日立オートモティブシステムズ秋田工場は、自動車のパワーステアリングユニットを製造しています。同工場では、ステアリングホイールの回す力を横方向へ伝達してタイヤに角度を付けるラックという部品の加工工程で発生する研磨汚泥のマテリアルリサイクル(有価売却)を目的に研磨粉圧縮装置を導入しました。それまで、年間約360トンの産業廃棄物となっていた研磨汚泥を再資源化し、鉄骨の材料として売却することができました。また研磨汚泥の約53%を占める研削液は、研磨汚泥を圧縮固化した後に製造ラインで再利用しています。この取り組みにより2018年度以降は、研磨汚泥の廃棄がなくなることで処理費がゼロになるとともに、研削液の購入費も削減することができました。