本文へジャンプ

Hitachi

ネットワーク

ニュースリリース

2003年10月9日

IP セントレックスに構内PHS システムを接続する
SIP対応PHSリモートサーバ「VS-3000P」を発売
――IPセントレックスのフルIP 化を促進――

株式会社 日立コミュニケーションテクノロジー(本社:東京都品川区、取締役社長:青木 榮司)は、このたび通信事業者が提供するIP セントレックス・サービス向けにSIP*1プロトコルに対応した「PHS リモートサーバ VS-3000P」を製品化、11 月から発売を開始します。

本製品VS-3000PはSIP サーバとの連携により、構内PHS 基地局をIP セントレックス・サービスに接続するための製品で、これによりIP セントレックス・サービス配下での構内PHSシステムの利用を可能とするものです。*2また、VS-3000P と接続するPHS 基地局はIP 対応となっているため、IP セントレックス・サービス導入環境のフルIP 化を実現しつつ構内PHS システムが利用できるという、今までに無いコンセプトを実現する製品となっています。従来、IP セントレックス・サービスを導入する場合、各拠点に設置される端末機器は通信事業者が提供するSIP 対応のIP 電話機またはVoIP ゲートウェイに限られており、構内PHS システムを接続するためにはPHS 基地局が接続された主制御システムをVoIP ゲートウェイを介してIP セントレックス・サービスに接続する必要がありました。これはPHS基地局がPBXベンダ独自のプロトコルで制御する方式であるため、SIP サーバと直接接続することができないということが主な理由でした。

今回発売する「PHS リモートサーバ VS-3000P」はSIP プロトコルを日立コミュニケーションテクノロジー独自のPHS 制御プロトコルに変換することで、SIP サーバによる構内PHS 基地局の制御を実現するものです。よって本製品を利用することにより、構内PHS の利便性を十分に活用しつつIPセントレックス・サービスを利用することができます。また、従来は構内PHS システムを複数拠点に導入する際には、拠点ごとに主制御システムを導入する必要がありましたが、本システムではIP 化したPHS 基地局を接続するため、ネットワーク上の一ヵ所にVS-3000P を設置するだけで、複数拠点にまたがった構内PHS の利用が可能となります。これにより、お客様は主制御システムの導入コスト、運用コストを抑えた形での、構内PHS システムの導入が可能となります。また、VS-3000P は制御できるPHS 基地局の数により、中小容量向けの「タイプS」、大容量向けの「タイプM」の2 機種を準備しました。VS-3000P(タイプS)1台で、構内PHS 基地局60 台、PHS端末500 台まで、大容量タイプのVS-3000P(タイプM)1台で、構内PHS 基地局300 台、PHS 端末3000 台まで収容できますので、お客様の規模に応じて柔軟にシステムを構築することが可能です。

当社では、業界でもトップクラスのラインアップを誇るSIP 対応VoIP ゲートウェイ「NT シリーズ」に続き、今回のPHS リモートサーバVS-3000P をIP セントレックス市場に投入することで、企業通信網をトータルに提案できる製品群を取り揃え、今後急成長が期待されるIP セントレックス・サービスを強力にサポートしてまいります。

【販売目標】 年間200システム
【価格】 個別見積もり
【提供可能時期】 2003年12月

*1
SIP(Session Initiation Protocol) IP 網で、電話の呼の設定を実現するためのプロトコル。
*2
通信事業者が提供するSIPサーバとの事前接続検証が必要です。

製品についての問い合わせ先

株式会社 日立コミュニケーションテクノロジー
企業ネットワーク事業部 システム部 [担当:荒家]
〒140-0013 東京都品川区南大井六丁目26番3号 大森ベルポートD館
電話 03-6404-0523(ダイヤルイン)

報道についての問い合わせ先

株式会社 日立コミュニケーションテクノロジー
経営企画本部 [担当:市川]
〒140-0013 東京都品川区南大井六丁目26番3号 大森ベルポートD館
電話 03-6404-0533(ダイヤルイン)