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(本件は、アメリカ合衆国・ローリーにおいて、
9月4日に発表しました。)

日立が10億ドル超の投資により米国における送配電機器の製造能力を強化

株式会社日立製作所
日立エナジー
  • AIデータセンターの拡大にともなう変圧器や高電圧機器の需要急増に対応するため、トランプ政権の方針に沿った投資を実施
  • バージニア州のヤンキン州知事および州選出の連邦議員団と協調し、4億5,700万ドルを投じて同州に米国最大規模の電力用変圧器工場を新設
  • 本投資により、米国各地で数千名の好待遇の雇用を創出し、地域のサプライチェーンを強化

[画像]バージニア州サウスボストンの日立エナジー施設
バージニア州サウスボストンの日立エナジー施設

  株式会社日立製作所の子会社である日立エナジーは、米国における重要な送配電機器の製造能力を拡大することを目的に、米国の電力業界史上で最大規模*1の投資となる10億ドル超の投資を行います。当社は、バージニア州サウスボストンの大型電力用変圧器工場の新設に約4億5,700万ドルを投じるほか、全米各地の既存施設の大幅な拡張も実施します。
  本投資は、2020年から実施している業界最大規模*2の合計90億ドル超のグローバル投資*3の一環です。当社はこれらの投資を通じて、製造能力、研究開発、エンジニアリング、パートナーシップの強化を進めており、世界のエネルギーシステムをより信頼性が高く、安全で強じんなものにすることをめざしています。

*1
*2 2025年9月4日時点 日立エナジー調べ
*3
日立エナジーがHVDC技術で支援する連系容量が150GWに到達、 生産能力への投資により加速する需要に対応(2023年10月24日発表)、日立エナジーがクリーンエネルギー転換の加速に向けて 2027年までに45億ドルを追加投資(2024年6月7日発表)

  米国では、トランプ政権のAIアクションプラン*4に沿ってAIデータセンターが拡大しており、それにともなってエネルギー需要も急増しています。本投資は、エネルギー需要の高まりに対応するため、重要な送配電機器の国内製造を強化することを目的にしています。また、本投資は、米国における製造業をはじめとする産業分野の送配電機器に対する需要に応え、電力網の拡大・高度化の取り組みを支援するものでもあります。当社は、本投資を通じて、数千名の雇用を創出し、米国内の送配電機器のサプライチェーンを強化するとともに、米国の送配電網の安全性とレジリエンスを高める革新的技術の開発にも貢献します。

*4
America's AI Action Plan (英語サイト)

  今回の投資計画の中心は、バージニア州サウスボストンの最先端の大型電力用変圧器工場の新設です。電力用変圧器は、高圧送電、発電、AIデータセンター、大規模産業などを支える重要な機器です。新工場は、日立エナジーの既存施設に隣接して建設され、米国最大規模*5の大型電力用変圧器の製造拠点となります。当社は、本製造拠点の新設により、バージニア州南部で825名以上を新規雇用するとともに、エンジニアリング、最先端の製造、オペレーション分野における長期的な雇用の創出に貢献します。

*5
2025年9月4日時点 日立エナジー調べ

  米国のクリス・ライトエネルギー長官は、「電力供給を維持し、AI競争に勝ち、製造業の再興を進めるためには、より多くの信頼できるエネルギーが必要です。幸いなことに、日立がそれを提供してくれます。トランプ政権は、米国国民に向け、安価で信頼性の高い安全なエネルギーを確保し、好待遇の雇用を創出できるよう、民間企業との連携を今後も継続していきます。」と述べています。

  ダグ・バーガム内務長官は、「AI分野でリードするためには、エネルギー分野でもリードする必要があります。本投資は、私たちがその道を歩んでいることを証明するものです。日立エナジーによる米国の送配電インフラへの歴史的な投資は、単なる一つのパートナーシップにとどまらず、米国のエネルギー分野への投資の波が広がっていることを示しています。この潮流は、ドナルド・トランプ大統領によるエネルギー重視の大胆な政策によって生まれたもので、米国経済を再活性化させます。また、次世代の重要なAIデータセンターに、自国で生み出す信頼性の高いエネルギーを供給します。」と述べています。

  ホワイトハウスの国家エネルギードミナンス評議会のジャロッド・エイゲン事務局長は、「変圧器の国内製造拡大は、強固なサプライチェーンを構築し、米国のエネルギー安全保障を強化するものです。これにより、増加するエネルギー需要に対応できるようになり、トランプ大統領のエネルギードミナンス戦略を加速させます。このような投資は、AIインフラへの電力供給に不可欠であり、トランプ大統領のグローバルAI競争におけるリーダーシップを推進するものです。」と述べています。

  バージニア州のグレン・ヤンキン州知事は、「日立エナジーがあらためてバージニア州を信頼してくれたことに感謝します。勤勉なバージニア州民とビジネスに適した環境が、日立エナジーが最初にこの州を選んだ理由です。これまでの成功を経て、日立エナジーは今回のサウスボストンへの画期的な投資により、取り組みをさらに強化します。825名の新しい雇用は、バージニア州南部にとって大きな変革をもたらすでしょう。新規雇用された人々がバージニア州で製造する変圧器は、我が国の送配電にとって極めて重要なものとなります。また、新規雇用者を支援するための大規模な労働者向け住宅プロジェクトも発表できることを誇りに思います。ハリファックス郡およびバージニア州の住宅支援機関と連携し、労働者向け住宅投資プログラムの助成金を活用して、96戸の新しい住宅を建設します。」と述べています。

  マーク・ワーナー上院議員は、「エネルギー需要が増加しているこの重要な時期に、日立エナジーがバージニア州での事業を拡大し、サウスボストンで数百の好待遇の雇用を創出し、米国のエネルギー安全保障に貢献してくれることを非常に嬉しく思います。地域レベルでは、これはバージニア州南部の経済と製造業へのすばらしい投資です。州・国家レベルでは、地域社会、企業、成長するAI産業に必要な電力を確保するための重要な戦略的ステップです。日立エナジーがこの重要なプロジェクトをサウスボストンで実施してくれることに感謝します。」と述べています。

  ティム・ケイン上院議員は、「8月にブランド郡にある日立の施設を訪問し、最先端の取り組みについて学びました。日立エナジーがバージニア州での事業を拡大し、サウスボストンに先進の変圧器製造工場を建設するために4億5,700万ドルを投じ、800名以上の雇用を創出することを非常に嬉しく思います。バージニア州の労働力、教育機会、革新の精神は、ビジネスに最適な環境をもたらすものであり、今後も日立との連携を通じて州内の製造業を強化していきたいと思います。」と述べています。

  バージニア州第5選挙区選出のジョン・マグワイア下院議員は、「強じんで信頼性のある送配電網は、米国経済とエネルギー優位性にとって不可欠です。エネルギー需要が急増する中、変圧器の国内製造は極めて重要です。本投資によって、サウスボストンに最先端の大型変圧器製造工場が建設されます。4億5,700万ドルの投資と新工場は、バージニア州第5選挙区に800名以上の好待遇の新規雇用を創出します。日立、トランプ大統領、ヤンキン知事との協力により、この成功を実現できたことに感謝します。」と述べています。

  日立製作所 執行役社長兼CEOの德永 俊昭は、「米国は日立にとって極めて重要な市場であり、今回の投資は、信頼性と持続可能性を備えたソリューションへの需要が加速する中、米国のエネルギーの未来を支え、国全体の発展に貢献するという当社の強いコミットメントを示すものです。日立は、IT、OT、プロダクトにおけるノウハウを生かし、米国の製造業の再興、重要インフラの整備、そしてAI導入によって急速に拡大するデータセンターの発展を力強く支援していきます。」と述べています。

  日立エナジーCEOのアンドレアス・シーレンベックは、「電力用変圧器は、強じんで信頼性の高い電力網を構築するための機器であり、AIの普及における要です。あらゆる業界で変圧器の需要が急増している中、米国国内で大型変圧器を製造することは、米国経済にとって強固なサプライチェーンを構築し、変圧器製造のボトルネックを解消するために極めて重要です。当社は電化を支援するグローバルリーダーとして、米国市場に重要な投資を行います。サウスボストンの新工場への投資をはじめ、これまで、米国における変圧器製造能力の拡大を通じて、好待遇の雇用の創出や、地域社会の強化、経済的自立を支援してきました。当社は、トランプ政権ならびにバージニア州のヤンキン州知事、州議会、連邦議会代表団のリーダーシップとサポートに深く感謝します。皆さんのサポートにより、未来のエネルギー社会を支えるために必要な製造能力を確保することができます。」と述べています。

日立製作所について
  日立は、IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを活用した社会イノベーション事業(SIB)を通じて、環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソサエティの実現に貢献します。デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの4セクターに加え、新たな成長事業を創出する戦略SIBビジネスユニットの事業体制でグローバルに事業を展開し、Lumadaをコアとしてデータから価値を創出することで、お客さまと社会の課題を解決します。2024年度(2025年3月期)売上収益は9兆7,833億円、2025年3月末時点で連結子会社は618社、全世界で約28万人の従業員を擁しています。

日立エナジーについて
  日立エナジーは、持続可能なエネルギーの未来を支える革新的な送配電網技術を提供する、グローバルな技術リーダーです。当社の技術は、30億人以上の人々の生活を支えています。高電圧機器、変圧器、自動化、パワーエレクトロニクスなどのミッションクリティカルな技術を100年以上にわたって提供しており、電力システムの脱炭素化と電力需要の急増への対応という、エネルギー分野の喫緊の課題に取り組んでいます。140カ国以上の豊富な導入実績を有し、電力、産業、運輸、データセンター、インフラの各分野のお客さまと、長期的なパートナーシップを築いています。スイスに本社を置き、60カ国に50,000人以上の従業員を擁しており、約2兆4,000億円の事業規模を有しています。

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