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    Lumadaのユースケースコード:UC-01690S

    特徴から人物をすばやく絞り込み、足取りを探索・追跡!(2/2)

    〜AIによる画像解析で監視業務の高度化、効率向上を支援する「高速人物発見・追跡ソリューション(IVSearch)」〜

    2023年3月3日

    監視員の負荷低減と、業務効率の向上を支援

    「高速人物発見・追跡ソリューション(IVSearch)」

    監視カメラなどの映像に含まれる、人物の特徴を学習したAIで画像を解析し、特定の人物をすばやく発見、追跡します。

    図

    AIによる画像解析で、社会の安心・安全に貢献

    近年、セキュリティ意識の高まりから、監視カメラの需要が拡大しています。膨大な映像から不審な人物や迷子を発見する場合、従来の目視による確認・追跡は、コストがかかりすぎるため現実的でありません。

    そこで、活躍が見込まれるのが「高速人物発見・追跡ソリューション(IVSearch)」です。 「高速人物発見・追跡ソリューション(IVSearch)」 には、人物の特徴をもとに映像を検索し、追跡するための3つの特長的な機能があります。

    検索のための機能

    • AI画像解析機能
      映像に含まれる人物の身体や外見の特徴(髪型、服装の種類や色、手荷物の種類など)をリアルタイムに解析し、100項目以上の特徴をデータベースに格納します。これにより、人物の顔が見えていない状況でも、目撃情報をもとに映像を検索できます。
    • 高速人物発見機能
      AI画像解析機能をもとに、目撃情報に含まれる身体や外見の特徴でデータベースを検索し、類似する特徴の人物を絞り込みます。全身画像や、顔画像を使った検索ができ、たとえ監視カメラの映像に数万人規模の人物が映っている場合でも、数秒で検索できます。

    追跡のための機能

    • 人物追跡機能
      特定の人物が映っている監視カメラの位置と時刻から、映像を時系列に並べてマップ上に表示します。これにより移動ルートを表示できるため、特定の人物がいつ、どこにいたのかを確認できます。視覚的に分かりやすくなるため、特定の人物の足取りを追うのが容易になります。

    適用事例

    「高速人物発見・追跡ソリューション(IVSearch)」の導入により、監視カメラ映像から特定の人物のすばやい発見と追跡を実現した、大規模な公共施設の事例をご紹介します。

    従来、この大規模な公共施設では、監視カメラの映像から特定の人物を見つけるには、録画した映像で事後確認するしか手だてがありませんでした。そのうえ、約2,000台の監視カメラを各所に設置しているため、特定の人物の発見、追跡に多くの時間を要していました。
    そこで、「高速人物発見・追跡ソリューション(IVSearch)」を導入したところ、次のような効果が得られました。

    • 目撃情報をもとに、特定の人物をすばやく発見
      AIによる検索で、多くの監視カメラの映像の中から、目撃情報に該当する特徴を持つ人物を数秒で抽出。特定の人物をすばやく発見できるようになりました。
    • 監視カメラの位置情報から、特定の人物の移動ルートを予測・追跡
      経路上の複数の監視カメラ映像を高速で検索することで、特定の人物を追跡。リアルタイムで特定の人物の居場所を把握できます。また、複数の建物内に設置されている監視カメラ映像をまとめて管理することで、建物をまたがった追跡もできるようになりました。

    今後の展望

    「高速人物発見・追跡ソリューション(IVSearch)」は、「インシデント検知ソリューション*」との連携により、さらなるセキュリティ強化への貢献が期待されています。
    「インシデント検知ソリューション」は、人物の姿勢をAIで画像解析し、通常と異なる動きや、立入禁止エリアへの侵入、荷物の長時間に渡る放置などがあった場合に、異常・不審な動作、危険な状況として検知します。このような場合、インシデント画面にアラートを表示するため、インシデントの見逃し防止や、監視業務の負荷低減につながります。
    これらの連携により、事件や事故への対策が複雑化・多様化する公共施設におけるリスクの低減、社会の安心・安全への寄与が見込まれています。

    *

    ソリューションの詳細については、こちらをご覧ください。

    高速人物発見・追跡ソリューション
    あの人(迷子・不審者)はいま、どこ?防犯カメラ映像から瞬時に絞り込み 本ソリューションの提供地域:日本
    AIを活用した映像解析による、リアルタイムな人物発見・追跡技術を開発
    続きは、ニュースリリースをご覧ください。
    「安心・安全な社会構築を支えるAI映像解析ソリューションの開発」が日刊工業新聞社主催の「第52回 日本産業技術大賞 文部科学大臣賞」を受賞

    続きは、お知らせをご覧ください。

    まとめ

    画像解析で対象の人物をすばやく発見・追跡
    商業施設やイベント会場で荷物の置き忘れや迷子といったトラブルが発生した場合、トラブルに関わった人物を特定するために監視カメラの映像を活用します。人物の身体や外見の特徴を学習したAIで、監視カメラの映像を解析すると、目撃情報に類似する人物を絞り込むことができ、映像を確認する監視員の負荷低減と、トラブルの早期解決につながります。
    「高速人物発見・追跡ソリューション(IVSearch)」
    人物の特徴をもとに映像を検索し、特定した人物を追跡できるソリューションです。今後、さまざまなセキュリティ関連ソリューションとの連携により、複雑化かつ多様化する事件や事故の発生リスクを低減するなど、さらなるセキュリティ強化への貢献が期待されています。
    ご自身のお仕事の中に、活用されていない大量のデータはないでしょうか。
    多くの人が集まる場所に設置されている監視カメラのように、日々データを発生させている現場はないでしょうか。
    データを収集/分析することで、データの潜在力を引き出し、新たな価値を創出できます。

    この記事のポイント

    • 監視員の負荷を低減しつつ、監視業務の効率向上を支援
    • AIによるカメラ画像の解析に、人物の特徴に関する情報を活用
    • 高速に対象人物を発見し、その行動の追跡を実現

    たとえば・・・

    監視カメラの映像をAIで解析し、人物を特定して、その行動を追跡する技術は、セキュリティ分野以外への応用も期待できます。
    商業施設の映像から、買い物に訪れた人の特徴を判別したり、天候の良し悪しや季節のイベント開催によって集客にどのような変化が生じるか、といった情報を得ると、適切なマーケティング戦略を検討・実践できます。

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    お問い合わせの際には、ユースケースコードをご記入ください。

    Lumadaのユースケースコード:
    UC-01690S

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