企業価値向上のためのIT運用とは 〜運用管理者のためのJP1活用術〜
2008年6月17日(火)於 青山ダイヤモンドホール(東京・青山)
株式会社日立製作所
ソフトウェア事業部
事業部長 中村 孝男
(開催のご挨拶)
去る6月17日(火)「Hitachi Open Middleware World 2008 JP1 Day」を青山ダイヤモンドホール(東京・青山)にて開催致しました。
今回は、「企業価値向上のためのIT運用とは 〜運用管理者のためのJP1活用術〜」をテーマに、内部統制や省電力を中心としたグリーンITを支援する統合システム運用管理「JP1」を、事例やデモンストレーションを交えてご紹介しました。セミナー当日は、約300名のお客様にご参加いただきました。
開会の挨拶では、日立製作所 ソフトウェア事業部 事業部長 中村孝男が登壇し、『企業の内部統制や環境問題への取り組みは、法対応にだけでなく、企業価値向上に向けた次のステップに進む良い機会』と説き、企業が内部統制やグリーンITへ取り組むことの重要性を説明しました。さらに、これらを支援するJP1及び連携ソリューションを本セミナーにてご紹介するという今回のセミナーの主旨について説明しました。
各セッションでは、JP1を効果的に活用しているお客様から導入事例の紹介や、パートナー企業からJP1をさらに活用していただくためのノウハウなど、様々な角度からJP1をご紹介しました。また、セミナーのテーマに合わせたデモンストレーション展示コーナーにも多くのお客様にご来場いただき、最後まで活発なやり取りが行なわれるなど、おかげさまで大好評のうちに幕を閉じることができました。
ご来場いただきました皆様に御礼申し上げます。
経済産業省
商務情報政策局 参事官
星野 岳穂氏
7月に開催される洞爺湖サミットをはじめとして、世界規模で地球環境問題への対応が問われています。本講演では、グリーンITを推進される経済産業省の立場から、『今、なぜグリーンITへの対応がもとめられているか?』『海外企業ではグリーンITに対しどのような対策が採られているのか?』といったトピックなどを通じて、企業がグリーンITに取り組むことの意義やメリットについてご講演いただきました。
株式会社日立製作所
ソフトウェア事業部
JP1マーケティング部 部長
石井 武夫
JP1の最新バージョン「JP1 V8.5」は、企業価値を高めるという観点から製品機能の強化を行なっています。本講演では、この中から特に、内部統制への対応をさらに効率的、効果的に支援するためのITIL®支援機能や、省電力などグリーンITを支援するための機能について、課題とそれへの対応を中心にご紹介しました。
インテル株式会社
事業開発本部
ソリューション&プログラム推進部
パートナーアライアンス推進統括部長
下野 文久氏
エンタープライズ・コンピューティングにおいて、エンドポイントにあたるビジネスクライアントPCのITコンプライアンス強化は待ったなしの状況です。また、各企業はエコ対策についても早急に対策を講じることが求められています。
本講演では、インテル® vPro™テクノロジーとJP1が連携することで実現する新しい付加価値について「運用管理・セキュリティー」「エコ」の2つの面からご説明いただきました。さらに、セッションの終盤では、これからの時代を牽引する新しいエンドポイントの姿についてもご説明いただきました。
株式会社 損保ジャパン情報サービス
経営企画部 部長
岸 正之氏
株式会社 損害保険ジャパンでは、さらなる企業躍進を目的として、次期オンラインネットワークの運用監視環境をJP1に統一した運用管理基盤の再構築が行われました。
運用子会社である株式会社 損保ジャパン情報サービスでは、JP1による統合化を契機に組織改革・人材育成のチャンスと捉え、運用要員の守備範囲の拡大を実現するとともに、人材育成とスキル管理を充実させています。本講演では、この仕組みと取り組みについてご講演いただきました。
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
ITエンジニアリング室
ミドルウェア推進部
ITシステムマネージメント技術課
柳沢 昭則氏
IT資源を物理構成によらず柔軟に分割・統合できる仮想化技術は、多数のシステムで積極的に使用されはじめています。
本講演では、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社が開発してきた仮想化ソリューションの一つである仮想化技術とハードウェアの組合せによる仮想化統合インフラ『VM Pool』を取り上げ、その環境を管理する上でのJP1活用ノウハウについてご講演いただきました。
株式会社アシスト
運用ソフトウェア事業部技術1部 課長
鈴木 武氏
「コンソールがエラーで埋まっている・・・」。
こうした"現場の声"と、 ITIL® V3で着目されている「イベント管理」の視点から、システムで発生する事象に適切な対応を行なうための運用モデルについて、JP1の統合管理製品の最適な活用方法を交えてご紹介いただきました。
株式会社 日立総合計画研究所
主任研究員
別府 洋美氏
株式会社日立製作所
ソフトウェア事業部
JP1グローバルビジネスセンタ
センタ長 高橋 明男
今、日本企業のグローバル化が進展しています。特に、中国でのビジネス機会の増加が著しく、ITサービス活用も急成長しています。本セッションでは、中国の日本企業を対象に、グループ企業本社IT企画部門と現地IT運用担当者の双方からアプローチした調査結果から、IT運用の実情・課題についてご講演いただきました。
さらに、セッション後半では、海外でのJP1活用事例として、ソフトウェア事業部 JP1グローバルビジネスセンタ センタ長 高橋 明男より中国市場で躍進を続けるダイキングループ企業の導入事例をご紹介しました。
休憩時間には、日立オープンミドルウェア各製品の展示のほか、弊社パートナー企業の製品も含めたデモンストレーションをご覧いただきました。
展示会場の様子1
展示会場の様子2