日立トップページへ本文へジャンプJapan

グローバル・ナビゲーションここから
トップページ 製品・サービス 株主・投資家 採用・インターンシップ 日立の概要 お問い合わせ

グローバル・ナビゲーションここまで
ページタイトル
ニュースリリース


本文ここから
このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。


2002年9月30日

SuperHTMモバイル・アプリケーションプロセッサ「SH-Mobile」シリーズ第3弾 TV電話対応の次世代携帯電話向け高性能プロセッサ「SH7300」を製品化

− MPEG-4アクセラレータ等の搭載により、TV電話などの次世代アプリケーションの高速で快適な動作を実現可能 −


「SH-Mobile」シリーズ第3弾「SH7300」
「SH-Mobile」シリーズ第3弾「SH7300」
MPEG-4アクセラレータ内蔵、SXGAカメラ対応


 日立製作所 半導体グループ(グループ長&CEO 伊藤 達)は、このたび、携帯電話向けのアプリケーションプロセッサ「SH-Mobile(SuperHTM(注1) Mobile Application Processor)」シリーズの第3弾として、高速データ通信をベースとした次世代携帯電話のアプリケーションであるTV電話等の動画像や音声処理を高速に実行する高性能プロセッサ「SH7300」を製品化し、2002年11月よりサンプル出荷を開始します。 
 「SH-Mobile」シリーズは、携帯電話システムにおいて、通信処理を主として行なうベースバンドLSIと接続して、音声や動画などのマルチメディア・アプリケーションを専用に処理するプロセッサです。「SH7300」は、画像処理用のMPEG-4(注2)ハードウェアアクセラレータを搭載しており、当社従来品ではミドルウェアで対応していた処理を高速に実行することが可能です。さらにSXGAカメラ対応のインタフェースを内蔵しているため、TV電話機能や高精細カメラを備える次世代携帯電話に適し、さらに、アプリケーションの開発用プラットフォームや多様なミドルウェアも用意しており、アプリケーションソフトウェアの開発も効率良く短期間で行なうことが可能です。

 近年の携帯電話は、音声通話以外に、ゲームや動画配信など高機能で多彩なアプリケーションが拡大しています。当社は、既に、携帯電話システムにおけるこのようなアプリケーションを専用に処理するプロセッサとして「SH-Mobile」シリーズを製品化し、好評を得ています。しかし、3Gの携帯電話においては、通信速度の高速化により、高速データ転送が可能になることから、TV電話などのアプリケーションが拡大すると予想されており、プロセッサに対しては更なる高速な画像処理性能が要求されています。さらに、カメラ付き携帯電話においては、カメラの撮影画素数の増加が目覚しく、現在のCIF(注3)、VGA(注4)サイズから、今後はSXGA(注5)サイズへ移行することが予想されており、これに対応できるプロセッサのニーズが強くなっています。

 当社は、このようなニーズに対応するため、「SH-Mobile」シリーズの第3弾として、第1弾製品の「SH7290」をベースに、MPEG-4アクセラレータを搭載して画像処理速度の大幅な高速化に加え、SXGAカメラ対応インタフェース内蔵など機能を強化した「SH7300」を製品化しました。 本製品は、従来の「SH-Mobile」シリーズと同様、デジタルスチルカメラ等のマルチメディア携帯機器向けに適したSuperHファミリのCPUコア「SH3-DSP」を搭載しています。これまでの「SH-Mobile」シリーズと同様に、動作させる機能に応じてモジュールごとの電源遮断が可能なため、システムとしての低消費電力化を実現できます。動作周波数は133MHzであり、主な特長は以下のとおりです。

<特長>
(1) MPEG-4のハードウェアアクセラレータ搭載により、MPEG-4処理性能を従来比2倍以上向上
 
本製品は、MPEG-4の処理を高速に行なえるエンコード/デコード処理用のハードウェアアクセラレータを搭載。ハードウェア処理により低消費電力化が図れたうえ、MPEG-4処理の大半をミドルウェアで対応していた従来の「SH-Mobile」シリーズに比較し、CPU負荷を1/5に軽減。CPU負荷の軽減により、MPEG-4の処理性能を2倍以上向上。これにより、動画再生やTV電話などの機能を搭載する高機能なシステムを低消費電力で実現可能。

(2)高精細SXGAカメラ対応インタフェースを内蔵し、スムーズで快適な表示を実現可能
 
SXGAサイズのカメラを直接接続できるインタフェースを内蔵。高精細カメラの大容量画像データを高速に取り込むことができるため、画像処理の高速化を実現。電子ズーム表示など高精細カメラ画像による多彩な表示が可能であり、TV電話等でのスムーズで快適な表示を実現可能。

(3)ミドルウェアの拡充として、動画記録ミドルウェアを用意。これにより、ビデオメール機能の開発容易化が可能
 
動画・音声を同時記録するフォーマットのMP4(注6)に対応した動画記録ミドルウェアを用意。アプリケーションから本ミドルウェアを呼び出すだけで、動画と音声をMP4ファイルフォーマットのデータとして保存、および動画と音声の同期再生が可能。これにより、ユーザはアプリケーションプログラムに本ミドルウェアを呼び出すユーザインタフェースを作成するだけでビデオメール機能を容易に開発可能。また、本動画記録ミドルウェアでは、一旦保存した動画にあとから音声を吹き込むアフレコ機能もサポートしており、ビデオメールの機能拡張が容易。

(4)多様な周辺モジュールやインタフェースを搭載した開発用プラットフォームにより、アプリケーションプログラムの開発が容易 
 
AND型やNAND型のフラッシュメモリとのインタフェースなど次世代携帯電話で必要な多様な周辺モジュール、及びインタフェースを搭載した開発用プラットフォームを用意。高速なアプリケーションにも対応できるよう高速SDRAMを搭載し、さらに、キーボードや小型のQVGA(注7)サイズのカラーLCDパネル、VGAサイズの超小型カメラの搭載により、マルチメディア対応の各種アプリケーションプログラムを容易に短期間で開発することが可能。

 パッケージは、小型のCSP-256(11mm×11mm、0.5mmピンピッチ、厚さ1.40mm)を採用しています。本製品を使用することで、マルチメディア・アプリケーションを搭載する次世代携帯電話システムの短期間での開発が実現可能であり、開発コストの低減を図れます。さらに、今後のサービスの多様化やサービス内容の変更に判なうアプリケーションの開発や変更に対しても迅速に対応することができます。

 今後、携帯電話システムにおける更なる高機能化に伴ない、携帯電話の各世代のニーズに適した製品の開発を進め、市場に投入していきます。


(注1) SuperHは、(株)日立製作所の商標です。
(注2) MPEG-4(Moving Picture Experts Group phase 4):動画像を圧縮伸張するための規格の一つ。
(注3) CIF(Common Immediate Format):世界共通の映像フォーマット。ドットサイズは、352×288ドット。
(注4) VGA(Video Graphics Array):ディスプレイの精細度規格の一つ。VGAはIBM社の商標で、ドットサイズは、640×480ドット。
(注5) SXGA(Super Extended Graphics Array):ディスプレイの精細度規格の一つ。ドットサイズは、1,280×1,024ドット。
(注6) MP4:音声付き動画像の圧縮伸張のファイルフォーマット。
(注7) QVGA(Quarter size Video Graphics Array):ディスプレイの精細度規格の一つ。ドットサイズは、320×240ドット。

■応用製品例
マルチメディア・アプリケーションを搭載する次世代携帯電話端末

■価 格
製 品 名 動作周波数 パッケージ 1万個ロット時の価格(円/個)
SH7300 (HD6417300BL133) 133MHz CSP-256 3,000

■仕 様
項 目 「SH7300」 仕 様
製品名 HD6417300BL133
CPUコア SH3-DSP
電源電圧 内部:1.4〜1.6V , 外部:2.7〜3.6V
動作周波数 133MHz
処理性能 173MIPS
内蔵RAM 128Kバイト
キャッシュメモリ 32Kバイト
X/Yメモリ(DSP用) 16Kバイト
内蔵周辺機能
・MPEG-4アクセラレータ
・SXGAカメラ対応機能
・DMAC×6チャネル・MMU
インタフェース
・専用インタフェース(ベースバンドLSI接続等)
・NAND/AND型フラッシュメモリインタフェース
・SDRAMインタフェース
・ビデオI/O(カメラモジュール直結インタフェース)
・サウンドインタフェース
・SIMカードインタフェース
・キースキャンインタフェース
・I2Cインタフェース
・シリアルコミュニケーションインタフェース× 1チャネル
・FIFO付シリアルコミュニケーションインタフェース× 1チャネル
・調歩同期式シリアルコミュニケーションインタフェース× 1チャネル
パッケージ
256ピンCSP
(11mm×11mm、0.5mmピンピッチ、厚さ1.40mm)



以上



アクロバット・リーダーのダウンロードページ PDF形式のファイルをご覧になるには、Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)のAdobe(R) Acrobat(R) Readerが必要です。
本文ここまで


キーワード検索

by Google  
ローカル・ナビゲーションここから

総合

経営
決算
コメント
人事
研究開発

半導体・ディスプレイデバイス
情報通信
サーバ
ストレージ
パソコン及び周辺機器
ソフトウェアプロダクツ
システムインテグレーション・サービス
通信システム
電力・産業システム
電力
産業機械
交通システム
ビルシステム
サービス
計測器・半導体製造装置
デジタルメディア
白物家電
新規事業ほか
ローカル・ナビゲーションここまで


フッタ項目

  サイトの利用条件  |  個人情報保護ポリシー  |  お問い合わせ
ページの先頭へ 


(C) Hitachi, Ltd. 1994, 2002. All rights reserved.