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2002年10月24日

大規模SoCの開発向けプロトタイピングシステム「LogicBenchシリーズ」に新モデル「VirtualTurbo」を製品化

− 最大440万ゲート規模のアーリー・プロトタイピングシステムをPC上で実現し、システム開発期間を当社比で1/3以上短縮可能 −


プロトタイピングシステム「VirtualTurbo 24K」
「LogicBenchシリーズ」の新モデル
プロトタイピングシステム「VirtualTurbo 24K」


 日立製作所 半導体グループ(グループ長&CEO 伊藤 達)は、このたび、大規模SoC(システム・オン・チップ)の開発ツールである超小形の大規模FPGA(Field Programmable Gate Array)モジュール「LogicBench(ロジックベンチ)シリーズ」の新モデルとして、既存の「LogicBench」モジュールを専用のPCIボードに搭載したプロトタイピングシステム「VirtualTurbo(バーチャルターボ)」を製品化しました。「VirtualTurbo 24K」および「VirtualTurbo 16K」の2製品を、2002年11月より出荷を開始します。
 本「VirtualTurbo」は、最大440万ゲート規模のSoCを構成でき、さらに、PCでは標準のPCIバスに接続できるシステムです。「LogicBench」に構成した論理回路を、PCで動作するアプリケーションプログラムや論理シミュレータと連動して動作させることができるため、論理シミュレーションのアクセラレータとしても使用できます。これにより、ユーザはシステム開発の早期段階で擬似的なSoCを製作し、「LogicBench」を搭載する評価ボードの製作前に簡単なアーリー・プロトタイピング検証を行なえます。さらに、論理シミュレーション完了後は、「LogicBench」で構成した擬似SoCを複数準備し、顧客が用意した評価基板上に搭載することで、LSIの開発とシステム制御プログラムなどのソフトウェア開発を並行して行なえるため、システム開発期間を当社比で1/3以上短縮できます。

 近年、システムの高機能化、高性能化に伴ない、LSIおよびシステムを制御するプログラムなどのソフトウェアは複雑化し、開発期間は増加する傾向にあります。一方、開発サイクルは短期化しており、ユーザにおけるLSIやソフトウェアを含むシステム開発は、より効率的に短期間で行なうことのできる方法が求められています。当社はこのようなニーズに対応する開発ツールとして、複数のFPGAを搭載した超小形大規模FPGAモジュール「LogicBenchシリーズ」を製品化し、220万ゲート規模の「HF24K」、150万ゲート規模の「HF16K」等を出荷しています。
 「LogicBenchシリーズ」は、LSI開発の際に、論理回路をFPGAにマッピングして擬似的なLSIを構成し、実際の動作をさせて回路の検証を行なうものです。これによりLSIの早期検証ができ、LSIの作り直しを抑止できるだけでなく、モジュールを複数準備することで、LSI開発とソフトウェア開発を並行して行なうことが可能です。「LogicBenchシリーズ」は社内や社外で好評を得ており、当社半導体グループでも、SoC開発時に「LogicBench」を活用した信頼性の高い、高効率なLSI設計を行なっています。しかし、専用の評価ボードの準備や「LogicBench」自体の動作確認には実機が必要であり、より使い勝手の良い開発環境への強い要望がありました。

 今回、この要望への対応として、汎用性があり、利便性の高い機器であるPCでの環境を実現できる「VirtualTurbo」を製品化しました。本製品は、既存の超小形で大規模のFPGAモジュール「LogicBench」と、これを搭載するPCIボードおよびデバイスドライバ、アプリケーションインタフェースなどのソフトウェアの構成からなる一体型プロトタイピングシステムであり、PCIバススロットに装着して、PCのアプリケーションプログラムから「LogicBench」にアクセスすることができます。これにより論理シミュレータと「LogicBench」上の擬似SoCを連動して動作させることができ、論理シミュレーションを加速することができると同時に、「LogicBench」上のデータの正当性を論理シミュレーションのテストベンチを用いて検証することが可能です。検証後は、「LogicBench」での擬似SoCを複数準備し、LSIの開発とシステムのソフトウェア開発を並行して行なえるため、システムの開発期間を当社比で1/3以上短縮できます。
特長は以下のとおりです。

<特長>
(1)
PC上で最大440万ゲートの大規模SoCに対応可能 
FPGAモジュール「LogicBench」を2モジュールまで搭載でき、220万ゲート規模の「HF24K」を2モジュール搭載することで、最大440万ゲートの大規模SoCの論理回路を構成可能。本モジュールを搭載するPCIボードにより、PCに組み込むことができるため、利便性のあるPCでの環境を実現でき、設計したSoCの早期検証開始が可能。
(2)
PC上のアプリケーションソフトと連動して動作させることで様々な用途に適用可能 
PC上のC言語プログラムからアクセスするためのAPI(Application Programming Interface)ソフトウェアを用意しており、本APIを使って、アプリケーションプログラムから「LogicBench」の論理回路とデータのやり取りが可能。これにより、論理シミュレータとのコ・シミュレーションやC言語で記述したプログラムの一部をハードウェア化して「LogicBench」に実現し、PC上のアプリケーションプログラムと連動させることで実行処理速度を高めるなど様々な用途に適用可能。
(3)
同一のデータでコ・シミュレーションとアーリー・プロトタイピングが可能  
FPGAに実現した論理回路と論理シミュレーションを連動する場合は、通常、データの方向制御用のピンなどを追加する必要があるのに対し、本製品では当社独自の技術により、ピン追加が不要。これにより、「VirtualTurbo」に搭載している「LogicBench」のインタフェース信号は、検証対象SoCの入出力信号ピンと一致させることができ、コ・シミュレーションで使用した「LogicBench」をそのまま評価ボードに搭載してアーリー・プロトタイピング環境を構築することが可能。

 「LogicBench」の開発環境として従来通り、ユーザのLSI論理回路を複数のFPGAへ最適に分割、マッピングするための支援ツール「LogicBench Compiler」を用意しています。マッピングは、従来同様、フル・オートマティックでユーザ論理回路を「LogicBench」上の4個のFPGAに割り当てることができるだけでなく、ユーザの割り当て指定によるセミ・オートマティックパーティションも可能なため、論理回路の修正が容易です。

 今後は、更なる使い勝手の向上や大規模SoCに対応した製品の開発を進めて行きます。


■価 格
製 品 名 基本構成 価格(円/台)
VirtualTurbo 24K 「HF24K」×1モジュール + PCIボード(220万ゲート) 6,900,000
VirtualTurbo 16K 「HF16K」×1モジュール + PCIボード(150万ゲート) 4,400,000

■仕 様
項 目 仕 様
製品名 VirtualTurbo 24K VirtualTurbo 16K
基本論理規模
(基本構成)
220万ASIC換算ゲート+10.3MビットRAM
(「HF24K」×1モジュール + PCIボード)
150万 ASIC換算ゲート+8.6MビットRAM
(「HF16K」×1モジュール + PCIボード)
最大論理規模 440万ASIC換算ゲート+20.6MビットRAM
(「HF24K」×2モジュール搭載時)
対応PCI規格 PCI V2.2準拠 33MHz、 32bit、 5V/3.3V
ボードサイズ PCIフルサイズ (106mm × 312mm)
サポートOS Windows® 2000
*
Microsoft®、Windows® は、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における録商標または商標です。



以上



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