Q.XMLとデータベースとの対応づけはどのように定義するのですか?
A.マッピング定義言語を使用してマッピング定義ファイルを作成することによって定義します。マッピング定義言語はXML形式であり、市販のテキストエディタやXMLエディタで容易に作成・編集できます。
Q.データベースに格納したデータはどのように検索するのですか?
A.従来のデータベースアプリケーションと同様に、SQL文を使用して検索します。既存のノウハウを活用し、データベースの性能をフルに引き出した検索が可能です。
Q.データベースに格納したデータはどのように検索・復元するのですか?
A.ある条件に該当するレコードからXMLを復元したい場合には、SQL文を使用して該当レコードの主キー値を取得し、それをHiRDB Adapter for XMLのXML復元APIに渡します。
Q.XMLのタグを指定した構造検索はできますか?
A.HiRDB Text Search Plug-inおよびPreprocessing Library for Text Searchを併用することによってできます。HiRDB Text Search Plug-inによって拡張されるSGMLTEXT型を用いて、XML全体または検索対象となる部分を格納すれば、SQLからタグを指定した構造検索ができます。
Q.XMLの検証はできますか?
A.XMLの整形性および妥当性を検証できます。ただし,妥当性検証で使用できるスキーマはDTDだけでXMLスキーマには対応していません。
Q.XMLの検証をすると性能が低下するのではないでしょうか?
A.HiRDB Adapter for XMLでは検証による性能低下はほとんどありません。HiRDB Adapter for XMLはDTDキャッシュを備えており、以前に使用されたDTDが再び使用された場合には、前回の読み込み結果を再利用します。そのため、実際のDTD読み込み処理は最初の1回だけに抑えられます。また、検証自体の処理時間はごくわずかです。そのため、実システムで典型的な、同一DTDが繰り返し使用される場合には、検証による性能低下はほとんどありません。
Q.DTDに後からタグを追加した場合、マッピング定義に変更は必要ですか?
A.追加するタグのマッピング定義中での利用形態に依存します。
- 追加タグに対応してデータベースにも追加カラムを設けてマッピングしたい場合には、マッピング定義に追加が必要となります。
- 追加タグをマッピング上無視してよいのなら、変更は不要です。
- 追加タグが、中身をまるごとXML形式で格納しているようなタグの内側にある場合には、変更は不要です。
Q.画像ファイルなどの添付ファイルを扱うことはできますか?
A.できます。HiRDB Adapter for XMLは、XMLにURLとして記述された外部ファイルを読み込んでマッピングする機能を提供しています。この機能を用いれば、画像ファイルなどの添付ファイルをBLOB型カラムやHiRDBの抽象データ型カラムに格納できます。
Q.どのような文字コードを扱うことができますか?
A.文字コードには、XMLで使用される文字コードと、データベース上で使用される文字コードの2種類があります。
XMLの文字コードとして使用できるものを次に示します。
- XMLで使用できる文字コード
- Shift_JIS、EUC-JP、ISO-2022-JP、UTF-8、UTF-16※、ISO-10646-UCS-2※、ISO-10646-UCS-4※、US-ASCII
注※ ビッグエンディアンおよびリトルエンディアン
- データベースで使用できる文字コード
- Shift_JIS、EUC-JP、US-ASCII
Q.外字を扱うことはできますか?
A.シフトJIS外字を扱うことができます。外字領域の文字コードをそのまま失うことなくデータベースに格納します。