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関電不動産開発の新築分譲マンション「シエリアシティ星田駅前」に日立のV2Xシステムを全国で初めて導入

太陽光発電で電気自動車・蓄電池を充電し、停電時は蓄電した電気でエレベーターの利用が可能

関電不動産開発株式会社
株式会社日立製作所
株式会社日立ビルシステム

[画像]「シエリアシティ星田駅前」の外観(左)とV2Xシステム(右)
「シエリアシティ星田駅前」の外観(左)とV2Xシステム(右)

  関電不動産開発株式会社(以下、関電不動産開発)、株式会社日立製作所(以下、日立)、株式会社日立ビルシステム(以下、日立ビルシステム)は、関電不動産開発が大阪府交野市で開発している新築分譲マンション「シエリアシティ星田駅前」(以下、本物件)に、太陽光発電で電気自動車(以下、EV)・蓄電池を充電し、停電時にはEVからの給電や蓄電した電気でエレベーターの利用を可能にする、日立ビルシステムが開発したV2X*1システム(以下、本システム)を全国で初めて導入*2します。
  本物件は、関電不動産開発がJR星田駅北側で推進しているサステナブルなまちづくり「SMART ECO TOWN 星田(スマートエコタウン星田)」*3の駅前最前列に位置する総戸数382戸の大規模マンションで、ZEH-M Oriented(ゼッチ・マンション・オリエンテッド)*4を取得した高い環境性能と、非常時に安心なレジリエンス性能を特長としています。マンション敷地内に設置している太陽光発電設備で発電した電気は、本システムにより、カーシェアリングサービス*5に使用するEVや蓄電池に充電することができます。日中、満充電時の余剰電力を共用部で利用することで、日々の電気使用量の削減にもつながります。広域災害などによる停電が発生した際には、太陽光発電設備や、EV、蓄電池からの給電によって、エレベーターや、共用部の一部照明・コンセントの利用を可能にし、災害時のレジリエンスを強化しています。
  関電不動産開発は今後も、人々の暮らしが豊かになるような安全・安心で快適な商品・サービスを提供し、「持続可能な未来の実現」に貢献してまいります。日立と日立ビルシステムは、ビルのグリーン(環境対応)や、スマート化、レジリエンスの強化など、ビルのミライをつくる製品・サービスを提供し、持続可能な社会、ウェルビーイングの実現に貢献していきます。

*1
V2X(Vehicle to X) : 自動車とさまざまなモノとの接続や相互連携を行う技術の総称。エネルギー分野においては、電気自動車と、住宅やビル、電力網(グリッド)などをつなぎ、電力の相互供給を行うことを可能にするV2Xシステムの実用化が進められています。
*2
日立ビルシステムのエレベーターに公式に対応したV2Xシステムとして全国初の導入事例。
*3
2023年5月17日付ニュースリリース「『SMART ECO TOWN 星田(スマートエコタウン星田)』開発計画について」
*4
ZEH-M Oriented(Net Zero Energy House Mansion Oriented) : 共用部を含むマンション全体での一次エネルギー消費量を2016年省エネ基準による「暖房」「冷房」「換気」「照明」「給湯」の基準一次エネルギー消費量と比較し20%以上削減したマンション。
*5
カーシェアリングサービスは、エリアマネジメント組織による運営となります。

本物件におけるライフプラットフォーム概念図

[画像]本物件におけるライフプラットフォーム概念図
本物件におけるライフプラットフォーム概念図

本物件における本システムの構成図と特徴

[画像]本物件における本システムの構成図と特徴
本物件における本システムの構成図と特徴

  日立と日立ビルシステムが提供するV2Xシステムは、CHAdeMO V2H*6対応のEVの充放電機能、太陽光発電の直流電源を交流電源に変換する機能、蓄電池の充放電機能を有する「Hybrid-PCS(Power Conditioning System : パワコン)」を中核として構成されます。本物件においては、「Hybrid-PCS」に太陽光発電設備と蓄電池を接続したV2Xシステムを構築しており、平常時は、太陽光発電による電気を共用部の照明などに供給したり、カーシェアリングサービスで導入するEVの急速充電を行うことが可能です。
  停電が発生してエレベーターが運転を休止した際には、「Hybrid-PCS」とEVを接続し、本システムを起動することで、EVのバッテリーから直流電力を取り出し、三相200Vの交流電力に変換してエレベーターに供給し、速やかに運転を再開することができます。
  本物件のエレベーターの定格速度は分速105mですが、本システムによるエレベーター給電時は分速30m以下の低速運転となります。本物件においては、バッテリー容量40kWhで、残量10%まで外部給電が可能なEVをカーシェアリングサービスで導入予定で、エレベーターの運転可能時間は、諸条件によって異なりますが、約14時間を想定しています。
  また、EVのバッテリー残量をモニターし、バッテリーが給電限界を迎える前に、「Hybrid-PCS」に付設する「IFユニット」を通じてエレベーターの制御盤に信号を送信することで、給電の停止による利用者のエレベーター内の閉じ込めを防止します。

*6
CHAdeMO V2H : CHAdeMO協議会が標準規格として提案する急速充電方式「CHAdeMO(チャデモ)」のV2H(Vehicle to Home)用規格。

添付資料

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お問い合わせ先

株式会社日立ビルシステム カスタマーサポートセンター
電話 : 0120-7838-99(フリーダイヤル)

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