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FAQ



HiRDB Adapter for XML全般について 機能について
アプリケーション開発について
動作環境について
Hitachi Processing Facility for XMLからの移行について HiRDB Adapter for XML 01-00からの移行について

HiRDB Adapter for XML全般について

Q.HiRDB Adapter for XMLによってどんなメリットが得られるのですか?

A.HiRDBベースのシステムに、XML処理機能を安価に短期間で追加することができます。XMLとデータベースとの対応づけをマッピング定義として記述し、簡単なAPIを呼び出すアプリケーションを開発するだけで、XMLをデータベースにマッピングしたり、逆にデータベース上のデータをXMLにマッピングしたりできます。これは、XMLパーサなどの低レベルアプリケーションを直接使用した場合に比べてはるかに簡単です。HiRDBベースの既存システムをお持ちの方は、既存資産をそのまま活用して、XMLに対応できます。
HiRDB Adapter for XMLは、柔軟で高度なマッピング機能を提供し、多種多様なマッピング定義ができます。また、弊社の豊富な基幹システムノウハウに基づく高性能・高信頼なミドルウェアであり、XMLとデータベースが連携するシステムの構築を強力に支援します。


Q.どのような機能上の特長がありますか?

A.次のような特長があります。

  • マルチスレッドサーバアプリケーションを想定した、コネクション指向のアーキテクチャとリエントラントなAPIを提供しています。複数のスレッドで相互に干渉しないで並行処理が実現できます。
  • ユーザが管理するDBコネクションを受け取ってマッピング処理をするため、トランザクションをユーザが完全に制御できます。HiRDB Adapter for XMLのマッピング処理と同一トランザクションでアプリケーションからデータベースを処理できます。
  • 単一のマッピング定義で、XMLからデータベースへのマッピングと、データベースからXMLへのマッピングの双方向のマッピングができます。
  • HiRDBのデータベース作成ユティリティの入力ファイルへのマッピングなど、データベース以外のマッピング先をサポートします。マッピング先はアプリケーションから簡単に選択できます。
  • マッピングの際に、様々なデータを変換できます。HiRDB抽象データ型(プラグイン)へのデータ格納をサポートします。HiRDB Text Search Plug-inによる全文検索機能と連携できます。


Q.どのような性能上の特長がありますか?

A.次のような特長があります。

  • マッピング処理エンジンはC++で記述されているため、Javaなどで記述されたマッピングツールよりも高速です。
  • 典型的なマッピングでは、SAX※1を使用してXMLを解析しながらマッピングするため、高速に動作するとともに、大きなXMLデータも少ないメモリ消費量で処理します。DOMツリー※2を使用してより高度なマッピングに対応することもできます。


  • 注※1
    SAXは、Simple API for XMLの略で、XMLを逐次処理しながら解析結果をアプリケーションに通知するAPIです。

    注※2
    DOMツリーは、W3Cの規定に基づいた、XMLの内容を保持するツリー状のデータ構造です。


Q.HiRDB Adapter for XMLはどのようなシステムで有効ですか?

A.XMLによる受注伝票の受付や各種申請の受付など、オンラインでXML文書をデータベースに格納するシステムで特に有効です。オンラインサーバアプリケーションからHiRDB Adapter for XMLを呼び出して使用します。マルチスレッドサーバアプリケーションからも使用できます。
また、HiRDB Adapter for XMLの処理速度を活かした大量データのバッチ処理にも有効です。


Q.HiRDB Adapter for XML製品のうちどれを購入すればよいのでしょう?

A.HiRDB Adapter for XML製品には、Standard Edition、およびEnterprise Editionがあります。 オンラインでXMLをデータベースに格納するシステムを開発する場合は、Standard Editionをご購入ください。Standard Editionには、HiRDB Adapter for XMLの開発環境と実行環境が含まれています。ただし、HiRDBのデータベース作成ユティリティと連携する、大量XMLデータのバッチ処理機能には対応していません。
オンラインでXMLをデータベースに格納するシステムに加えて、HiRDBのデータベース作成ユティリティ(バッチローダ)を利用した大量XMLデータのバッチロードシステムを開発する場合は、Enterprise Editionをご購入ください。Enterprise Editionには、HiRDB Adapter for XMLの開発環境と実行環境がすべて含まれています。
Standard EditionおよびEnterprise Editionには、それぞれCPU数ライセンスが用意されています。


機能について

Q.XMLとデータベースとの対応づけはどのように定義するのですか?

A.マッピング定義言語を使用してマッピング定義ファイルを作成することによって定義します。マッピング定義言語はXML形式であり、市販のテキストエディタやXMLエディタで容易に作成・編集できます。


Q.データベースに格納したデータはどのように検索するのですか?

A.従来のデータベースアプリケーションと同様に、SQL文を使用して検索します。既存のノウハウを活用し、データベースの性能をフルに引き出した検索が可能です。


Q.データベースに格納したデータはどのように検索・復元するのですか?

A.ある条件に該当するレコードからXMLを復元したい場合には、SQL文を使用して該当レコードの主キー値を取得し、それをHiRDB Adapter for XMLのXML復元APIに渡します。


Q.XMLのタグを指定した構造検索はできますか?

A.HiRDB Text Search Plug-inおよびPreprocessing Library for Text Searchを併用することによってできます。HiRDB Text Search Plug-inによって拡張されるSGMLTEXT型を用いて、XML全体または検索対象となる部分を格納すれば、SQLからタグを指定した構造検索ができます。


Q.XMLの検証はできますか?

A.XMLの整形性および妥当性を検証できます。ただし,妥当性検証で使用できるスキーマはDTDだけでXMLスキーマには対応していません。


Q.XMLの検証をすると性能が低下するのではないでしょうか?

A.HiRDB Adapter for XMLでは検証による性能低下はほとんどありません。HiRDB Adapter for XMLはDTDキャッシュを備えており、以前に使用されたDTDが再び使用された場合には、前回の読み込み結果を再利用します。そのため、実際のDTD読み込み処理は最初の1回だけに抑えられます。また、検証自体の処理時間はごくわずかです。そのため、実システムで典型的な、同一DTDが繰り返し使用される場合には、検証による性能低下はほとんどありません。


Q.DTDに後からタグを追加した場合、マッピング定義に変更は必要ですか?

A.追加するタグのマッピング定義中での利用形態に依存します。

  • 追加タグに対応してデータベースにも追加カラムを設けてマッピングしたい場合には、マッピング定義に追加が必要となります。
  • 追加タグをマッピング上無視してよいのなら、変更は不要です。
  • 追加タグが、中身をまるごとXML形式で格納しているようなタグの内側にある場合には、変更は不要です。

Q.画像ファイルなどの添付ファイルを扱うことはできますか?

A.できます。HiRDB Adapter for XMLは、XMLにURLとして記述された外部ファイルを読み込んでマッピングする機能を提供しています。この機能を用いれば、画像ファイルなどの添付ファイルをBLOB型カラムやHiRDBの抽象データ型カラムに格納できます。


Q.どのような文字コードを扱うことができますか?

A.文字コードには、XMLで使用される文字コードと、データベース上で使用される文字コードの2種類があります。 XMLの文字コードとして使用できるものを次に示します。

  XMLで使用できる文字コード
Shift_JIS、EUC-JP、ISO-2022-JP、UTF-8、UTF-16、ISO-10646-UCS-2、ISO-10646-UCS-4、US-ASCII
注※ ビッグエンディアンおよびリトルエンディアン

  データベースで使用できる文字コード
Shift_JIS、EUC-JP、US-ASCII

Q.外字を扱うことはできますか?

A.シフトJIS外字を扱うことができます。外字領域の文字コードをそのまま失うことなくデータベースに格納します。


アプリケーション開発について

Q.どのようなアプリケーションを開発する必要がありますか?

A.簡単なバッチ処理システムでは、HiRDB Adapter for XMLに付属のコマンドラインツールを利用できます。この場合、アプリケーションを開発する必要はありません。
オンラインのサーバや、より高度なバッチ処理システムを構築したい場合には、HiRDB Adapter for XMLを呼び出してマッピング処理を起動するアプリケーションを、C++またはJavaで開発する必要があります。このアプリケーションは、マッピング定義やマッピング先などのパラメタを指定してHiRDB Adapter for XMLのマッピング処理APIを呼び出すように開発します。マッピング処理そのものをアプリケーションに記述する必要はありません。


動作環境について

Q.どのようなプラットフォームに対応していますか?

A.次のプラットフォームに対応しています。

  • AIX 5L V5.1、AIX 5L V5.2
  • HP-UX 11.0、HP-UX 11i
  • Windows NT 4.0、Windows 2000
  • Solaris 2.6、Solaris 7、Solaris 8、Solaris 9


Q.HiRDBのどのバージョンに対応していますか?

A.HiRDB Version 6に対応しています。


Q.HiRDB Adapter for XMLを利用するためにほかに何か必要なソフトウェアはありますか?

A.使用する機能によっては、次のソフトウェアが必要となります。

 ● C++アプリケーションを使用してデータベースにマッピングする場合:

  • HiRDB Version 6
  • DABrokerおよびDABroker for C++
  • C++コンパイラ
  • AIXの場合 : VisualAge C++ for AIX 5.0 または VisualAge C++ for AIX 6.0
    HP-UXの場合 : HP aC++ A.03.13以降
    Windowsの場合 : Visual C++ 5.0または Visual C++ 6.0
    Solarisの場合 : Sun Workshop C++ 4.2、 Sun Workshop C++ 5.0(4.2互換モード)、
              Forte C++ 6.0(4.2互換モード)


 ● Javaアプリケーションを使用してデータベースにマッピングする場合:

  • HiRDB Version 6
  • DABrokerおよびDABroker for Java Version 2
  • Java 2 SDK Standard Edition
  注※ ユーザが独自にコールバックを開発する場合、C++コンパイラも必要となります。


 ● 簡易コマンドを使用してデータベースにマッピングする場合:

  • HiRDB Version 6
  • DABrokerおよびDABroker for C++


 ● pdloadユーティリティを使ってデータベースに一括登録する場合:

  • HiRDB Version 6
  注※ C++アプリケーションを作成する場合は、C++コンパイラも必要となります。


Hitachi Processing Facility for XMLからの移行について

Q.HiRDB Adapter for XMLとHitachi Processing Facility for XMLを同一マシンに共存させることはできますか?

A.同一マシンに共存させることはできません。


Q.Hitachi Processing Facility for XMLで開発したアプリケーションを HiRDB Adapter for XML 上で実行することはできますか?

A.実行できます。再コンパイルして実行する方法があります。HiRDB Adapter for XML の開発環境はHitachi Processing Facility for XMLに対するソースコードレベルの上位互換性を保っており、Hitachi Processing Facility for XML用に開発したソースコードを変更しないでHiRDB Adapter for XML上で再コンパイルして実行できます。


Q.Hitachi Processing Facility for XML用に開発したマッピング定義を HiRDB Adapter for XMLのアプリケーションで使用できますか?

A.使用できます。HiRDB Adapter for XMLのマッピング定義言語はHitachi Processing Facility for XMLに対する上位互換性を保っており、Hitachi Processing Facility for XML用に開発したマッピング定義を変更しないでHiRDB Adapter for XMLアプリケーションで使用できます。
ただし、データベースからXMLへマッピングするためには、マッピング定義の修正が必要となります。HiRDB Adapter for XMLは、この修正を支援するコマンドラインツールを提供しています。


HiRDB Adapter for XML 01-00からの移行について

Q.HiRDB Adapter for XML 01-00で開発したアプリケーションをHiRDB Adapter for XML 02-00上で実行することはできますか?

A. HiRDB Adapter for XML 02-00では、XML文書をデータベースに格納するときに、HiRDB Adapter for XML 01-00で作成した定義ファイルおよびアプリケーションを使用できます。ただし、HiRDB Adapter for XML 02-00からは、名前空間や更新機能などの新規機能をサポートしているため、一部の定義ファイルについては変更が伴います。また、アプリケーションについては、一部ソース互換が失われた個所がありますが、一定の規則に従って名称を変換することで容易に02-00で使用できるソースに移行できます。


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