腫ではできるだけ腹腔鏡手術を行っています。また、子宮内膜ポリープは子宮鏡下で病巣を切除しており、子宮粘膜下筋腫についても症例を選択して子宮鏡下で病巣を切除しています。子宮脱はリングが無効な場合には腟側より子宮全摘術を行っていましたが、より再発率の少ないメッシュで腟を引き上げるロボット手術も2023年に開始しています。

皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 28 1.21 4.18 0 77.79
K0134 分層植皮術 200c㎡以上
K0022 デブリードマン 100c㎡以上3,000c㎡未満
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2cm以上4cm未満
K0064 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径12cm以上
基底細胞癌、有棘細胞癌、悪性黒色腫などの皮膚癌の手術が多く、その欠損部や熱傷に対して植皮術を行っています。
良性腫瘍に対する皮膚皮下腫瘍摘出術の多くは外来日帰りで行っており集計には含まれておりません。

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耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 34 1.00 2.15 0 15.00
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術)
K4571 耳下腺腫瘍摘出術 耳下腺浅葉摘出術
K370 アデノイド切除術
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術
耳鼻咽喉科の患者数上位は上記に示す通りです。なお、上位2位以降の患者数等は以下に示す通りです。
K340-5(内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 6件 平均術前日数1.0日 平均術後日数2.4日
K4571(耳下腺腫瘍摘出術 耳下腺浅葉摘出術) 5件 平均術前日数1.0日 平均術後日数1.8日
K370(アデノイド手術) 3件 平均術前日数1.0日 平均術後日数1.67日
K309 (鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術) 2件 平均術前日数1.0日 平均術後日数1.0日

※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 201 0 1.00 0 77.66
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 12 0 4.67 0 71.75
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術 その他のもの
K2821イ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 縫着レンズを挿入するもの
K249 角膜潰瘍掻爬術、角膜潰瘍焼灼術
当科では、合併症の少ない手術を施行することを最優先としています。また、白内障手術、硝子体手術ともに適切な器械を使用し、低侵襲な手術を施行することで、手術後の良好な視機能回復を目指しています。
白内障手術は、患者さんの眼や全身の状態とご希望によって日帰り、あるいは1泊の入院で施行しています。
また、重症の糖尿病網膜症、裂孔原性網膜剥離、黄斑円孔や黄斑前膜などの網膜硝子体疾患に対して、眼科的に高度な技術を要する網膜硝子体手術を施行しています。

※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

救急集中治療科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K601-21 体外式膜型人工肺(1日につき) 初日 13 3.00 27.46 46.15 62.08
K6001 大動脈バルーンパンピング法(IABP法)(1日につき) 初日 12 0.17 20.50 0 65.83
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方又は後側方固定 11 8.73 82.73 18.18 60.73
K6021 経皮的心肺補助法(1日につき) 初日 11 1.82 42.00 18.18 65.09
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿
入院患者さんや外来患者さんなどの「院内急変」に対するコードブルー(緊急事態)、RRS(RapidResponseSystem:院内救急対応システム)も稼働し、
MET(MedicalEmergencyTeam:院内救急医療チーム)も組織しております。
入院後の治療も、救急集中治療科・救急総合診療科が行い、軽傷の総合診療から不明熱などの精査、また院内急変や術後管理も行う集中治療を行っています。
ICUが18床、CCUが6床の計24床の集中治療ベッドを有しております。

※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 21 0.18
異なる 24 0.21
180010 敗血症 同一 129 1.11
異なる 32 0.28
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 24 0.21
異なる
医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして、播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症について、入院の契機となった病名と入院中に最も医療資源が投入された病名の同一性の有無を区別して患者数と発生率を示します。
播種性血管内凝固症候群とは、さまざまな重症の基礎疾患のために過剰な血液凝固反応活性化が生ずるため生体内の抗血栓性の制御能が十分でなくなり、全身の細小血管内で微小血栓が多発して臓器不全、出血傾向のみられる病気です。
敗血症とは、肺や肝・腎など、感染を起こしている部分から血液中に細菌が流れ込み、重篤な全身症状となる病気です。
手術、処置等の合併症については、入院中の透析施行患者さんが、入院中にシャント血管のトラブル(閉塞、狭窄)、あるいは透析用カテーテルの感染などが発症し治療を要したためと考えられます。
当院では重篤な症状の患者さんの治療を行っており、入院の契機となった病気の治療よりも合併症や入院後に発症した病気の治療に医療資源が投入される場合があります。

※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)を記入しています。

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
1497 1138 76.02
肺血栓塞栓症は、主に下肢の深部静脈にできた血栓が血流によって運ばれ、肺動脈に閉塞を起こしてしまう病態です。手術後の安静臥位などがそのリスクになると考えられており、適切な予防を行う必要があります。本指標は、弾性ストッキングの着用、間歇的空気圧迫装置の利用、抗凝固薬などの薬物的予防等が行われた肺血栓塞栓症の予防の実施状況を示唆するものです。

血液培養2セット実施率

血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
5155 4512 87.53
血液培養は1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療などを防ぐため、2セット以上行うことがJAID/JSC 感染症治療ガイドラインより推奨されています。細菌の特定ができることで効果的な抗菌薬を選択して治療することができ、より効率のよい治療となることで耐性菌が生じにくくなります。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
1328 1172 88.33
不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になることから、抗菌薬適正使用支援チーム(AST)を組織するなど、抗菌薬適正使用に向けた取り組みを行っています。抗菌薬適正使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。

転倒・転落発生率

退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
124346 291 2.34
入院中の患者さんの転倒やベッドからの転落は少なくありません。
原因としては、入院という環境の変化によるものや疾患そのもの、治療・手術などによる身体的なものなどさまざまなものがあります。
転倒・転落の発生を報告することでリスク評価や対策がとられ、有害事象や重大事象を防ぐことが期待されます。

転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率

退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
124346 3 0.02
転倒・転落による損傷レベルが高いものが発生すると、病状の回復遅延や入院日数が延長されることなり、患者のその後の生活にも大きく影響します。

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
1925 1822 94.65
手術中、手術後の感染をできるだけ防ぐために、抗生物質をあらかじめ投与することを予防的抗菌薬投与といいます。
手術開始直前に抗菌薬を点滴などで投与することで、感染を抑えることが期待されています。

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
120577 180 0.15
褥瘡は、看護ケアの質評価の重要な指標の1つです。褥瘡発生は患者のQOLの低下をきたすとともに、感染を引き起こすなど治癒が長期に及び、在院日数の長期化や医療費の増大にもつながります。

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
6268 6133 97.85
早期に低栄養リスクを評価し適切な介入をすることで、在院日数の短縮、予後改善につながります。

身体的拘束の実施率

退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
124346 7214 5.80
身体的拘束は、制限の程度が強く、また、二次的な身体的障害を生ぜしめる可能性もあるため、代替方法が見出されるまでの間のやむを得ない処置として行われる行動の制限であり、できる限り早期に他の方法に切り替えるよう努めなければならないものとされています。

更新履歴

2025.09.30
令和6年度(2024年度)のデータに更新
2024.09.27
令和5年度(2023年度)のデータに更新
2023.09.27
令和4年度(2022年度)のデータに更新