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日立総合病院

2024年9月26日

第5回 さくらサロンのご報告

8月23日(金)に第5回さくらサロンが開催されました。参加者は19名(がん体験者 18名・ご家族1名)で多くの方にご参加いただきました。
今回のレクチャーの内容は、作業療法士の勝山英恵さんによる「日常生活の注意点と自宅でのストレッチ」でした。抗がん剤や放射線治療中、注意すべきことや骨転移後 避けた方が良い動作などのお話がありました。参加された方からも 具体的な体験談や質問などが聞かれ、参考になられた方も多くいらしたのではないかと思いました。

サロンの風景

交流会では「好きな生き物」をテーマに好きな動物やペットのお話などが聞かれました。
後半は ヨガマットや、椅子を使ったストレッチの体験がありました。そこでもさまざまな質問が聞かれ、参加された方々の感心の高さを感じました。

ストレッチ

病院でのリハビリが入院中しか行われないとのお話もありましたので今回のような機会が今後も行われる必要性も感じました。
次回は 9月27日(金)歯科衛生士による「口腔ケアでお口のトラブルを予防しよう」を予定しています。ストレッチ・交流会も行われます。皆様のご参加をお待ちしています。

第6回さくらサロン

2024年9月13日

こんにちは、緩和ケア病棟オリーブです。

8月7日、毎年恒例の夏祭りを開催しました。
限られた時間の中で、ヨーヨー釣りやボーリング、輪投げを行い、病室ではくじ引きや写真撮影をしました。患者さん、ご家族のたくさんの笑顔がみられ、私たちもとても楽しい時間を過ごすことができました!

緩和ケア病棟

2024年9月5日

乳がん切除後の乳房補整パット(通称:ちあぱい)を差し上げます

編み物上手なピアサポーターさんが「乳がんの方を応援したい!」とカラフルな「乳房補整パット」をたくさん寄付してくださいました。ご希望の方に無料で差し上げますので、毎週木曜日13:00~15:30に開催しているピアサポート事業にお越しください。(なくなり次第終了します。ご了承ください。)
また「自分で編んでみたい!」という方には編み図を差し上げます。がん相談支援センターまでご連絡をお願いします。(電話:0294-23-8730 平日:9時~16時)

写真

2024年8月26日

はじめまして。ピアサポーターのTako(たこ)です。
2022年の茨城県ピアサポーター養成研修を受講してピアサポーターになりました。
初めてブログを担当しますので自己紹介させていただきます。
私は口腔がんを患いました。術後の経過はよく現在は治療も通院も終了しています。
ピアサポーターをめざしたのは、手話通訳者として聴覚障がい者の方たちの役に立ちたい、一緒に前を向きたいと思ったからです。

手話を始めたきっかけは35年前の耳の聞こえない若いお母さんと出会いです。普段は紙に書いてコミュニケーションを図っていましたが、そのお母さんが手話でお友だちとやりとりをしているのを見かけた時、とても表情がいきいきしていて驚きました。私も同じようになりたいと思い日立市で開催していた手話教室に通いました。その後手話の奥深さに魅せられて勉強を続け、35年前に手話通訳者になりました。

障がいがあってもなくてもがんになります。「医師の説明をきちんと理解して選択したい」、「治療でつらい思いをした時には気持ちを聞いて欲しい」と思うのはみんな同じです。
日立総合病院でもピアサポーターとして毎月1回担当していますので、よろしければ是非いらしてください。手話でたくさんおしゃべりしましょう。
(手話通訳者は同席しなくても大丈夫です。また、話し合いの内容は守秘義務があり守られます。)

ご予約

2024年8月19日

第4回 さくらサロンのご報告

7月26日(金)に第4回さくらサロンを開催しました。暑い中にもかかわらず、18名(がん体験者:16名・家族:2名)が足を運び参加をいただきました。

今回は、がん看護専門護師の秦千晴さんから「緩和ケアとは?」~体のつらさ・緩和ケアチームについて~の内容で講義をいただきました。緩和ケアは、がんと診断された時から病気とともにより良く生きるために体と心のつらさを和らげる医療であるとお話がありました。緩和ケアは積極的に行うものへとイメージが変わり、つらさへの対応方法や当院で行われる緩和ケア・事例からみる緩和ケアなどを知ることができました。

様子

交流会では、さまざまな病気や治療の段階にある参加者の声から、これまでの治療経過の中で緩和ケアを受けていたことを改めて振り返り、今後の治療や症状への対応・生活のための緩和ケアを考える機会となっていたことが伺えました。また、医療用麻薬の使用や副作用への不安に対し、不安が痛みを感じやすくするため我慢せず相談することの大切さや、副作用への対処方法についてアドバイスを受ける場面もありました。さまざまな悩みや不安があってもどこに相談してよいのかわからない、わかりやすい仕組みがあると良いなど率直なご意見もあり、スタッフにとっても参考になりました。相談先として専門看護師や認定看護師、がん相談支援室の支援についても紹介させていただく機会となり、ピアサポーターへの相談も含め、一人で悩まず相談でき緩和ケアにつながると良いと感じました。

様子2

恒例のストレッチは、悩みや不安について考えた後の心と体をときほぐし、次のテーマである「自宅でできるストレッチ」が楽しみになるようでした。

当院のさくらサロンは、がん患者さんたちの学びと交流の場とし、第4金曜日に開催しています。次回は8月23日(金)を予定し、いつものレクチャーの時間を無理のないストレッチでリラックスしご自宅で活用いただけたらと考えます。患者さん、ご家族の方どなたでも参加できますのでお気軽にお立ち寄りください。

看護局 長 和恵

第5回さくらサロン

2024年7月25日

第3回さくらサロンのご報告

6月28日(金)に第3回さくらサロンを開催しました。 当日は雨にもかかわらず、とても多くの方々に参加していただきました。

今回はがん薬物療法看護特定認定看護師の菊池早輝子さんから「がん薬物療法の副作用」~外見の変化に対するアピアランスケア~の内容で講義をいただきました。がん薬物療法を行った患者さんの多くが経験する脱毛、皮膚障害、末梢神経障害について、とてもわかりやすく充実した資料でたくさんのことを学ぶことができました。

交流会では参加者の方々から「実はウィッグつけてます」「私もそうなんです」と次々声が上がり、みなさん本当に自然で自分に似合うものを上手に使われていました。講義の中でも「その人らしく過ごせる、実行可能で自分らしいと思える方法を考えることが大事である」というお話がありましたが、サロンに来ている方々も、まさに自分に合った方法で、自分らしさを大事にしていることがよく伝わってきました。
脱毛を経験された方から現在悩みを抱えている方へのアドバイスや、実際使用している帽子付きのウィッグの紹介もあり、とても楽しく和やかに、あっという間に時間が過ぎていきました。

恒例の15分ストレッチも3回目となり、「家でもやってます!」との声も上がり、ちょっとした時間でできる体操が、とても心地よく体も心もほぐれて会が終わりました。

当院のさくらサロンは、がん患者さんたちの学びと交流の場とし、第4金曜日に開催しています。次回は7月26日(金)「緩和ケアって?」~体のつらさ・緩和ケアチームについて~のお話を予定しています。アットホームな雰囲気で行っています。患者さん、ご家族の方どなたでも参加できますので気軽にお立ち寄りください。

看護局 菅井恵

サロンの様子

2024年7月23日

系列のひたちなか総合病院からのお知らせ

系列のひたちなか総合病院のがん相談支援センターからがんサロンの名称が決定したとのお知らせが届きましたのでご案内いたします。ひたちなか市は春のネモフィラで有名ですが秋はコキアの紅葉が見事です。いただいたリーフレットを掲載しますので、ぜひ名前を覚えて、がんサロン「こきあ」をご利用ください。

がんサロンこきあ

2024年7月2日

こんにちは、緩和ケア病棟オリーブです。

ようやく梅雨らしい季節になりました。病棟の屋上庭園ではチューリップの花が終わり、ニゲラや河原撫子、6月に入ってからは紫陽花が咲き始めました。庭園のお花は患者さんたちのベットサイドに飾らせていただきスタッフともに癒されています。
今年は庭の花でドライフラワーをつくり、病棟のあちこちに飾りました。

緩和ケア病棟オリーブ

誕生日にはハンドベルでの演奏と、患者さんの好きな歌手の歌のプレゼント&手作りうちわで家族と一緒にお祝いをしています♪

今後も定期的に病棟の取り組み内容をお伝えしていきます。

2024年6月14日

第2回さくらサロンのご報告

5月24日(金)に第2回さくらサロン(がんサロン)を開催しました。参加者は16名(がん体験者:14名、ご家族:2名)で、第1回よりも多くの方にお越しいただきました。前回に引き続き参加くださった方、初めてご参加の方々とともに今回も盛会のうちに終了することができました。
今回のレクチャーは「顕微鏡で見た『がん』って?」をテーマに、臨床検査技師の柳田さんにお話いただきました。『がん(ガン)』と『癌』の違いからはじまり、からだの組織・細胞の種類とがんの関わりやがん細胞の特徴、病理診断がどのように行われるかなど専門的なお話を聞く機会となりました。医学的な知識に難しさを感じた方もおられたかと思いますが、図やイラストを用いた説明が多く、参加者のみなさんが頷きや「そういうことか」などの呟きをされながら話に耳を傾ける様子が印象的でした。私自身も、医師が言う“がんの顔つきが悪い”という表現の意味合いについて理解を深めることができました。レクチャー終了後も柳田さんに向けて疑問点や臨床検査技師としての意見を尋ねる声が聞かれ、活発な質疑応答が行われていました。
交流会では、自己紹介のお題を“趣味・マイブーム”として、一人ひとり感想や体験談をお話いただきました。共通の趣味をお持ちの方々もいて、和やかな雰囲気の中、参加者それぞれの想いや考えをお互いに聞き、語り、共有する時間となりました。今回もあっと言う間に終了時間を迎え、最後は作業療法士による簡単ストレッチ。前回のストレッチの内容も振り返りつつ、新たにフェイスタオルを使って、日常生活でも取り入れやすいストレッチを伝授いただきました。
第3回さくらサロンのレクチャーは、がん薬物療法看護特定認定看護師が「がん薬物療法の副作用」についてお話する予定です。みなさんも一緒にがんについて学び、語らい、ストレッチでからだと心をほぐしませんか?ご参加おまちしております!

がん相談支援センター 永山千明

サロンのようす

2024年6月7日

スピーカーバンク

茨城県内の学校や企業などでご自身のがん体験を語りがん教育に尽力している「茨城がん体験談スピーカーバンク」から講演内容を要約した「がんを語る」をいただきました。
今回いただいたのは2022年版ですが、リーフレットスタンドに置くとすぐなくなってしまい、既に当院には2023年版の残部はありません。今回は代表の志賀さんのご厚意により会で保管していた分をお譲りいただきました。数に限りがありますので、お手元に置いておきたい方はお早めにお持ち帰りください。

写真

2024年5月13日

がんと共に29年①

感染症の流行、災害…波乱の幕開けとなった2024年。皆さんいかがお過ごしですか?
前回のブログで、7回の癌を乗り越えたとお話しさせて頂いたnonです。

私が最初に癌に罹患したのは21歳の時でした。
県内でも珍しく、先生方は議論に議論を重ねて『1/4切除後、放射線治療を行う』と結論に達しました。手術後、1ヶ月間放射線治療に毎日通いました。放射線治療の副作用は比較的マイルドですが、倦怠感と皮膚の炎症に悩まされていました。
夏でもタートルネックを着なくてはいけないほど、赤く爛れて服に擦れてしまい症状が落ち着くまで2年ほど要しました。火傷の痕のような皮膚の変色はその後3年以上かけて薄くなり、現在は跡形もありません。やっと水着も着れるようになりそろそろ結婚?と思っていた28歳の時、二度目の癌に罹患しました。この時は、結婚も人生も諦めてしまおう…と、考えてしまっていました。
しかし、元夫とその家族の方々に『治して嫁に来なさい』と言っていただき、前回と同じように治療することにしました。治療も終わり結婚もして、4年経ち待望の第1子を妊娠した時、さらなる癌が私を襲いました。

重たいお話ですみません。

私が癌を乗り越えた原動力は、家族の支えと役割です。自分が生きている事で誰かの役にたつ、支えになれる。告知を受けた直後は、とても辛いですが、乗り越えた後の未来を想像する事で治療にも耐え、もう一度立ち上がることが出来るのではないのでしょうか?

続きはまた、機会がありましたらお話しさせていただきます。

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2024年5月8日

第1回 さくらサロン(がんサロン)のご報告

4月26日(金)にがんサロンを開催しました。参加者は12名でした。
当院では、2019年8月にがんサロンを開始しましたが、3回開催したところでコロナ禍となり休止していました。今回は、約4年ぶりの開催となります。再開にあたり、サロンの名称を「さくらサロン」としました。さくらは、日立市の花であること、さくらが咲く4月に再開すること、花言葉は「優れた教育、忘れないで」で、ヘルスリテラシー*1向上をめざし専門職による優れたがん教育を行う、また、将来的にグリーフケアの開催を検討し、旅立った大切な人たちの生き方を語り、共有し、忘れない場にしたいとの思いを込め命名しました。 今回のさくらサロンは「がん相談支援センターの紹介 ~根拠に基づいた情報支援を行い、がん体験者同士の仲間づくりを支えます~」をテーマに、がん専門相談員の天池さんにレクチャーをしていただきました。「がん相談支援センター誕生の背景」「がん相談支援センター業務と情報支援」では、がん相談支援センターの基本的な事柄についてお話を伺い、「当院のがん相談支援センター業務と事業内容」では、当院で行っているがん相談、ピアサポート事業、就労相談事業、がんサロン、PR事業について相談モデルなども含め具体的に、とてもわかりやすい話を聞くことができました。私たちスタッフも、はじめての参加の方が多かったため、参加者とともに学びになるレクチャーでした。
次は、テーブルを囲み、がん体験者・家族の交流会を行いました。和やかな雰囲気の中、参加者お一人づつ、自己紹介とこれまでのがん体験や想いをお話していただきました。笑顔あり、涙ありで、皆で想いを共有することができました。
最後は、作業療法士の勝山さんに教えていただきながら、ひとりでできるかんたんストレッチとして、からだが温まるストレッチやちょっとした段差で転ばないためのストレッチを参加者、スタッフ皆で行いました。
あっという間に2時間が経ち、アンケートでは、参加者全員が参加してよかった、また参加したいとの回答があり、私たちイベントスタッフもとてもうれしく、今後の励みとなる結果でした。
さくらサロンは、これからも毎月第4金曜日(12月のみ第3水曜日)13:30~15:30でおこないます。次回は、5月24日(金)「顕微鏡でみた時の『がん』って?」をテーマに臨床検査技師 柳田篤さんによるレクチャーです。今回と同様、交流会、かんたんストレッチも行います。
ぜひご来場ください。お待ちしております!

*1:ヘルスリテラシーとは、健康や医療に関する正しい情報を入手し、理解して活用する力のこと。がん情報があふれていますので、見極める力をつけることが大切です。

医療サポートセンター 小斉悦子

第2回さくらサロン

2024年4月12日

日立総合病院とひたちなか総合病院のがんサロン年間予定表のご案内

日立総合病院では4月から毎月第4金曜日にがんサロンを開催いたします。
がんサロンの内容は3本柱で、まずは病院職員からがんに関する正しい情報をお伝えし、ヘルスリテラシー(*注)の向上をめざします。レクチャーの後には交流会を開催し、がん体験者・その家族で想いをわかちあい、共有したいと思っています。話すのが苦手な方は他の人の話を聞くだけの参加でもOKです。最後には簡単ストレッチを行います。参加者が体もこころもほぐして家路につけるといいな…と思っています。
今回は系列のひたちなか総合病院のがんサロン年間予定表も掲載します。両病院とも費用は無料で他院通院中の方の参加も受け入れます。お住まいが近い方や関心のあるプログラムがございましたら是非ご利用ください。スタッフ一同、皆様のお越しをお待ちしています。
*注:ヘルスリテラシーとは健康や医療に関する正しい情報を入手し、理解して活用する力のこと。
   がん情報があふれていますので、見極める力をつけることが大切です。

年間予定表

2024年4月11日

みなさん、こんにちは
ピアサポーターのハナココです。
私は7年前に乳がんを発症し、温存手術、放射線治療を行い、ホルモン剤を服用しています。
現在は年1回の検診とホルモン剤服用は継続中で、検診結果も毎回良好なのでこのまま何もなかったらあと3年で薬も終了予定です。幸いにも人間ドックでみつかり早期発見だったとはいえ、まさか!私がガン?しかも乳がん?なぜ?と思ったことを鮮明に覚えてます。いろいろ考えすぎてしまった頃ピアサポートの存在は知っていながらなかなか勇気がでなくて行けませんでしたが、今自分がサポーターとなり、心配な表情で入ってくる相談者の方とお話をして気持ちを共有し、帰る頃には前向きの考えになっていく姿をみると私もあの辛かった時に利用すれば良かったかもと思います。きっと同じように利用したいけど…って思っている方もいるかもしれません。そんな時は1度足を運んでみてください。同じ経験をしている方と話してみると気持ちも楽になりますよ。
私はがんを経験してからやってみようかなと思ったことは挑戦してみようと考えが変わりました。その1つとしてコロナ禍の3年間ヘアドネーションをするために髪を伸ばし、昨年3年ぶりに髪をバッサリ切りました。31cmないと寄付できないと聞いていたのでひたすら伸ばし続けました。カットした余裕の長さの髪をレターパックにいれ自分でポストに投函しました。その時はやりきった感満載で、今頃誰かのために役立っていることを願うばかりです。 2回目のヘアドネーションはないと思いますが、これからもやってみたいと思ったことは挑戦したいと思ってます。

ヘアドネーション

2024年2月22日

2024年(令和6年)も早2月となりました。4回目の原稿執筆を担当することとなり、元日から頭を悩めている自称イシス神のoshizusanです。
コロナ禍を経てピアサポート事業が2022年11月に再開されてから1年4ヶ月になろうとしています。新型コロナウイルスの扱いが5類に移行されインフルエンザと同様となり人の動きもグローバル化されてきました。私はというと、久しくピアサポーターの担当から離れていたためか相談者の皆様のお話をきちっと聴くことができるかしらと考えたり、心配したり、ベテランの先輩とご一緒させてくださいとお願いしたりして何とか現在に至っております。
相談者の皆様と、深刻なお話にもかかわらず明るく笑いあったり、就労相談の傾聴を体験させていただくことなどと私自身有意義に勉強させていただいております。ピアサポーターも話を聴くことを通して相談者の皆様方に育てられ成長させてもらえる関係にあるのですね。大変ありがたいことですね。最近つくづくそう感じております。
私自身が独自に開催している「がんサロンみち草」にもいろいろな方たちがお話に来てくださっています。「話をする場所が見つかりよかった」とか「スッキリしたわ~」とか言って帰られる方もおります。これも一つの方法でよいのかもしれません。私たちも試行錯誤を繰り返しながら続けていければと思っています。継続は力なり!!ですね。
1月は大変な事態が2件ありました。一つ目は能登半島地震の発生です。緊急地震速報がテレビや携帯電話で流れる中、揺れを感じつつもあの甚大な被害をもたらした東日本大震災を思い起こしておりました。これから寒さが一段と厳しさを迎える中で、老若男女を問わず子どもたちも障がいのある方々も含め心のケアや生活再建の道筋が必要になるでしょう。すべての被災者の皆様方へ心よりお見舞い申し上げます。被災された方々が一日も早く元の生活に戻れますことを祈りたいと思います。
二つ目は羽田空港での日本航空機と海上保安庁の航空機の衝突事故です。日本航空機の乗客・乗務員は全員無事とのことで安堵いたしましたが、海上保安庁機の方は重症者と死亡者が出た様子です。歓喜と哀悼が表裏一体の大惨事となってしまいました。
2024年のスタートが悲惨な幕開けとなりましたが、明るい未来を信じて前を向いて進んで行きたいですね。信じましょう、明るい未来を!!
私の母は100歳を過ぎ、筋金入りの生命力の強さに感心する日々ですが、可愛いおばあちゃんになってきています。穏やかなる生涯と幸せであったといえる生涯を祈りつつ、最期までアシスト出来るよう願っている毎日です。
それでは「第4回 母と私のコラボ展」とご鑑賞ください。心和まれれば幸いです。

第4回 母と私のコラボ展

2024年2月13日

当院には緩和ケア病棟があります。
2023年の10月から、「緩和ケア病棟オリーブ」という愛称がつきました。オリーブの花言葉の「知恵」と「平和」から、医療者は「知恵」を絞り患者さんのからだとこころのつらさを和らげること、そして、患者さん、ご家族にとって「平和」で穏やかな時間が過ごせるように、という願いを込めオリーブとしました。

オリーブ

緩和ケア病棟は、がんを治すことを目標にした治療(手術、薬物療法、放射線治療など)ではなく、がんの進行に伴う、からだやこころのつらさを和らげる治療やケアを行うところです。 そして緩和ケアはがんと診断された時からはじまり、患者さんを支える家族もまたケアの対象としています。当院の緩和ケア病棟は、「患者さんがその人らしく穏やかな日々を過ごせるように、からだやこころのつらさを和らげることをめざします」という理念を掲げ、医師、看護師、薬剤師、MSW、リハビリ、心理士などの多職種と協働して、患者さん家族に寄りそい、温かい看護と医療で日々患者さんを支えています。病棟には広々とした談話室とキッチン、(自慢の) 屋上庭園があります。庭園の散歩や好きな音楽をかけたり、患者さんご家族の方が、居心地よく過ごしてもらえるように努めています。誕生日や記念日のお祝いや、夏祭り、クリスマス会など季節のイベントも行っています。昨年のクリスマスは渡辺院長のピアノで合唱をしたり、 看護師のハンドベル演奏を行いました。

病棟クリスマス会

2024年1月22日

がん体験談フォーラムのご案内

茨城がん体験談スピーカーバンクが開催する「第8回がん体験談フォーラム」をご案内させていただきます。フォーラムは2部制になっており、第1部はがん体験談、第2部は医師・茨城県庁職員・がん体験者がそれぞれの立場で「茨城のがん対策」を語ります。第2部のシンポジストには茨城県のピアサポート事業立ち上げに奔走し現在も尽力している八木さんと、現在学校や職場などでがん体験を伝えがん教育に貢献しているスピーカーバンクの志賀さんが登壇します。専門職だけでなく、がん体験者の立場から茨城県のがん施策の展望が聞ける貴重な機会ですのでアクセスしてはいかがでしょうか。
感染症対策のため今回もYoutubeによる限定配信となります。ご希望の方は下記メールで申込みをお願い致します。

第8回がん体験談フォーラム

 日 時  令和6年3月5日(火)から配信(Youtubeによる限定配信)
 参加費  無 料
 内 容  第1部「がん体験談」を語る(発表者は茨城がん体験談スピーカーバンク・スピーカー)
       ①体験談 「私のがんの話」        塙 喜一氏
       ②体験談 「患者からみた茨城のがん対策」 八木 淳子氏

      第2部「茨城のがん対策」を語る
        茨城県総合がん対策推進計画 -第五次計画―について
        パネルディスカッション
           永井 秀雄氏  茨城県立中央病院名誉院長 練馬光が丘病院副管理者
           伊東 正憲氏  茨城県保健医療部健康推進課 がん・生活習慣病対策推進室室長
           志賀 俊彦氏  茨城がん体験談スピーカーバンク・代表
           八木 淳子氏  茨城がん体験談スピーカーバンク・副代表

 主 催  茨城がん体験談スピーカーバンク ホームページ http://iba-gan.jp
 申込み  事前申込制 メール info@iba-gan.jp
 問合せ  第8回がん体験談フォーラム事務局 メール info@iba-gan.jp

ポスター

2024年1月19日

4回目のブログとなりました、北茨城市のyamachampsanです。 2022年8月で乳がんの手術から5年が経過し、その間の定期健診でも特に異常が認められなかったため、ホルモン治療も終了しました。
今後は1年ごとの検診となりました。
その際、先生から1つのご提案をいただきました。
母を膵臓がんで亡くし、自分も乳がんになった人に対しては、今後の乳がんの再発と卵巣がんの危険性が高くなるため、その可能性を検出するための遺伝子検査があるとのことでした。
遺伝子検査といっても血液を採っての検査、ということで検査自体は簡単なものの、分析が大変そうなことは想像できます。従って、検査費用も少しお高めであることをお聞きしましたが、遺伝子は年齢を重ねても変化するものではないため、心配しているよりも確認しておいた方が良い、と判断し検査を受けることにしました。結果を先生からお聞きするまでは約5週間、結果は「陰性」であったため、一安心しました。
乳がんでのホルモン療法は終了したものの、現在は子宮腺筋症というもので、また別のホルモン剤を飲み、生理を止めて様子をみているところです。
私の場合は、ホルモン剤を飲んでいる方が体調も良く、あまり体調の心配をせず仕事に趣味に元気に飛び回ることができています。しかし、このホルモン剤は6ヶ月間しか飲むことができない薬、とのことで、2024年4月頃にはまた次の手を考えないとならないかもしれません。
薬を飲んでいても元気に生活できるのが何よりです。
おかげで、2023年も趣味(B’zの追っかけ)に打ち込むことができました。
パワースポット巡りも少々、神々しい光景に出会ったときの感動と言ったら、良いことがないはずない!という感じです。

御岩神社

また、11月には岡山県津山市に旅行に行きました。津山城というお城があり、もみじ祭りでライトアップをしていました(写真参照:岡山県津山城にて)。

津山城

やっと、厳重な予防をすればどこにでも出かけられる環境が整いました。
感染に十分注意しながら、またいろいろなところに行き、いろいろな楽しみを見つけたいと思います!!

2023年12月27日

2024年度 国立がん研究センター 「患者・市民パネル(がん対策応援団)募集」のご案内

国立がん研究センターから「患者・市民パネル募集」の案内が届きましたのでお知らせいたします。
「患者・市民パネル」は国立がん研究センターが発信するがん情報サービスに、患者さんや一般市民の皆様の視点を取り入れるため2008年度から募集を行っています。
主な活動内容は患者・市民の立場から意見交換会などの会議へ出席していただき、取り組みなどに対する意見をいただくこと、がん対策に関わる活動(講演会の案内など)を広報していただくこと、パンフレットやウェブページの情報の見やすさ、わかりやすさのチェックなどです。
多様な視点からご意見をいただくため、居住地域やがんの種類、立場に偏りのないメンバー構成で、原則100名、任期2年間で半数ずつ改選しているそうです。
詳細につきましては、下記 国立がん研究センター がん情報サービスのホームページへアクセスし確認をお願いいたします。応募締め切りは1月12日(金)です。


国立がん研究センター がん情報サービス 2024年度 国立がん研究センター「患者・市民パネル」募集
https://ganjoho.jp/public/news/2023/panel_2024.html

立がん研究センター「患者・市民パネル」

2023年12月19日

みなさまこんにちは。
ピアサポーターの“もん・もん”です。

ピアサポートが再開してから少しずつでも相談者の方々が来て下さっていること嬉しく思います。ありがとうございます。

私の6年前ですが、術前抗がん剤の治療が決まってから治療が始まるまでの時期、第2の気持ちの不安定期だったように思います。そのときにピアサポートを利用させていただきました。いろいろ不安なことがある中で、がんの経験者であるピアサポーターの方とお話しし、具体的な体験談を伺っていくうちにだんだんと自分のことも話せるようになって安心感につながっていき心強くもありました。
と今は言えますが、その当時すんなりと行動に移せたわけではありません。一歩踏み出すまで時間を要しました。

私の場合ですが、「誰かに話を聞きたいな。でも、何を聞いたらいいのかもわからない…」「自分のこともきいてほしいなぁ。」「“ピアサポート”ってあるけど、そこって誰でもいけるのかなぁ?」と分からないことばかりでした。会計窓口に並んでいる時に『がん相談支援センター』『ピアサポート』の表示が目には入るけど、中々あの自動ドアの中へ入る勇気はなく足が向きませんでした。
そんな中、トイレ内にリーフレットが掲示されていて、周りの目を気にすることなくじっくりと目を通し写メることも出来ました。
問合せ先、開催日時、場所が書かれていたので、まずは『がん相談支援センター』に電話をして自分の状況を話すと『ピアサポート』につないでいただけたのです。
ほんの少しの一歩だけどホッとしたのを覚えています。

ピアサポートのピアは、「仲間」と言う意味です。ピアサポーターもがん体験者ですので「仲間」として相談者さんのお話を伺ったり、体験談を通してお気持ちを分かち合えたらと思っています。
お待ちしております。

 [ピアサポート事業]
  日 時:毎週木曜日 13:00~15:30
  場 所:本館棟1階 ①番 医療サポートセンター 相談室3
  問合先:日立総合病院 がん相談支援センター 
  電 話:0294-23-8730(直通) *月~金曜日の病院開院日 9:00~16:00

私のリフレッシュは、自然や音楽に触れることです。それと友人とのおしゃべりがとても大事!美味しい物付きならなお、幸せです。夏にはマイナスイオンをたっぷり浴びました。ミュージカルやライブにも行きやすくなった今日この頃、たくさんのメッセージをもらって励みになったり、共感できたり、時には涙も流せたり…
心の栄養になっています。
病気が分かった時は、こういうことはもう出来なくなってしまうのではないか?とマイナス思考しかありませんでした。それが、今こうして好きなことが出来ていることに幸せを感じています。“自分時間”や“自分のお楽しみ”があるとそこに向かって頑張る気持ちも出てきます。ただそれは当たり前なことではないので“いま”を大切に日々過ごしていきたいと思っています。

写真

2023年11月30日

みなさん、こんにちは。ピアサポーターのブランです。
早いもので2023年も残りわずか。今年の暑い暑い夏が長かったせいで秋が短く、全く今年が終わる感じがしません。そして暖冬だそうですね。やはり温暖化のせいでしょうか…「地球沸騰化」などという言葉も聞かれ、気候変動は大きな災害や農作物へのさまざまな影響など、今までは考えもしなかった事態が起きているようです。私たち個人に出来ることといえば、コツコツ小さなことを見直していくことくらいなのでしょうか。(我が家は省エネタイプの冷蔵庫に買い換えました!)

さてさて。このサイトをご覧になっている皆さんは、現在、日立総合病院を受診中でしょうか?それともこれから受診される予定でしょうか?ご家族の付き添いの方もいらっしゃるかもしれませんね。

日立総合病院(通称「日病」)には、診察や治療の待ち時間、息抜きになるような場所やサービスがたくさん用意されています。今回のリレーブログでは、私が選んだ《日病・ホッと一息スポット》をご紹介します。

①患者図書室「モンキーポッド」
このブログではすでにご紹介済みの患者図書室です。
病気や治療に関するたくさんの書籍やガイドブックがあり、自由に閲覧することができます。パソコンやビデオも利用可能です。また、司書さん厳選の大人も楽しめる絵本もありますよ。日立の押し花サークルの作品も展示されており、ホッと一息出来ること間違いなし!
ちなみにモンキーポッドとは、「この木なんの木気になる木~♪」のCMでおなじみの木(日立の樹)の名前です。
※開館 月水金→9:00~14:30 火木→9:00~12:00

モンキーポッド

②なごみの広場
正面玄関からエレベーターで2階にのぼり、採血の待合室の反対側にある休憩コーナー。日病の創設に尽力した高尾直三郎氏や病院の歴史に関する展示があります。座り心地のよいベンチやとカウンターテーブルがあるので、ゆったりと静かに、落ち着いた時間を過ごすことができます。木材や畳素材など和風で統一されていて、まさに「和み」!ここにも絵本があり自由に読むことができます。手に取ればばホッと一息、気持ちが温かくなりますよ。おすすめのスポットです。

なごみの広場

③れすとらん幹
3階第2駐車場や鳩ケ丘駐車場方面にある食堂棟の2階にあります。コンセプトは「おいしいと健康を地元の食材で!」。地産地消をベースに野菜たっぷりで塩分控えめなメニューが揃っています。デザートやドリンクメニューも豊富。お腹も満たされ心身ともにホッと出来そうです。
ちなみにピアサポのグルメ担当のんちゃんおすすめメニューはナポリタンだそうですよ。
※営業時間 10:00~15:00 (病院が休診日はお休み)

れすとらん幹

④ファミリーマートとイートインコーナー
以前鳩ケ丘駐車場側にあったファミリーマートが、昨年11月に2号棟1階にリニューアルオープンしました。おにぎりやお弁当からドリンク類、たくさんのコンビニスイーツ、入院に必要な日用品まで品ぞろえが豊富!店内は明るい雰囲気で、広いイートインスペースもあるので、気軽に待ち時間に軽食をとりながら待ち時間を過ごすこともできます。
※営業時間 6:30~20:30

⑤スターバックスコーヒー
1階の受付奥にあるおなじみのスタバです。明るい窓側にカウンター席もあり、おひとり様でもゆっくりホッと一息することができます。私は半年に1回の検査結果を聞きに行く際には、おいしいケーキやドリンクを自分へのご褒美として楽しんでいました。かわいいグッズやお菓子をお土産にするのもいいですね!時間によっては病院スタッフも列に並んでいたり、診察室とは違うお顔を見ることができたりもするとかしないとか?!
※営業時間 7:30~19:00(病院が休診日はお休み)

⑥ピアサポート相談コーナー
最後にご紹介するのは、毎週木曜日の午後に私たちピアサポーターが滞在しているコーナーです。本館棟1階①番の曇りガラスの自動ドアの奥にあります。季節のイラストが描かれた看板(黒板)が目印です。部屋の中は明るく大きなテーブルを挟んでお座りいただけます。電話での予約制ではありますが、飛び込みも大歓迎です。ぜひお気軽に利用してくださいね!ピアサポーターが二人一組でお待ちしております!
※活動日 毎週木曜日 13:00~15:30

ピアサポート相談コーナー

〇番外編 助川城跡公園
日病を出て山側を行くと、ひっそりと静かな場所にある公園です。幕末に異国船からの海防のために築かれた助川海防城の跡地が整備されています。お天気のいい日には、日立の街並みの向こうに太平洋を一望できます。海と山に挟まれた日立市ならではのすばらしい景色を堪能出来るおすすめスポットです!

助川城跡公園

いかがでしたか?みなさんすでにお気に入りの場所や、気になる場所がありましたか?
病院に行くのはちょっとなぁ…という時、また、あー嫌だな…辛いなぁ…という時、ありませんか?そんな時に、ぜひ気持ちを落ち着かせたり、いつもの自分を取り戻したり、リフレッシュできる場所としてぜひ利用してみて下さいね!
(私も次の人間ドックが終わったら、れすとらん幹でケーキセットをいただく予定です♪)

2023年10月31日

土曜日に開催している2つのピアサポートのご案内

がん体験者が運営している「ピアサポートいばらき」から土曜に開催しているピアサポートの案内が届きましたのでお知らせいたします。対面のほかWebでも開催していますので、平日は都合がつかない方や外出が難しい方も、この機会にアクセスしてみてはいかがでしょうか。
利用は各時間1名、先着順で予約を受付しています。
お申し込み・お問い合わせは下記へお願いいたします。

 〔問合せ先〕
   ピアサポートいばらき
   E-mail:peeriba@yahoo.co.jp  FAX:029-852-7097(八木さん)
   URL:https://peer-iba.jimdosite.com

リーフレット

2023年10月10日

皆さまこんにちは。
4回目の登場となりましたピアサポーターのナチュリラと申します。

月日が経つのは早いもので、3回目はちょうど1年半前に担当させていただきました。
その間にピアサポート窓口も再開し、少しずつですがまたお顔を見てお話をさせていただく機会が戻ってきたことが嬉しく思います。
あれから1年半が経過しましたが、私の生活はそこまで大きな変化はありませんでした。
週3回の仕事は続けながら、高年齢になる家族の受診付き添いや家事フォロー、友人たちとの時間も大切にすることができています。

ここ1年間での出来事としては、10年間のホルモン剤(タモキシフェン)の服用を終了し、無治療1年後にPETなどの検査をして卒業できるか?という矢先に肋骨の痛みで、整形外科や乳腺外科を受診し、レントゲンや超音波検査、骨シンチ検査、PET検査などフルで検査していただきました。結果はグレー?
はっきりせず、その当時咳喘息がひどく咳が出ていることが多かったので、もしかしたらそこからの痛み、骨の損傷があったのかもしれません。
念のためということでタモキシフェンの服用がそこからまた再開になりました。
そして今年7月、再度PET検査をし前回の画像より炎症反応が消えていたので良くなったとの判断にてタモキシフェンを隔日服用で、また1年後の検査となりました。
だるさやホットフラッシュなど、ホルモン剤の副作用もまた出たりしていますが少しずつ付き合いながら2日に1回服用を続けている状況です。

今回は前回途中になっていたお話を続きから書かせていただきたいと思います。

前回は治療中の家族の支えについてお話しました。
発症してから長い道のりでしたが、感謝の言葉だけでは伝えきれないほど、周りに助けてもらってきた歳月でもありました。
自分自身ががん患者になり、がん患者をもつ家族という立場になったことで気づいたことがあります。それは何気なく口にする『頑張れ!』や『大丈夫よ!』という言葉を使う難しさです。個人的には大丈夫という言葉は大好きで、前向きになれ、安心につながる言葉だと感じるのですが…
私たち家族はがん患者の父に対して頑張れとは言いませんでしたが、『大丈夫よ!』は何度も使い、父はおだやかに治療を受けていました。
その人その人の状況で受け取り方もさまざま。1つの言葉が“辛さ”にも“優しさ”にも変わるのだと感じました。
そして言葉はなくても、普段通り接するということは何よりの優しさなのかもしれません。
6年前にバリアフリー講座でスピーチさせていただいたのですが、もうここには6年後の私がいて、この6年の中でいろんな変化もありました。
毎回半年に1回の定期診察に付き添ってくれていた夫も、ここ数年は全く行ってくれなくなりました(笑)
あの当時は診察室にも一緒に入ってくれて、クリアするたびに診察室を出てから「良かったね~」と握手をしてくれたものでした。今では、帰宅して『今日どうだったの?』という感じで、私の元気そうな姿から心配はしていないのでしょう(笑)
その頃はクリアして“また生きられるんだぁ”と心の底からホッとしたのを覚えています。
もちろん今もですが。

今年の夏はコロナが落ち着いたのもあり、家族3人で京都~大阪~横浜へ旅してきました。
体力もこの12年でだいぶつきました。スパルタ夫のおかげで京都では20キロ以上もレンタサイクル(もちろんアシスト付き)で走って神社仏閣巡りをしてきました。学生時代に修学旅行で行った場所を巡って、大人になってからの景色も良いものでした。
自分ががん患者だった事を忘れるくらい、頑張りました(笑)
もちろん私が辛いときは、無理せず体調に合わせて動いてくれるのでそこは感謝です。
とはいえ、ほとんど夫ペースではありますが…(泣)息子はそんな母のそばでいつも笑ってくれる強い味方です。
そんな息子も病気がわかった時、2歳だった子が来年高校生!びっくりです。
これからも一緒に旅行へ行って楽しめたらと思います。

再発に対してはやはり不安はつきものです。今回の肋骨の痛みも、骨転移?と不安がよぎり、ご飯も美味しくないし、大好きなお笑いを観ても笑えませんでした。
それだけ健康で悩みがないという状態は、“当たり前のようで当たり前ではない”ということ。体調が良いということは、毎日が充実するということなのでしょう。
いつも元気でいられるのが一番ですが、副作用などでそうはいかない時もあるので、その時々で自分と向き合い、甘やかしながら前を向いていけたらよいと思う今日この頃です。

これからも同じピアサポーターの“のんちゃん”や“がん友達の同志たち”と一緒にまた山登り、里山歩きを楽しもうと思います。
山はキツイこともありますが、登った後の爽快感、達成感が最高です。
また行きたくなるのが本当に不思議です。山が私を呼んでいるのです(笑)

一喜一憂しながらも、医療の日進月歩を信じ、希望をもって今を大切に過ごそうと思います。
経験を活かせるような、支えとなれるような、ピアサポーターになれればと思っていますので、治療の悩みなど一人で抱えている方、家族がまさに告知されてどう接したらいいのかわからない方、その他なんでも大丈夫です。気持ちを話すことはとても大切です。毎週木曜日お話に来てみてください。お待ちしております。

写真

2023年8月9日

仕事に関する相談窓口のご案内

当院ではがん治療を受けている方を対象に、毎月第2水曜日13:00~16:00、社会保険労務士・ハローワーク日立の職員・日立総合病院のがん専門相談員(社会福祉士)の3名で仕事に関する相談をお受けしています。
がんになっても仕事と治療が両立できるよう傷病手当や年金など社会保障制度の活用をはじめ、離職した方には失業給付の説明や職業訓練制度の紹介、仕事探しの支援もしています。具体的な相談がなくても仕事のことについて話がしたいという方もお受入れしておりますので、どうぞお気軽にお越しください。
予約なしでも利用できますが、予約が入っている場合は先約を優先しますのでお待ちいただくことをご了承願います。

【仕事に関する相談事業のご案内】
  日 時  毎月第2水曜日 13:00~16:00
  場 所  本館棟1階 ①番医療サポートセンタ 相談室3
  対象者  がん治療を受けている方(日立総合病院以外で治療している方の相談にも応じています。)
  対応者  3名
       ・社会保険労務士:社会保険制度全般(傷病手当・年金など)
       ・ハローワーク :失業給付・求職支援(求人票提示)・職業訓練など
       ・がん専門相談員:仕事と治療の両立支援
        (職場に提出する診断書や復職支援プランの相談にも応じます)
  予 約  予約センター 直通電話:0294-23-8341 受付:診療日の9:30~15:00
       「仕事に関する相談の予約をしたい」とお伝えください。
  問い合せ先  がん相談支援センター 担当:天池(アマイケ) 
         直通電話:0294-23-8730(受付:診療日の9:00~16:30)

窓口とスタッフ

2023年8月8日

ブログも4巡目になりました。コニままです。
前回も前々回も、コロナのことで書き始めていましたが、ようやくピアサポートも再開されました。
治療始めたばかりの人はピアサポート知らないのでは、と思ったりしていましたが、病院の方の声かけもあり少しずつドアをノックして入って来てくれています。うつむき加減で涙ぐんでいた人が、「こんなにがんのこと話したの初めて」と言って笑顔になっていく様に、再開されて良かったなあ、とうれしくなりました。私たち、ピアサポーターもこの時を待ち望んでいました。
今年は、さくらロードレースも再開され満開の桜の下を沢山のがんの仲間たちと歩くことができました。スマホでつながってはいましたが、やっと会うことができた仲間たちはみな笑顔でした。
今はまだお休み中ですが、日立病院には「さ・く・ら」という血液の患者会があります。「元気になって桜を見に行こう」と名付けられたようです。仲間と桜を見に行くことが大きな目標になっているのです。
桜は春の喜びと、私たちに与えてくれるエネルギーがあるのでしょう。桜って、すごいですね。
17年前、私は2月に大腸がんの手術をして桜の時期はまだお花見を楽しめる状態ではなく、翌年の4月は転移のための肝臓の手術で、来年はお花見にいけるかなあと病室の窓から遠くの桜を眺めていました。
その年の秋には、またまた肝臓に転移、S状結腸がんで人工肛門になり、翌年の春はストーマの心配をしながらのお花見でした。
その後、ハワイ旅行中に腸閉塞で手術、肺にも転移し手術をしましたが、今ではそのような時があったのも忘れるくらい元気でありがたい日々です。桜の季節には春の喜びとともに、いつもその時々のことが頭をよぎり、よみがえってきます。

ブログを書き始めると、がんと診断された時や転移、再発の治療中の時のことなどいろんなことが頭を巡ります。がんになって、たくさんの人と出会い助けられもしました。2回目の入院の時、4人部屋の病室の3人が子どもも同い年だったこともあり、体調の良い時に部屋の真ん中に椅子を持ち寄っておしゃべりをしていました。回診で入ってきた医師が「なんだか楽しそうだねえ」と言って笑っていました。おしゃべりをしていて保険の話題になったことがありました。がんになる少し前に保険を見直し一回だけですが高額の保険を下りるという人が、「どうしても欲しい車があるの」「買ったら乗せてね」。いつもおしゃれな人は「たくさんは下りないけどデパートに行って服を買いたいなあ」と、そんな話も楽しい時間でした。ある時その中の1人に「3人とも再発、転移の仲間で良かった」と言われた時には驚くとともに複雑な気持ちになりました。楽しくおしゃべりしていても抱えているものの重さと不安は同じで分かり合える仲間になり、それぞれの生き方、考え方を教わりました。
ピアサポートや患者会でも多くの人と知り合い、楽しい時を過ごすこともあります。年齢も、住む所も、趣味も何もかも違いますが、ただ一つのがんと言う共通点で、太い絆が結ばれています。
これからは、さまざまな活動も再開されるでしょうから、積極的に参加して仲間を見つけてください。気持ちが分かり合える人がいるのは心強いです。

身体が落ち着いたころ、ライアーという楽器に出会いました。約100年前にスイスで音楽療法のためにできた楽器(竪琴)で、ひざの上に置いて指で奏でます。やさしい音で、音と音が重なり合いハーモニーが生まれると弾いていても心地よく、私にとって大切な時間と仲間たちが出来ました。コロナ前には日立総合病院の緩和ケア病棟でクリスマスコンサートをしました。ようやく少しずつ地域でのコンサートができるようになり、練習にも力が入っています。
元気だった時には出会うことのなかった人たちや楽器の仲間たちのお陰で、今の私は充実した日々を過ごしています。このブログを読んで、ピアサポートの所に行ってみようかな、どんな人がいるのかなと思って来てくださるとうれしいです。

写真は「ライアー」と、「ツタンカーメン」という名のさやえんどう。ツタンカーメンという名が、ロマンを感じます。

「ライアー」と「ツタンカーメン」

2023年7月4日

皆様こんにちは、ロスタイムです。

ピアサポート窓口が再開して半年余り。まだ新型コロナの不安が残る中で、感染対策に最大限留意しながら再開を決めてくださった病院関係者の皆様に感謝です。何度も来てくださる相談者さんもあって、サポーターとしても嬉しく思っています。

マスクの着用が個人の判断になってからは、だいぶ風通しが良くなったというか、気分的に楽になったように感じています。
先日久しぶりに水戸市内で狂言の舞台を観ました。個人の判断ではあっても観客のほとんど全員がマスク着用。比較的年齢層が高かったこともありますが、やはり人が集まる場所では対策をしていこうと考えているのだと思います。
狂言が始まる前に簡単な解説をしてくれ、その中で「おかしかったら大いに笑ってくださいね。演者の励みになります。狂言というのはそうして楽しむものです」というお話がありました。
それを聞いて、2021年6月に舞台を観に行った時のことを思い出しました。その頃は、出演者に感染者が出たりすると即公演中止になり、開演に漕ぎつけられる舞台は運が良いと言われるくらいの状態でした。満席の入りでしたが、検温・マスク着用は必須で、うっかり隣席の同行者に話しかけようものならば、会場の係員が血相を変えて飛んで来て、「会話はご遠慮ください」と書かれたプラカードを目の前につき出されるというありさまでした。出演者への応援は拍手のみでお願いします、と繰り返しアナウンスがあり、舞台に興じて思わず声が出たり笑ったりしたら、慌てて口を押えなくてはならないような、そんな雰囲気がありました。人が集まって何かを楽しんだりすることは悪であるというような空気。やはりどこか異様だったなぁ、と思います。人類が経験する未知のウィルスにどう対処したものか、誰もが計りかねていました。
今回の狂言は罪悪感なしに笑うことができて、そのことがとても心地よく感じました。笑えるのっていいですね。笑うと免疫力がアップするとか、脳がリラックスするとかいろいろ言われていますが、難しい理論はわかりません。でもにこりともしない人よりよく笑う人が好きです。
狂言の帰り道、レストランに入りました。隣のテーブルには1歳くらいの赤ちゃんがベビーチェアに座り、パパとママ、そして祖父母らしき人に囲まれていました。その赤ちゃんが突然キャッキャッと笑い出しました。「え?何がおかしいの?」「何見てるの?」パパやママは不思議そうですが、赤ちゃんは嬉しそうに笑っています。つられておじいちゃんおばあちゃんが笑い出し、周りが笑ったことで余計に嬉しくなったのか赤ちゃんの笑い声は止まりません。とうとうみんな笑い出し、こちらまで楽しくなってしまいました。笑い声は人を幸せな気分にさせるようです。
「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しいのだ」というウィリアム・ジェームズの言葉に心から共感してしまった出来事でした。

がんを経験してから、一日一笑を心がけています。一笑に限らず十笑でも百笑でも!同じ生きるなら楽しい方がいい。
だから常に笑えることを意識しています。そんな笑える小ネタを一つ。
知り合いのおじいちゃんが、この方は大の野球ファンなのですが、WBCをとても熱心に観戦していました。そこで注目したのがアメリカ国籍ながら侍ジャパンのメンバーになったラーズ・ヌートバ-選手。「ヌードバーは守備がいいよな」とか「ヌードバーのペッパーなんちゃらをみんな真似してるな」とか、おじいちゃんはなぜか「ヌードバー」と覚えてしまったようなのです。いくら茨城人でもここは濁音にしないでほしかった。私は‘‘衣服を身につけないお姉さんが出て来る酒場?’’をイメージしてしまって(不純ですね)おかしくておかしくて。ヌートバ―選手の顔を見るたびに思わず思い出し笑いです。ヌートバ―選手、ごめんなさい。カージナルスでのご活躍を応援しています!

新型コロナウィルス感染症の位置づけが変わっても、今後また新たな変異株が出現しないとも限りません。大きな波が押し寄せる可能性もあるでしょう。それでもあまりにも多くの規制がかかると、人は委縮してしまいます。できる対策を取りながら、笑うことを忘れないでいたいなと思うこの頃です。

舞台

2023年5月18日

患者図書室(モンキーポッド)のご案内

患者図書室をご存知ですか。

当院では、患者さん中心の安全で質の高い医療を提供し、患者さんと病院のお互いが信頼し、協力し合うことにより最善の医療を提供することをめざしています。患者さんやご家族が、病気について詳しく知りたいという気持ちに寄り沿い、そのような場と情報提供を行うため、医療情報を中心とした患者図書室を院内に設置しています。

場所は、本館棟2階の入退院支援室および採血室待合室の隣にあり、病院診療日の9時から12時まで利用可能です。

今回は「患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版」をご紹介いたします。
納得のいく医療を受けるためには、患者さんが治療や診療方法について正しく理解したうえで、医師と相談し、ご自身に合った治療を選択することが大切です。

本書では、乳がんの患者さんやそのご家族が、いま知りたいことについて、正しい情報をわかりやすく得られるよう、最新の情報をもとに、患者さんからの計65の質問に対する回答と解説を掲載しています。お時間のあるときにぜひお立ち寄りください。当院のがん相談支援センターのスタッフやピアサポーターにお声掛けいただいても閲覧は可能ですよ。

図書室司書 大沼由紀子

図書室

2023年5月8日

初めてブログを投稿させていただきます。
nonと申します。
私はこれまで、7回の乳癌と子宮癌を乗り越えて来ました。
20年の月日が流れ、姉の勧めもありピアサポーターになりそこで、今までの人生観を変えるほどの先輩ピアサポーターに出会ったのです。
その方の『ようこそいらっしゃいました』の言葉で、自分が守って来たものが崩れました。
誰にも話さないで孤独感を抱きながら独りで立ち向かってきた病気の辛さを、経験者に(仲間に)共感してもらえる…そんな場所があったんです。心の中に長年立ち込めていた霧が晴れた気分でした。

病気と戦うのは自分独りですが、その後ろには仲間もいます。
癌になってもひとりじゃない。

癌闘病の辛さや不安を話せる場所があります。
どうぞピアサポートにいらしてください。
ご家族の方も大歓迎です!
お待ちしています(^^)

さくら

2023年3月21日

ブログをご覧になっている皆様方、お久しぶりです。ピアサポーターの『のんちゃん』です。
2010年に乳がんが見つかり、手術や抗がん剤などの治療を経まして、辛い時や落ち込んでいる時は周りのがんの経験者さんに精神的にたくさん助けてもらい、13年が経とうとしています。
罹患当時2歳だった娘も15歳になりまして、子育ても少し落ち着き、以前より私自身が自分の好きなことをする時間が増えました。
病気が見つかった時はこんなに長く生きられるなんて思いませんでしたが、私は元気で毎日『生き生き生きて』います。

現在、コロナウイルスの影響から毎月第3土曜日に開催されていた病院での乳がんの患者会は休止中ですが、開催している時に知り合った仲間たちとは連絡を取り合い、たまに会って楽しんだりしています。

そんな私の前回の投稿は2021年の1月、、、。あれから2年の時を経て、今私がハマっていることを紹介したいと思います。

それは、登山です!!
登山と言ってもまだ近隣の低山をハイキング程度でしか登っていないのですが、、、。(がっつり登山をされている方には笑われてしまうかも)
初めてハイキングに連れて行ってもらったのは2年前、小津山自然公園。患者会で知り合った登山先輩のお友達に連れて行ってもらいました。普段から運動などしない私はほんの5分も登ったところで息が上がり、ぜぇぜぇしていました。
紅葉の時期だったので、周りの木々がとても綺麗でした。頂上に着いた時、とても眺めが良く、自分の住んでいるところからこんなに近くで素晴らしい景色が見られる場所があるなんて!と感動しました。

登山1

そして昨年、初めて日立市の助川山に登りました。
小木津山に引き続き、近隣の住民の方々は犬を散歩しながら登っていたり、明らかに軽〜い運動程度に登っていて、相変わらず運動不足の私は、失礼ながら私よりもずっと年上の方々に追い抜かれていく始末。形から入る私は、格好ばかりきめ込んでいたので恥ずかしかったです(笑)

助川山は本当に素敵なところで、頂上からの眺めは最高でした。
日立市だけではなく、北は高萩、遠く東海の辺りまで見渡せました。周りの自然も豊かで、野鳥の姿もたくさん見られました。
眼下に広がる景色を見ていると、自分の悩みなんて豆粒のようだと自然と感じてきます。
それに、登山をしていると、すれ違う皆さんニコニコ挨拶してくれたり、話し掛けてくれるのも嬉しくてテンションも上がります。ウェアやギアもかわいいデザインのものがあったり、それをお店に見に行くのも楽しみだったりします。

登山2

それから何度か助川山に登り、先日、高萩市の土岳山に登りました。私たちが行った日は残念ながら見えませんでしたが、運が良ければ頂上から富士山も見ることができるそうです。土岳山は途中岩場があり、ロープを掴んで登る場所があったり、急な勾配が続いたり、今まで経験してきた山よりとてもハードでした。

登山3

まだ低山しか経験したことがありませんが、途中しんどい中、無理かなぁ、辛いなぁ登るのやめようかな?って思うんです。
でも、頂上に登って周りの綺麗な景色を見渡すたびに、ああ、私頑張った!!登ったんだぁ!って次の元気に繋がるんですよね。
私、がんになっても山を登れるんだ!!生き生き生きてるっ!!
一緒に登ってくれているのは、皆さん乳がん仲間です。
同じ病気を経験しているからこそ、お互い声を掛け合い、無理せずに、辛くなったら休み休み気兼ねなく登れます。仲間がいるから、私は登れるんだなって感じています。

もちろん、登山はちゃんと山を降りるまで気を抜けないので、下山中も細心の注意を払います。体力に自信がない時は無理せず引き返すことも考えています。

県北地区はすばらしい自然に囲まれています。病院からもすぐ近くの助川山、本当にすばらしい眺めです。時間が許せば毎日にでも登りたい位素敵な山でした。皆さんも一度登ってみてくださいね♪自然からたくさんパワーもらえますよ。
次の目標は筑波山を、そしていつか仲間と一緒に富士山も登りたいな。
がんになって、1人で悩んだこともあるけれど、今は一緒に楽しい時間を過ごせる仲間がいることに幸せを感じています。皆さんも自分や家族ががんになってしまって悩んでいる、不安がある、何かしら気持ちを吐き出したい!!そんな時はぜひピアサポートを利用してみてくださいね。たくさんのピアサポーターがお待ちしてます。

2023年2月21日

がん体験談フォーラムのご案内

茨城がん体験談スピーカーバンクが開催する「第7回がん体験談フォーラム」をご案内させていただきます。フォーラムは2部制になっており、第1部は当事者のがん体験談、第2部はご家族の介護体験談です。第2部の発表者は、当院のがんピアサポート事業の立ち上げにご尽力いただいたピアサポーター(通称:フェニックス)の旦那様です。奥様のがん闘病中に夫婦関係がうまくいかなったことがあり、旦那様はなんとか関係を改善したいと国内外を問わず本を探したそうです。その中で、「ブレストキャンサー・ハズバンド(乳がん患者の夫)」という本に出会い、書かれている内容の通りに一つ一つ実践していくと徐々に夫婦仲が好転したと伺っています。今回はこの時の体験談をもとに、奥様とともに歩んだ思いを話してくださる予定です。
乳がんの配偶者やパートナーがいる方は関わりの参考になると思いますので、ご都合がつきましたらお聞きになってはいかがでしょうか。
感染症対策のため今回もYoutubeによる限定配信となります。ご希望の方は3月5日(日)までに下記メールで申込みをお願いいたします。

第7回がん体験談フォーラム

日 時  令和5年3月6日(月)から配信(Youtubeによる限定配信)
参加費  無 料
内 容  第1部「がん体験談」を語る(発表者は茨城がん体験談スピーカーバンク・スピーカー)
     ①体験談 「がんになった時のために」        小宮 諒氏
     ②体験談 「すい臓がん 毎日を自分らしく生きる」  中里 美和氏

     第2部「がん介護体験談」を語る
        「妻と共に ~ブレストキャンサー・ハズバンド~」   高橋 利幸氏

     主 催  茨城がん体験談スピーカーバンク ホームページ http://iba-gan.jp
     申込み  事前申込制 メール info@iba-gan.jp
     問合せ  第7回がん体験談フォーラム事務局 メール info@iba-gan.jp

チラシ

2023年2月6日

今回は「私とピアサポート」について少しお話したいと思います。
みなさま、お元気でお過ごしですか? まーやでございます。

私とピアサポートとの出会いは、末期がんの父に寄り添っていた頃です。『がん相談支援センター』と書かれたドアに目が止まりました。「もしかしたら私の悩みを聞いてくれるかも・・・」と思ったのが最初です。日に日に弱っていく父を前に、どう向き合ったらいいか、どうサポートしたらいいか、どういう娘でいたらいいのか悩んでいました。私自身、父の「がん」を受け入れられずにいました。思い切ってその『がん相談支援センター』に相談に伺いました。泣きながらしゃべり続けたことを記憶しています。たくさん話を聞いてもらった私にソーシャルワーカーさんは“ピアサポート”を紹介してくださいました。その後、父が他界し精神的に不安定になっていた私は“ピアサポート”へ行ってみました。サポーターの方々に悩みを打ち明けることで受入れられなかったことも少しずつ理解することが出来ました。心の安定を取り戻しつつあった頃、今度は自分ががんにかかっていたことが判りました。「がんのつらさ」を理解できない家族には私の苦しみはわからないと私は何度もピアサポートに通いました。同じがんのつらさを共有できるピアサポートの場は私にとって唯一の心の拠り所となりました。たくさんの励ましやアドバイスをいただいて「がんになっても一人じゃない」と実感できたのです。ピア(仲間)に出会えて、ネガティブに傾いていた心が少しずつポジティブに自分の病気にきちんと向き合い前向きに強くなることが出来ました。・・・そして、気がつけば私もピアサポーターになっていました。

ピアサポートを訪れてくださる方のお話はさまざまです。家族のこと、仕事のこと、生活のこと、将来のこと、心のことなどなど。なかなか話し出せずにぽろぽろ涙する方もいらっしゃいます。不安やつらさでいっぱいなのです。私もそうでした。「どうして私だけがこんなに苦しまなきゃならないの?」とひとりで悩みました。きっと他のピアサポーターの方々もそうであったと思います。つらい治療や体験を経てここまで来ているのだと思います。だからつらい気持ちを理解して寄り添うことができるのだと思います。
県内で開いているピアサポート窓口は少ないです。少しずつ再開へ向かうと思われますが、今後の感染状況によっては難しいところでもあります。
私がお手伝いさせていただいている県立中央病院では相談に訪れる方が増える傾向にあります。告知を受けたばかりで気持ちが落ち着かない、とにかく誰かに話したい、家にいるとよくないことばかり考えてしまう、通院のついでに寄ってみた、がん体験者の話が聞きたい・・・と訪ねてくださいます。

がんとのつき合いは長いものになります。得体の知れない不安や孤独に押しつぶされそうになります。そんな時はひとりで悩まないで我慢せずにピアを訪れてみてください。そしてつらい気持ちを吐き出して欲しいと思います。つらくて泣いたっていいんです。罹患したがんは違っても、つらい気持ちや不安など共有できるところはあります。一緒に前を向けたら、一歩ずつ少しずつ前進できたらいいなと思います。お願い、ひとりで悩まないで。ピア待っています。どうぞ気軽にいらしてください。

看板

2022年12月28日

患者・市民パネル募集のご案内

国立がん研究センターから「患者・市民パネル募集」の案内が届きましたのでお知らせいたします。 「患者・市民パネル」は国立がん研究センターが発信するがん情報サービスに患者さんや一般市民の皆様の視点を取り入れるため2008年度から募集を行っています。多様な視点からご意見をいただくため、居住地域やがんの種類、立場に偏りのないメンバー構成で、原則100名、任期2年間で半数ずつ改選しているそうです。

詳細につきましては、下記 国立がん研究センター がん情報サービスのホームページへアクセスし、ご確認をお願いいたします。応募締め切りは1月11日(水)です。

https://ganjoho.jp/public/news/2022/panel_2023.html

患者・市民パネルチラシ

2022年11月17日

茨城県ピアサポーター養成研修会 受講者募集のご案内

茨城県ピアサポーター養成研修会 受講者募集についてご案内いたします。
茨城県では県内がん診療連携拠点病院10ヶ所で、がん体験者によるピアサポート事業を実施しています(感染対策により休止中の医療機関あり)。
ピアサポート事業はピアサポーター自身のがん体験をもとに来室者のお話を伺いますが、活動前にピアサポート事業の基礎知識や相手の話を聴く姿勢、情報支援のあり方などについて当研修会で学んでいただいています。
ピアサポート活動にご関心のある方は下記で詳細確認をお願いいたします。
*申込締切りは11月25日(金)です。

〔令和4年度茨城県がんピアサポーター養成研修会 受講者募集のご案内〕
https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/yobo/sogo/yobo/cancergrop/cancer-h26/piasupport.html

お待ちしています

2022年11月14日

土曜日に開催している2つのピアサポートのご案内

がん体験者が運営している「ピアサポートいばらき」から土曜に開催している2つのピアサポートの案内が届きましたのでお知らせいたします。仕事などで平日は都合がつかず利用することができなかったという方も多いと思いますので、この機会に利用を検討してはいかがでしょうか。
お申し込み・お問い合わせは下記へお願いいたします。

  〔連絡先〕
   ピアサポートいばらき
   E-mail:peeriba@yahoo.co.jp  FAX:029-852-7097(八木さん)
   URL:https://peer-iba.jimdosite.com

WEBピアサポート・まったりピアサロン

2022年11月7日

ピアサポート事業再開のおしらせ

2020年7月からピアサポート事業を休止していましたが、11月3日から再開致しました。約2年半ぶりのため行き届かない点があるかもしれませんが、ピアサポーター・担当スタッフ一同、初心に立ち返り、みなさまをお迎えしたいと思っています。
感染対策に関しては十分な配慮をしていますので、どうぞご安心ください。ご希望の方は予約センターへご予約のうえご利用をお願い致します。

ピアサポート事業とは

2022年10月31日

皆様ご無沙汰しております。自称イシス女神のoshizu sanです。
私の執筆は今回が3度目となります。久しぶりなので少し緊張しております。皆様方はこのコロナ禍の中いかがお過ごしでしょうか。
新型コロナウイルスが流行し、猛威を振るい始めてから約3年が経とうとしております。私は孫たちの成長にも立ち会えずにただ年月を重ねております。何となく寂しい気持ちにもなりますが、4回目のワクチン接種も受け、幸いにも感染せず今日まで元気で過ごしてこれたことに感謝しております。
第2回目の執筆時に施設入居中の母のことを少しお話ししましたが、現在も元気に99歳という白寿を迎えております。「祝白寿」を施設のスタッフの方々のご好意で祝ってあげることができました。施設のスタッフの方々のお心遣いに深謝する次第です。施設の都合により母と面会や会話も出来ない時期もありましたが、現在は洗濯物を届けたり、持出すタイミングで顔を見ることだけは出来るようになりました。新型コロナウイルス感染が一日でも早く終結し、元のように自由に話が出来るようになれば良いなと思います。
さてさて個人の感想はさておいて、私たちが活動している「がんサロンみち草」ですが、今年7月から活動を再開いたしました。当「がんサロンみち草」は㈱日立製作所ひたちなか総合病院やアイビークリニックのバックアップを受け看護師とスタッフの方々の派遣をいただくなど、さまざまなご支援を受けながら運営しております。おかげ様にて再開した7月から毎回1~2名の新規の相談者が来ており「悩みを相談できる場がなかった」とか「話すことによって自分の気持ちを少しでも開放する場所が見つかって良かった」などの言葉を伺った時はうれしく、そして再開を不安視しておりましたが、一歩踏み出して良かったのかもしれません。
私自身はどうかというと、母の介護をしているので、感染に対して完全に不安がないわけではありません。今回政府の方針でマスク着用の規則も変更され、行動制限も大幅に緩和され全国旅行割などが実施されております。海外からの入国や観光客も増加傾向で、新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行も懸念されており不安ばかりが増していきます。
でも先を向いて踏み出さねばなどとの思いは相談に来られる方たちも同じような思いで一筋の光を見いだせればとサロンを訪れるのではないかと思います。相談に訪れた方から「来て良かった」との言葉が聞けた時には心から良かったと思います。
一人で悩まず、心の居場所を見つけに一度来てみませんか。私たちのサロンは下記で開催しています。
【がんサロン みち草】
 日 時  毎月第一水曜日 午後1時~3時
 場 所  ふぁみりこらぼ(住所:ひたちなか市石川町11番1号)
 問合せ先 道行(みちゆき)さん 電話:090-8963-7419

まだまだ新型コロナが終結しておりませんので、皆様方も健康には十分ご留意下さい。お会いできますことを楽しみにしております。

それでは「母と私のコラボ展」をご鑑賞ください。心和まれれば幸いです。

母と私のコラボ展

2022年10月27日

茨城がんフォーラム2022

茨城県が毎年開催している「茨城がんフォーラム」をご案内致します。
今回は女優の古村比呂さんの講演をはじめ、医師の講和、県内医療従事者のポスター研究発表を行います。参加費は無料で一般の方の参加も可能ですが、事前申込が必要です。ご希望の方は、下記ウェブサイトへアクセスのうえ詳細確認をお願いいたします。
当日は茨城県内のがん相談員も会場にブースを設け、がん相談支援センターのPR事業を行っています。オレンジ色のハッピとのぼりが目印です。よろしければお立ち寄りください。

 日  時  10月30日(日)11:00~17:00
 主  催  茨城県
 参加費用  無料
 開催形態  会場開催 ホテルレイクビュー水戸(水戸市宮町1-6-1)
      動画公開 期間:2022年11月下旬から12月下旬を予定。
*新型コロナウイルス感染状況により会場開催が中止になる場合があります。
 会場開催が中止になった場合は、動画公開のみとなります。
URL:https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/yobo/sogo/yobo/cancergrop/forum2022.html

茨城がんフォーラムポスター