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Hitachi

日立製作所 研究開発グループは、以下のニュースリリースを発行しました。

ニュースリリース概要

発行日

2017年5月25日

タイトル

日立が危険化学物質検知装置に関わる特許で全国発明表彰「発明賞」を受賞

リリース文抜粋

日立は、このたび、危険化学物質検知装置に関わる特許の発明により、公益社団法人発明協会が主催する平成29年度全国発明表彰の「発明賞」を受賞しました。

危険化学物質の検知装置について、日立では、放電電極を備えたイオン源を用いた質量分析法の開発に取り組んできました。しかし、本発明以前は、実験室外の劣悪な環境下で動作させようとすると、大量に生成する妨害成分により、①イオン源電極の短時間での劣化や、②計測対象成分のイオン化効率の悪化というふたつの大きな問題がありました。

これに対し、今回日立が発明賞を受賞した特許では、計測対象成分を導入する方向とイオンを引き出す方向が対向する逆流型イオン源を採用することで、妨害成分の発生を大幅に低減して、①イオン源電極の劣化を低減させ24時間メンテナンスフリーで計測できるようにすると同時に、②計測対象成分のイオン効率を大幅に向上させることに成功しました。この結果、質量分析法を用いた、実用レベルにある危険化学物質の高感度検知装置の開発に世界ではじめて成功しました。