皆さん、明けましておめでとうございます。
　皆さんは、今年のお正月をどのように過ごされましたか？
　かつてお正月とは家族にとって特別な期間でした。大掃除をして、年越し蕎麦を食べて、ようやく新年を迎えると、3日間は、家族団欒でおせちを食べ、テレビの特別番組を見て、ゲームを楽しむなど、一転して時間がゆったりと進みました。しかし、現在では、お店も元旦から開いているところが多くなり、家庭でもそれぞれが自分のスタイルで過ごすようになりつつあります。社会が、従来のしきたりや習慣に縛られることなく、自由になって多様化しています。

　昨年4月にスタートした日立ホーム＆ライフソリューションは、社会が急激に変貌し、多様化が進む中、今年の4月には1周年を迎えようとしています。
　皆さん、覚えていますか？　「Change For Our Customers」という合言葉を。このように、変わっていくお客様のご要望に応えるべく、私たちは変わってきているのでしょうか？まだまだ変化の途上にあると思いますし、もっといえば、永久に変わり続けなければならないのだと思います。
　私たちの商品価値とは、単なる商品の機能だけではありません。品質やサービスなど、お客様に喜んで頂けるたくさんの価値があります。私たちは、そんな商品以上の価値をも提供していきたいと考えています。

　現在、日立の家電製品で、プラズマテレビ「Wooo」や掃除機「たつまきサイクロン」は、お客様から圧倒的な支持を頂いています。私たちの基幹製品である、洗濯機「白い約束」もトップシェアを維持していますし、マイナスイオン冷蔵庫「新鮮生活」や、PAMエアコン「白くまくん」も好評です。今年はお客様のニーズにジャスト・フィットする新商品を、もっともっと、出していきます。
　そして大きな伸びが期待できるIHクッキングヒーターや食器洗い乾燥機「きらきら生活」や、生ごみ処理機及びマイナスイオンを応用した理美容商品についても、これまで以上に力を注いでいきます。お客様から厚い信頼を頂いているポンプでは、PAM制御の新製品によるシェア拡大を期待しており、インクジェットプリンタは海外で大きく伸ばす計画です。
　また、照明部門では、商品計画から設計・開発、製造、販売に至るバリュー・チェーンをつなぎ、管球と照明器具部門を一体化して、4月1日には、日立ライティング(株)が生まれます。一つになった利点を活かして、ぜひ、日立H&Lグループの事業の柱になってください。
　そして、「デジタラクティブ家電」３ヵ年計画の仕上げの年にあたる今年には、これらの商品の発展型としてネットワーク家電を発売する予定です。これらは主力商品となるにはまだまだ時間がかかりますが、全力をあげて取り組んでいきます。

　また、昨年から本格的に参入した、システムキッチン・メーカーや住宅設備メーカー向け、コンビニなどの多店舗小売業向けといったB2Bの販売ルートに対して、これから、新たなソリューションを提案し、販売を拡大していくつもりです。
　そのための改革として、今年の4月1日付けで、国内の営業体制を再編して、新会社、日立コンシューマ・マーケティング(株)をスタートさせます。この目的は、急速に進行している量販商社の流通再編に対応するため、全国一気通貫体制を整えるところにありますが、それと同時に、営業担当の皆さん、一人ひとりが、お客様のソリューション・パートナーになって欲しいという希望も込めています。全国の販社、システム会社、サービス各社の皆さんは、新会社・飯塚社長の号令一下、一致団結して「Change For Our Customers」の先陣をきって走り出してください。

　さて、国内のさまざまな再編の一方、海外に目を向けると、今まさに大きく伸びようとしているマーケットがあります。中国や、タイ・マレーシアを中心としたASEAN、そしてインド。ここでは大きな伸びが期待できます。私たちは、昨年末、中国において日立家用電器(蕪湖)有限公司でエアコンの本格生産をスタートさせ、タイでは(Hitachi Consumer Products (Thailand) ,Ltd.)世界有数の冷蔵庫、洗濯機の製造拠点を稼働させました。また、インドでも(Amtrex Hitachi Appliances, Ltd.)エアコン事業強化に乗り出しつつあります。これらの製造拠点と営業ネットをドッキングすることによって、さらに事業の拡大に邁進していきます。

　新年にあたり、日立H&Lの目標を述べてきました。どれもこれも、達成は容易ではありません。これを達成するのに一番大切なことは、皆さん、一人ひとりの気持ちの持ち方にあるということです。失敗を恐れることなく、「Change For Our Customers」を合言葉にして、チャレンジを続けていく勇気を持ちましょう。