掲載中のブログ「DBシステムをNutanix移行しても安心!日立がオンラインバックアップ・再編成の性能検証しました」では業務無停止を求められるDBシステムにNutanixを適用しようとした場合の懸念点のうち、オンラインバックアップとオンライン再編成についての検証結果を紹介しました。今回は、もう一つの懸念点である障害発生時のHA(High Availability)機能について報告します。
Nutanixはノード数や冗長度についての設定が可能で、ITシステムを構成するハードウェアの障害について適切に対応処理を実施します。一方、ソフトウェア障害時の自動運用継続についてはNutanix単体では対応できません。例えば、HiRDBが動作しているノードに障害が発生した場合、データベースへのアクセスを一時的に保留しながら、VMを別のノードで再起動させることでHIRDBも再起動することが可能です。しかし、データベースへのアクセスを保留した間に、VM層より上位のソフトウェア群の再起動が必要となるため、ハイパーバイザーが提供するHA 機能だけでは、VM の再起動以外にもHiRDB サービスを起動する時間も必要になることから、データベースシステムの規模によっては数分の業務停止時間が発生する可能性があります。
上記懸念を解決する手段の一つが、クラスタソフトウェアです。クラスタソフトウェアによる相互監視で障害を検知し、フェールオーバーすることで業務停止の時間を短くすることができます。日立では、クラスタソフトウェアとしてHAモニタを提供しており、同じく日立製のHiRDBと連携した動作が可能です。今回、Nutanix上にHAモニタを導入し、ソフトウェア障害発生時のフェールオーバーに問題ないか検証しました。ぜひご確認ください。
Nutanix上でのDB高可用性ソリューション検証報告のホワイトペーパー
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