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「Global .NEXT Digital Experience」日立の注目セッションのご紹介とレポート

Global .NEXT Digital Experience

「Global .NEXT Digital Experience」の開催に当たって、本記事ではイベントの見どころや日立が注目するセッションを開催前情報としてご紹介します。また、イベント終了後にはセッションを聴講した日立技術者によるレポートを本ページ内に追加してお届けします。

日立の注目セッションのご紹介

毎年Nutanix社が主催する.NEXT カンファレンスが、いよいよ9/9(水)から9/11(金)にかけてデジタルイベント「Global .NEXT Digital Experience」として開催されます(https://www.nutanix.com/next/)。
今年は新型コロナウイルスの影響で、例年と異なりリモート開催となりました。カンファレンスで用意された様々なブレイクアウトセッションについて、登録するだけで誰でもリモートから参加できます。
企業向けデータセンターとクラウド技術の最新動向を知ることができる貴重な機会として、本稿の読者の皆様もぜひご参加ください。

今回の.NEXTにおいて、注目頂きたいテーマとしては、VDI, BCP, DevOps, DB, Securityなど数多くを挙げることができます。その中でも今年、日立が注目したいと考えるテーマは”ハイブリッドクラウド“です。ハイブリッドクラウドは、自社所有のオンプレミス環境に加え、パブリッククラウド環境を併用し、これら複数の環境を統合したシームレスな環境を実現します。パブリッククラウドを通じた社外ITリソースの活用と先進社外サービスとの連携により、ITインフラのコストおよび機能の両面での最適化を図る“リフト&シフト”の実現手段として近年注目を増しています。
そのような状況において、Nutanix社は、先日8/13にAWSのベアメタルサーバ上で同社のハイパーコンバージドインフラを構成できる新サービス「Nutanix Clusters on AWS」のリリースを発表しました(https://www.nutanix.com/jp/press-releases/2020/nutanix-clusters-on-aws)。「Nutanix Clusters on AWS」は昨年の.NEXT 2019において「Xi Clusters」の名称で発表されていましたが、「Nutanix Clusters on AWS」という名称に変更されて正式リリースとなりました。今回の.NEXTでは、ハイブリッドクラウド分野において、Nutanix社がどのような付加価値を生みだそうとしているかをより具体的に知ることができると期待されます。

今回「Global .NEXT Digital Experience」の公式サイトで公開されているアジェンダ(https://www.nutanix.com/next/agenda.html)の中で、日立が特に関心を寄せているセッションは、ハイブリッドクラウド分野に関する次の2つのセッションです。

  • DAY1: Nutanix Clusters: Hybrid Cloud Infrastructure with Nutanix and Hyperscalers
  • DAY2: Deep Dive into Nutanix Clusters: True Hybrid Cloud Defined

Nutanix社が提案する真のハイブリッドクラウドとはどういうものであるか、どのような付加価値を提供しようとしているか、 など今後のハイブリッドクラウド戦略について何がメッセージされるかに注目しています。カンファレンス終了後には、セッションを聴講した日立技術者による速報レポートを本ページにて公開予定です。ご期待ください。

日立技術者によるセッションレポート

DAY1: Nutanix Clusters: Hybrid Cloud Infrastructure with Nutanix and Hyperscalers

Nutanix Clustersに関するより一般向けの内容となっており、ハイブリッドクラウドに向けたニーズ分析、Nutanix Clusters採用により得られる利点や活用例などが紹介されました。

ITインフラ基盤としてオンプレミスとパブリッククラウドとを比べた場合、コスト・機能・コンプライアンス対応など、さまざまな面で異なる特長を有しています。そのため、それら異なる仕組みのインフラを適切に使い分け、管理することは容易ではありません。Nutanix Clustersは、両者の機能面、管理面でのギャップをシームレスに接続する仕掛けを用意し、管理を一元化することで、真の統合プラットフォームとしてのハイブリッドクラウドを実現します。

Nutanix Clusters: Hybrid Cloud Infrastructure with Nutanix and Hyperscalers

Nutanix Clusters: Hybrid Cloud Infrastructure with Nutanix and Hyperscalers

Nutanix Clustersの採用において、注目すべき機能としては、アプリケーションに手を加えることなく、オンプレミスからパブリッククラウドにワークロードを移行できる点が挙げられます。パブリッククラウドに習熟していない場合であっても、容易にハイブリッドクラウド環境を立ち上げ、活用できるようになることが期待できます。

DAY2: Deep Dive into Nutanix Clusters: True Hybrid Cloud Defined

Nutanix Clusters on AWSを中心として、Nutanix Clustersがパブリッククラウド向けに提供する機能や実装方式についてより掘り下げた解説がなされました。

Nutanix Clusters on AWSの実装で特徴的なのは、AWSのEC2 ベアメタルインスタンス上にNutanix基盤を直接構築する方式を採用した点です。この方式により、これまでオンプレミスのNutanixクラスタ間で実現していた本番・開発環境分離やバックアップなどを、オンプレミス-AWSのクラスタ間においても同様に統一管理インタフェースでシームレスに実現することに成功しています。

Nutanix Clusters: Hybrid Cloud Infrastructure with Nutanix and Hyperscalers

Nutanix Clusters: Hybrid Cloud Infrastructure with Nutanix and Hyperscalers

AWSのサービスを活かした新たな機能の紹介もありました。AWSのHibernate/Resume機能は、AWS上のクラスタ環境を一時的にS3(Simple Storage Service)に退避する機能です。不稼働状態のクラスタが占有していたAWS上のEC2インスタンスを解放できるため、休止状態にあるサービスなどに付随するリソースコストを削減することができます。統一管理インタフェースPrismの自動化機能X-Play(Prism Pro以上のライセンスで利用可能)を併用すれば、ワークロードの動的な増減に応じたリソースの自動最適化、といったクラウドならではの使い方が可能になります。
さらなる注目ポイントとして、セッションの最後において、Microsoft社のクラウドサービスであるAzureに対応した「Nutanix Clusters on Azure」のローンチが予告されました。対応するクラウドサービスは今後も増えることが見込まれており、お客さまが自由に選択できるクラウドサービスの範囲が広がることで、Nutanix Clustersがお客さま企業の今後のクラウドリフト&シフトを加速する起爆剤となることが予想されます。

本イベントの一連の発表を通じて

Nutanix社は、オンプレミスからのハイブリッドクラウドへの移行をシームレスなものとするために、両者のギャップをインビジブル(不可視)とすることに多大な労力を注いでいることが分かりました。ハイブリッドクラウドへの移行においても、これまでのお客さまの投資を活かしつつ、さらに付加価値を増していこうとするNutanix社の強い姿勢が感じられました。

日立は、パブリッククラウド活用によるクラウドリフト&シフトにおいても、Nutanix製品に関して蓄積したノウハウやユースケースを縦横に活用し、構想策定からご支援いたします。現在のシステムに関する課題や新システムに関するご要望をぜひお聞かせください。

日立が提供するNutanixに関するお問い合わせはこちら

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本レポートで紹介したセッションの動画は以下のリンクからご視聴いただくことができます。
1:
Nutanix Clusters: Hybrid Cloud Infrastructure with Nutanix and Hyperscalers[日本語字幕付き]
2:
Deep Dive into Nutanix Clusters: True Hybrid Cloud Defined

当ページ記載の仕様・内容は製品の改良などのため、予告なく変更する場合があります。