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SESSION 01

人財育成

若手の「チャレンジ」の場を提供し、「成長」を後押しする
デジタル事業開発統括本部の
人財育成とは?

ジョブ型人財マネジメントへの転換を背景に、日立製作所では一人ひとりのキャリア志向や強みに寄り添った人財育成を進めている。全体研修による共通基盤づくりに加え、専門性を磨くための独自研修や実践的な実習を通じて、社員の挑戦を後押ししている。
今回は、デジタル事業開発統括本部長、HR、そして若手社員2名が、日立での仕事を通じて得た成長と、新たな一歩を踏み出す挑戦について語り合った。

MEMBER

片岡信典 Kataoka Shinsuke / デジタル事業開発統括本部 統括本部長
入社年 2001年

入社後、OT(Operational Technology)製品開発を担当。開発製品をエンジニアとして、複数ソフトウェア製品のコーディネート提案・プロジェクト取り纏めに従事。その後、インド市場への事業拡大を担当、帰国後、日本市場におけるエンジニアリング事業拡大をリード。2024年よりデジタル事業開発統括本部の統括本部長として日立のデジタル事業の拡大を推進。

大野 / デジタル事業開発統括本部 人事 入社年 2008年

日立製作所入社後、情報通信分野の事業所勤労・労務担当からキャリアをスタートさせ、海外・国内グループ会社の役員報酬を含むグローバルHR業務を担当。その後本社組織のタレントマネジメント全般を担当し、現在はデザイン、データサイエンティスト、DXコンサルタントの専門家部隊のHRビジネスパートナーとして、経営に資する人財戦略に携わっている。

W / データサイエンティスト 入社年 2022年

電力需要予測AIモデルの実装・精度改善に携わったほか、製薬業のお客様と協業して臨床試験データと医学知見をナレッジグラフ化し、生成AIと組み合わせた検索エージェントを構築した。日本オラクルとの連携では、構造化と非構造化データに自然言語で問い合わせ可能な検索エージェントを構築するなど、生成AI技術の実用化にさまざまな形で挑戦している。

O / DXコンサルタント 入社年 2024年

ヘルスケア領域のお客様を担当し、業務課題や事業構想を起点としたデジタル価値の創出とソリューション開発を推進。現在は、生成AIを活用した業務アプリケーションおよびIT基盤の技術検証・設計や、GlobalLogicと連携したデジタルプラットフォームの構築などに取り組んでいる。

W:グローバル環境でデザイン思考を学ぶ

大野 : 日立はグローバル競争力の強化に向け、2019年頃から本格的にジョブ型人財マネジメントへの転換を進め、自分のキャリアは自分で作るという方針で人財マネジメントを進めてきました。人財育成においても、目指すゴールやキャリア形成のあり方が多様化し、目まぐるしい事業環境の変化に素早く対応することが求められる中、新卒一括採用や画一的研修による育成から��個�≠ノフォーカスを当てる育成へと転換を図り、一人ひとりのキャリア志向やスキル、経験、パフォーマンスを踏まえて適宜、キャリア開発やスキル取得、専門研修、リスキリングなどの支援を行っています。

片岡 : 2025年度にスタートした「Transformation Boot Camp(短期集中型教育プログラム)」もそのひとつですね。これは選抜された約50人のDXコンサルタントやデータサイエンティスト、デザイナー、他組織に所属するSEと共に約2週間日立のグループ会社GlobalLogic/Methodに在籍するデザイナーが講師となりデザインシンキングやマインドについて指南を受けるというものです。さらにその約50人の中から選ばれたふたりはアメリカのMethod本社での2カ月間の実地研修にも参加しました。その選抜メンバーとなったWさん、現地ではどんな学びが得られましたか。

W : 私はデータサイエンティストですが、この研修ではいちデザイナーとしてMethodのさまざまなタイプの案件を学びました。
さらにそこではデジタル事業開発統括本部を仮想的なクライアントに「どうすればこの新しい部署の価値を高められるか」をテーマとしたワークショップも実施しました。デザイン思考で導き出したいくつかの具体的な施策案について、アメリカでの事例を参考にしたり、実現可能性を検討したりしながら議論できたのはとても有意義な経験でした。もちろん、研修で得た知見は帰国後に片岡さんに共有し、組織の今後について話し合いました。
Transformation Boot Campでデザイン思考を学べたことは、データサイエンティストとして今後、DXコンサルタントやデザイナーと連携していく上で大きなアドバンテージになっていくと実感しています。

片岡 : 良い経験になったようで良かったです。Wさんや皆さんから提案いただいたワークショップ結果の内容は、私にとっても大きな気づきにつながるものでした。持ち帰られた経験を是非チームに伝播させてください。

O:実務に向き合いながら積み重ねた経験

大野 : デジタル開発統括本部では、入社1年目の新人に「モノづくり実習」の機会を提供しています。これは自分の所属部署から離れ、期間限定で日立グループの「モノづくり」を実施している部署の一員として働き、モノづくりの楽しさや大変さを実際の現場で体験する研修です。特にデータサイエンティストの新人には、日立グループの製造現場での配属を通じ、課題発見からデータ分析、構築までを1人で進める研修プログラムを独自で作っています。実際にお客様の案件を担当する際の自信を培ったり、現場で使える知識や技術を習得したり、日立への帰属意識を高めたりする機会になると思っています。
DXコンサルタントには、アプリケーション開発の部署で半年間OJTを実施するプログラムを提供しています。Oさんが、昨年この研修に参加してくれましたが、どうでしたか?

O : モノづくり実習ではアプリケーション開発を担う組織のSEとして、官公庁向けシステムのリプレイス案件に参画しました。詳細設計から開発、リリースまでの工程を経験するとともに、既存システムの保守・運用にも携わり、システムを安定稼働し続けるための実務に向き合いました。品質の作り込みやお客様との合意形成を含めた開発プロセスを実体験し、日立流のモノづくりの考え方を実践的に身につけました。

大野 : Oさんはモノづくり実習に続いて、独自に営業研修にも参加されましたよね。それは、自分で「行きたい」と言って手を挙げたと聞いていますが、何を学んだか教えてもらえますか?

O : 日々の業務の中で営業部門と連携し、案件化前の段階でお客様のニーズや課題感に触れる機会が多くありました。そうしたお客様との接点における営業の視点や考え方をより深く理解したいと考え、上長に相談したところ、その意向を汲んでいただき、関西支社での実習に参加する機会を得ました。
実習では、お客様との対話を重ねながら、提案につながる形へと具体化していく営業現場に数多く足を運びました。モノづくりと営業の双方の実習を通じて、実装から継続的な価値提供までを見据えた提案の視点を培うことができました。机上の検討にとどまらず、お客様と伴走しながら価値創出につなげていく業務を実践する上で、確かな糧となっています。

大野 : 自分で「行きたい」と言って手を挙げた行動も、得られた経験もとても良かったですね。

求めるのは果敢にチャレンジできる人財

大野 : 組織のトップとして、片岡さんが描くデジタル事業開発統括本部の人財育成の方向性について、お聞かせください。

片岡 : 時代の変化は激しく、技術も情報トレンドもめまぐるしく変わっていく中、当然、お客様のニーズも多様化・個別化の一途をたどっています。人財の育成もこれまで通りとは行かず、様々なチャレンジをしていくべきと思います。Wさんの経験された新しい体験の取り組みや、Oさんが経験された自ら選択できる研修・実習は、仕組みも含めこれからも継続していければと思います。

大野 : ふたりにはこの研修の経験を活かし、さらに他部署・他職種の視点や考え方を身に着けた上で、ぜひともまだ経験したことのない新しい業務やテクノロジーに果敢にチャレンジし続けてほしいですね。

片岡 : チャレンジの後に成長がやってくるのでは?と私は思っています。私も大小様々なチャレンジをしてきましたし、今もしているつもりです。
2012年から3年間、インドに駐在しましたが、文化や仕事の進め方など、インドで生活をしないと、業務をしないとわからないことが多く、結果、いろんなチャレンジになりました。
その中で、共に働くRegion team member一人一人の発言や価値観から、多くの事を学びました。異文化、異職種から学ぶことの重要性を強く認識したことを覚えています。当時のチャレンジの成果は、その後の自身の変化で気づいたのですが、私のビジネスパーソンとしての一つの礎になり大切なものとなっています。
こういった経験からも、果敢にチャレンジいただきたいと思いますし、成長に繋げていただければと思います。

大野 : デジタル事業開発統括本部は、日立の変革をけん引する先導役として、最先端の技術を取り入れながら、これまでにないソリューション(解決策)を生み出すことに挑戦している部署です。そのため、新しい世界に果敢にチャレンジできる人、変化に向き合い続けられる人を求めています。
そういう意欲ある人財に対しては、さらなる成長につながるプロジェクトにアサインしたり、スキルアップのために独自の研修・実習を用意したり、といったサポートを積極的に行います。また、この組織は、上長と若手の距離感が近く、キャリアについても相談しやすいという声も現場からよく上がってきています。

W : 振り返ってみればTransformation Boot Camp参加の少し前、片岡さん達デジタル事業開発統括本部の幹部に、私がこれからやってみたいことについて熱意を込めて伝えたところ、片岡さんもしっかりと耳を傾けてくれて、後日、そのチャレンジにつながるチャンスを用意してくださいました。

O : 若手の熱意、思いに対して上長が耳を傾け、汲み取ってくれるのが日立の良いところですよね。新しいことに飛び込むマインドがあれば、とことん応援してくれる会社だと思います。

大野 : ふたりともこれからもそのチャレンジ精神と高いモチベーションで、デジタル事業開発統括本部を引っ張っていってほしいと思います。最後に片岡さん、彼らのような若手に向けてメッセージをお願いします。

片岡 : ふたりが経験を重ねられ、チームリーダーやプロジェクトマネージャーを任されるようになる時には、今とはまた違う技術が台頭し、事業環境も大きく変わっていると思います。そうした先の時代においても、様々な変化に対応できるよう、常に現状に甘んじず、新たな世界にチャレンジし続けてください。

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