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日立のCSRマネジメントフレームワーク

日立は、CSRの原点である企業理念と日立創業の精神を踏まえて策定した「日立グループ・ビジョン」を実現するため、社会イノベーション事業を積極的に推進する日立の事業戦略を踏まえ、経営とCSRの統合をより一層進めることを目的に、企業の社会的責任のグローバルスタンダードであるISO26000をベースとしたフレームワークを採用し、9つの主題のもとPDCAサイクルを回しながらCSR活動の継続的な向上を図っています。

CSRマネジメントフレームワーク

1社会的責任の認識、2組織統治、3人権、4労働慣行、5環境、6公正な事業慣行、7お客様のために(消費者課題)、8コミュニティへの参画およびコミュニティの発展、9CSR活動の確認と改善の9主題のもと、認識(社会的責任を的確に認識する)、活動(取り組むべき課題を特定し、活動の優先順位を決めて実行する)、確認と改善(情報開示とステークホルダーとの対話を通じてCSR活動の確認と改善を行う)というサイクルを回して推進しています。

重要な報告テーマとバウンダリー

日立は、CSR活動の成果を報告するにあたり、ステークホルダーの関心を踏まえた報告テーマの選定を心掛けています。経済・社会情勢などを背景に、変化を続けるステークホルダーの関心事を捉えるため、2014年度から、「CSRマネジメントフレームワーク」の9つの主題における取り組み項目の具体化を進めてきました。ステークホルダーによる優先順位づけや有識者の意見を取り入れながら、9つの主題に則した取り組み項目を定めて、GRIスタンダードやESG投資指標などを踏まえた選定プロセスを実施し、CSR担当役員のレビューを経て2017年度のレポートより反映しました。また、各報告テーマにおけるバウンダリー(組織内および組織外の重要性)を明確化し、社会へのインパクトをよりきめ細かく反映することをめざしています。

重要な報告テーマとGRIスタンダード

① 社会的責任の認識

社会的責任の認識
重要な報告テーマ GRIスタンダードにおけるマテリアルな項目 マテリアルな項目の該当範囲
サステナブル&イノベーティブな経営の実現
  • GRI 203 間接的な経済インパクト
組織内・組織外
対話を通じた課題把握およびイニシアティブ参画 組織内・組織外

② 組織統治

組織統治
重要な報告テーマ GRIスタンダードにおけるマテリアルな項目 マテリアルな項目の該当範囲
経営の効率性と透明性の追求 組織内・組織外
規範・価値観のグループ共有
  • GRI 205 腐敗防止
  • GRI 419 社会経済面のコンプライアンス
組織内・組織外
多面的なリスクマネジメントの推進 組織内・組織外

③ 人権

人権
重要な報告テーマ GRIスタンダードにおけるマテリアルな項目 マテリアルな項目の該当範囲
バリューチェーンを通じた人権尊重
  • GRI 412 人権アセスメント
  • GRI 408 児童労働
  • GRI 409 強制労働
  • GRI 410 保安慣行
  • GRI 411 先住民族の権利
  • GRI 414 サプライヤーの社会面のアセスメント
組織内・組織外
労働者の権利の尊重
  • GRI 402 労使関係
  • GRI 406 非差別
  • GRI 407 結社の自由と団体交渉
組織内

④ 労働慣行

労働慣行
重要な報告テーマ GRIスタンダードにおけるマテリアルな項目 マテリアルな項目の該当範囲
  • GRI 401 雇用
公正・公平な職場環境の実現
  • GRI 402 労使関係
  • GRI 202 地域経済での存在感
組織内
ダイバーシティ&インクルージョンの推進
  • GRI 405 ダイバーシティと機会均等
組織内
労働安全衛生の推進
  • GRI 403 労働安全衛生
組織内
ともに成長するグローバル人財戦略
  • GRI 404 研修と教育
組織内

⑤ 環境

環境
重要な報告テーマ GRIスタンダードにおけるマテリアルな項目 マテリアルな項目の該当範囲
環境ビジョンと環境長期目標の推進
  • GRI 201 経済パフォーマンス
  • GRI 301 原材料
  • GRI 302 エネルギー
  • GRI 303 水
  • GRI 304 生物多様性
  • GRI 305 大気への排出
  • GRI 306 排水および廃棄物
組織内・組織外
環境リスクと機会への対応
  • GRI 201 経済パフォーマンス
組織内・組織外
環境ガバナンスの継続的強化
  • GRI 301 原材料
  • GRI 302 エネルギー
  • GRI 303 水
  • GRI 305 大気への排出
  • GRI 306 排水および廃棄物
  • GRI 307 環境コンプライアンス
  • GRI 404 研修と教育
組織内・組織外
環境行動計画の推進(指標と目標)
  • GRI 301 原材料
  • GRI 302 エネルギー
  • GRI 303 水
  • GRI 304 生物多様性
  • GRI 305 大気への排出
  • GRI 306 排水および廃棄物
組織内・組織外

⑥ 公正な事業慣行

公正な事業慣行
重要な報告テーマ GRIスタンダードにおけるマテリアルな項目 マテリアルな項目の該当範囲
  • GRI 419 社会経済面のコンプライアンス
組織内・組織外
国際規範に則った事業慣行の推進
  • GRI 205 腐敗防止
  • GRI 206 反競争的行為
  • GRI 415 公共政策
組織内・組織外
責任ある調達の推進
  • GRI 204 調達慣行
  • GRI 414 サプライヤーの社会面のアセスメント
  • GRI 308 サプライヤーの環境面のアセスメント
組織内・組織外

⑦ お客様のために(消費者課題)

お客様のために(消費者課題)
重要な報告テーマ GRIスタンダードにおけるマテリアルな項目 マテリアルな項目の該当範囲
顧客満足の追求
  • GRI 417 マーケティングとラベリング
組織内・組織外
製品・サービスへのアクセシビリティ追求
  • GRI 417 マーケティングとラベリング
組織内・組織外
品質・安全管理の徹底
  • GRI 416 顧客の安全衛生
  • GRI 418 顧客プライバシー
  • GRI 419 社会経済面のコンプライアンス
組織内・組織外

⑧ コミュニティへの参画およびコミュニティの発展

コミュニティへの参画およびコミュニティの発展
重要な報告テーマ GRIスタンダードにおけるマテリアルな項目 マテリアルな項目の該当範囲
継続的なコミュニティ参画・開発活動の推進
  • GRI 413 地域コミュニティ
組織内・組織外

⑨ CSR活動の確認と改善

CSR活動の確認と改善
重要な報告テーマ GRIスタンダードにおけるマテリアルな項目 マテリアルな項目の該当範囲
CSRマネジメントの継続的強化 組織内

ダイアログのCSRマネジメントへの組み込み

ステークホルダーの期待に応えるコミュニケーションをめざして

日立は「ステークホルダーダイアログ」でステークホルダーからいただいた意見をCSRマネジメントの改善に生かしています。
2017年2月には、非財務情報への投資家の関心が高く、早くから統合報告書を発行している企業が多い欧州におけるステークホルダーの意見を統合報告書の改善に生かすため、ベルギーにてステークホルダーダイアログを開催しました。IIRC(国際統合報告委員会)やWICI(世界知的資本・知的資産推進構想)、DG FISMA(欧州委員会 金融安定・金融サービス・資本市場同盟総局)などの機関・団体のほか、統合報告書を発行している企業や欧州を代表する投資会社などから17人が出席しました。参加者からは、「重要課題を特定することで、長期的にビジネスがどのような価値を創出するかを提示することが可能になる」「グループ全体の危機になる可能性のあるリスクについての認識と、そのプロセスを含めた対応方法を明らかにすることで、リスク管理の改善にコミットすることになり、信頼性の向上につながる」などの発言がありました。
こうした意見を踏まえ、日立は2017年度にSDGsの17目標とそれぞれにかかわる事業のリスクと機会について、ISO26000や国連グローバル・コンパクトなどを踏まえて検討し、日立が認識する重要社会課題として11目標を特定しました。さらに、その内容をベースに日立が社会イノベーション事業を通じて創出する価値を示した「日立の価値創造モデル」を作成しました。また、ビジネスとして、気候変動問題のリスクと機会に長期的に取り組む姿勢について、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言に基づく開示を推進しています。これらの取り組みについては、「日立 統合報告書2018」に掲載し、ステークホルダーに向けて発信しています。
日立は、今後もステークホルダーと積極的に対話を行い、サステナビリティへの取り組みおよび情報開示の改善を図っていきます。

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