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Hitachi

本件は、米国西海岸において、3月18日(月)午後3:05
(日本時間3月19日(火)午前7:05)に発表した抄訳版です

Hitachi VantaraとNVIDIA、業種向けAIソリューションの新たなポートフォリオを共同開発するための協業を発表

市場投入までの時間を短縮し、生成AIのインフラ構築と展開の複雑さを軽減するAIフレームワークを開発

Hitachi Vantara LLC

  株式会社日立製作所(以下、日立)の米国子会社であるHitachi Vantara LLC(以下、Hitachi Vantara)は、本日、NVIDIA Corporation (以下、NVIDIA)と協業し、新世代の革新的な AI ソリューションを共同開発することを発表しました。
  Hitachi Vantaraは、AIソリューションスタック上に業界ごとに求められる機能を階層的に搭載することで、より具体的かつ組織のビジネスに直結する成果を得られるようにし、ターゲットとするアウトカムを促進するAIソリューションのポートフォリオ「Hitachi iQ」を開発します。
  生成AIのような新しく革新的な大量のデータを処理するテクノロジーは、ビジネス変革を加速させる一方で、稼働システムのインフラ環境の負荷を一層高めています。S&P Global Market Intelligence*1の最新レポートによると、「ITインフラはAIワークロードのリソース要件によって負荷が増しています。社内のAIワークロードの需要に常に対応できていると回答したのは、わずか3分の1(32%)でした。」としています。本協業を通じて、Hitachi Vantaraは、迅速で実用的な洞察(インサイト)を促進するハイブリッドクラウド対応のAIソリューションを創出し、この市場ニーズへの対応を支援することが可能になります。
  Hitachi VantaraのCEOであるSheila Rohra(シーラ・ローラ)は、「Hitachi Vantaraは日立グループの一員として、エネルギーや交通、製造など複数の市場セグメントで強力な専門知識を有しており、AIを活用したDXの加速を実現しています。今回の協業により、NVIDIAのAIにおけるリーダーシップとHitachi Vantaraのハイブリッドクラウド・インフラストラクチャ・ソリューションおよびサービスにおける専門知識を融合することで、お客さまのイノベーションのためのデータ基盤確立を支援することができます。」と述べています。

  NVIDIAの最新のAIテクノロジーをベースに、Hitachi Vantaraの次世代ストレージプラットフォームを組み合わせた新たなポートフォリオ「Hitachi iQ」は、産業およびエンタープライズ市場におけるDXを加速するAI機能を提供します。Hitachi Vantaraは、複数のコンサンプションモデルにより、お客さまが必要な分だけデータストレージを利用できる仕組みを提供し、オンプレミスのパフォーマンスや投資収益率(ROI)の向上を可能にします。

*1
S&P Global Market Intelligence(英語サイト)

「Hitachi iQ」について

  NVIDIA H100 Tensor コア GPUを搭載した「Hitachi iQ」ポートフォリオの第一弾製品は、NVIDIA DGX BasePOD™認証を受け、NVIDIA DGX H100 システムとNVIDIA AI Enterpriseソフトウェアを搭載する予定で、2024年度第1四半期に提供開始します。さらに「Hitachi iQ」ポートフォリオには以下の製品およびオプションが加わります。

  • NVIDIA H100 GPUを搭載したハイエンドのNVIDIA HGX製品と、NVIDIA H100およびL40S GPUで構成されるPCI-Eベースのミッドレンジ製品をラインアップ
  • Hitachi Vantaraは、ファイルストレージ技術「Hitachi Content Software for File」 を活用した第5世代ベースの新しい高速ストレージノードを提供する予定であり、複雑なAIワークロードに対応する非常に高速なストレージソリューションの提供が可能

  NVIDIAのDGX プラットフォーム担当のVice PresidentであるCharlie Boyle (チャーリー ボイル)氏は、「さまざまな業界の企業が、データをインテリジェンスに変えるためにAI factoryを立ち上げています。NVIDIA DGXインフラストラクチャとソフトウェアで構築されたソリューションにより、Hitachi Vantaraのお客さまは、AI CoE(Center of Excellence)を設立し、生成AI戦略を加速させることができます。」と述べています。

日立のOT(Operational Technology)とドメインナレッジを活用

  日立は、生成AIの有識者やナレッジを結集したGenerative AIセンター*2を2023年5月に設立するなど、市場ニーズに応えるべく変革を推進しています。データドリブンなデジタル変革に対する市場ニーズに対応していくため、日立は、OT・産業分野に特化した生成AIモデルをいち早く創出することに注力しており、これをNVIDIAとのより広範な協業の一環として取り組んでいます。さらに、日立グループとパートナー企業によるエコシステムにおいて、「Hitachi iQ」を活用しながら、お客さまがAIによって企業経営を改善していくことを支援します。

*2
日立ニュースリリース「新組織「Generative AIセンター」により、生成AIの社内外での利活用を推進し、Lumada事業での価値創出の加速と生産性向上を実現」

2024 GTC AIカンファレンスでの紹介について

  米国サンノゼおよびバーチャルのハイブリッド形式にて3月18日から21日で開催されるAI時代を牽引する世界的なカンファレンスにHitachi Vantaraがシルバースポンサーとして出展します。データを通じたイノベーション、AIを活用した高度な顧客体験やアプリケーションを実現するインフラ、サービスなどをご紹介します。

関連リンク

Hitachi Vantara LLCについて

  Hitachi Vantara LLCは、データを活用してイノベーションを推進し、新たな変革をもたらします。日立製作所の100%子会社であるHitachi Vantara LLCは、世界をリードするイノベーターに対し信頼性の高いデータ基盤を提供しています。データストレージ、インフラストラクチャ、クラウド管理、そしてデジタルの専門知識を通じて、お客さまが持続的なビジネス成長の基盤を構築できるようサポートします。

日立製作所について

  日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。お客さまの DX を支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」の事業体制のもと、IT や OT(制御・運用技術)、プロダクトを活用する Lumada ソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。デジタル、グリーン、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。2022年度(2023年3月期)の連結売上収益は 10 兆 8,811 億円、2023 年 3 月末時点で連結子会社は 696 社、全世界で約 32 万人の従業員を擁しています。

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