株式会社 日立製作所（取締役社長 庄山悦彦）は2003年度より、課長相当職以上の管理職層（約10,000名）を対象に、リーダーシップやマネジメント力の向上を目的とした能力開発のための「３６０度フィードバックプログラム」を導入します。

　本プログラムは、８０の具体的な行動特性について５段階の点数回答を行う質問票や、本人の強みと改善して欲しい点について自由に記入するフリーコメントシート等に、本人および上司・同僚・部下が回答するものです。上司・同僚・部下は合計７名以上を目安に本人が選定し、回答の結果は回答者の匿名性を保った上で、社内の専任担当者から集合研修形式にて本人へ直接レポートします。集合研修では回答結果を自己分析の上、具体的な能力開発計画を策定します。参加者はこの研修を通して、自らの強みや改善すべき点をあらためて認識することができ、また策定した能力開発計画を具体的に実行していくことで、リーダーシップやマネジメント力のブラッシュアップを図ることができます。尚、本プログラムは能力開発を目的に実施するものであり、回答結果は処遇等の人事考課には反映しません。

　当社では、リーダー層が共有すべき行動基準として「HITACHI VALUE」を導入する等、変革を推進するビジネスリーダーの育成や社内の意識改革を目的とした諸施策を実施して来ましたが、本プログラムの導入により、さらなる人材の活性化と企業活力の増大を図っていきます。

　ツールを含むプログラムについては、パーソネル・ディシジョンズ・インターナショナル・ジャパン株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：田中 太加志、以下：ＰＤＩジャパン）が当社向けに新たに開発したものであり、当社はＰＤＩジャパンとのライセンス契約に基づいて本プログラムを実施します。また回答の依頼から回収は、当社の従業員サポートシステムである「Humanimate21」を活用し、すべてＷＥＢ上で実施します。

　導入初年度となる2003年度は部長相当職以上（約2,000名）を対象に６月から実施し、2004年度以降、課長相当職にも拡大して実施していく予定です。