日立でこそ働きたい理由があった。
私はこれまで日本とイタリアで、デザイナー及びプロデューサーとしてコンセプトデザインから、空間、ビジュアル、VMD、プロダクトと多角的にデザインを構築していくための実績を積んできました。また、大学院、大学、専門学校においてもUXデザイン、インテリア・デザイン、プロダクトの商品開発の教鞭を取ってきました。現在は研究開発グループ東京イノベーション協創センタのサービスデザイン部で働いています。サービスデザインとは聞き慣れない言葉かもしれませんが、単に機能を利用者に提供するのではなく、人々が必要とし、価値が感じられる形で「サービス」として、どのように提供するかを検証しながら作り上げていく仕事です。イタリアで仕事をしていた際に、ちょうど欧州でサービスデザインのムーブメントが起こりはじめ、現地にて実践で学んだ後、日本でさらにデザイン思考、未来洞察、エスノグラフィー、ファシリテーション、新技術をビジネスに落とし込むスキルを身に付けました。
日立に興味を持ったのは、扱っている事業領域が広いため、社会そのものの質を高め、こんな未来だったら嬉しいと思える世の中を描く貢献ができると思ったからです。また、以前Hitachi Social Innovation Forumに参加した際に、登壇されていた役員の方が、日立では、外部とのネットワーク力や俯瞰して事業をみることのできる転職者を役員クラスに採用したいと公言していました。当時、新卒一括採用が主流の日本企業の中で、そのようなフラットで客観的な見方をする人たちがいる会社なのだというインパクトを受けました。
さらに、私が所属している部門においても、デザイナー、研究者を融合させたユニークな組織づくりの実施や、顧客協創の方法論の体系化やツール開発の推進、女性のデザイン本部長やセンタ長へ就任など、他の競合企業にはない動き方をしていると感じる機会が何度もありました。そのため、日立のサービスデザイナーの求人情報は度々チェックをしており、満を持しての応募でした。
社会に新しい価値を提供する方法を研究する。
私の所属する、東京イノベーション協創センタには研究者やデザイナー、コンサルタントなどさまざまなバックグラウンドとアビリティを持った人たちが集まっており、それぞれのスキルを活かしながら、事業創生や研究を行っています。そのような多才なメンバーと一緒に、入社してからは、スマートライフ事業検討や、企業のグローバルIoTビジネスの展開を支援するサービスの事業検討支援、事業部フロント人財の育成などを行ってきました。社会における価値観の変化を捉えた新事業創生への期待が高まる中で、顧客協創方法論の進化も求められています。現在は、日立が考える小売業の将来像の検討や、物事の前提自体を見つめ直し、その事象の本質を見極めていくクリティシズムをベースとした方法論の研究を、社内外の知見やネットワークを活用し、実施しています。
理想の働き方が、当たり前のようにある。
日立で仕事をしたい。その一方で、上司や同僚がどんな人たちかは入社してみないとわからないという面での不安はありました。結果的には「入ってよかった」の一言です。私の職場の人たちは、家族も含めてまわりの人をとても大切にします。他の会社の人と話していて一番驚かれるのは、男性社員が家族ファーストであることです。例えば、もうすぐ子どもが産まれる、という男性社員には、いつでも出産に立ち会えるよう周囲がスケジュールやタスクの調整に協力していました。男性も育児休暇を普通に取得していますし、コロナで毎日、在宅勤務になる前から、スケジューラーに保育園の送り迎えや、子供の面倒を見るための在宅などの予定が女性だけでなく、男性でも普通に入っており、夫婦で協力しながら子育てをしている姿が見受けられました。そうした働き方を、みんなが賛同していることも大きな魅力です。
また、自分が興味のある分野に対して研究が行えるよう、上司がサポートしてくれるのも非常に有り難く、感謝しています。世の中が急速に変化していく中で、実践と研究の両方を実行できる素晴らしい環境だと実感しています。
ここでなら、事業の本質を追求できる。
今は感染症対策でずっと在宅勤務を行っていますが、もともとリモートワークをする環境が整えられていたので移行は迅速に行われました。大企業らしい重厚さと、大企業らしからぬフットワークの軽さが共存している会社だと感じます。そして、本当に実現させるべきことを意識して動き、それを組織として成立させようと取り組んでいる人たちが、ここには沢山います。
また、まわりにいる人たちが、今までの私のキャリアをしっかりと評価してくれ、且つ、それを発揮させようとしてくれているのも感じています。日立はIT、エネルギー、産業、鉄道、自動車部品、医療、街づくりと幅広い多様性を持ち、生活や暮らしに新しい価値を提供し、社会に貢献できる会社です。暮らしの中に幸せを感じる瞬間を増やし、笑顔で暮らす日常をあたり前の風景にする、そんな社会を支えるサービスを創出し、未来につなげていきたいと思います。
プライベートショット
インドネシアのオランウータン保護施設を視察。仕事での視野や見識を広げる上でも、興味があること、大切にしたいことにちゃんと時間を使うことができています。
(社員の所属は取材当時のものです)
他のインタビューを読む
MOVIE
- 「未来を変えるのは」編
- 「未来を変えるのは、私」編