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【事例】株式会社ダイエー

流通業初の流通BMS導入で業界全体の改革をけん引

〔3〕日立による確かなサポートとダイエーの将来展望

わずか2か月間で2,000社の取引先を新たなEDI環境へ移行

ダイエーでは約20年間にわたって、JCA手順による従来型EDIを自社内で運用していました。しかし、さまざまな課題が顕在化する中、ダイエーは、流通BMSというEDIの標準化の視点に注目。経済産業省による流通BMS実証プロジェクトに参画していた日立をパートナーに選定し、流通BMSだけでなく従来型ED Iにも対応する「REDISuite」を採用しました。そして流通BMS移行を見すえ、順次、取引先を「REDISuite」に接続していきます。

「現在、約2,000社の取引先との間で、『REDISuite』をベースにしたEDIを運用しています。従来の自社運用EDIから一気に切り替えることは困難だったのですが、日立の中で各取引先をカテゴリー別に数百社単位にまとめていただき、約2か月間で約2,000社の取引先を日立のEDI環境へ移行することができました」と小川氏。

写真:株式会社ダイエー 経営システム本部 システム推進管理部 MD・SCMシステム推進課 飯塚 盛輝 氏
株式会社ダイエー
経営システム本部
システム推進管理部
MD・SCMシステム推進課
飯塚 盛輝 氏

この成果をもとに、ダイエーは業界で初めて流通BMSへの移行に踏み切り、現在、大手取引先を中心に約40社との取引業務を流通BMSで運用しています。
「流通BMS導入当初は、取引先と日立と当社の3者でどうやって移行していくか、非常に苦しみながら検討を重ねましたが、現在ではそのノウハウがフォーマット化されつつあり、わずか1、2回の打ち合わせをもとに容易に移行ができるようになりました」と語るのは、システム推進管理部 MD・SCMシステム推進課の飯塚盛輝氏。
この移行作業にあたって、日立はダイエーの取引先の流通BMS移行をサポートする専用のヘルプデスクを開設するなど、従来型EDIからの移行・テスト・切り替えなどを全面的に支援しました。
JCA:Japan Chain-store Association

業界全体に効率化や改革をもたらすソリューションへの期待

業界初の試みとなる流通BMS導入を成功させたダイエーは、現在の大手取引先だけでなく、今後はその対象を中小規模の取引先にも拡げ、流通BMSのさらなる普及・拡大をめざしています。
「現在、主に大手取引先を対象に『サーバtoサーバ型』の流通BMSを展開していますが、今後は取引先がより低コストで導入可能な『クライアント型』や『Web型』での展開にも積極的に取り組んでいきます」と語る中村氏は、その実現に向けて着々と準備を進めている最中です。

今も現在進行形で進むダイエーの流通BMS移行。さらに大きな成果を目指す中で、これから日立に期待することを橘川氏に聞きました。
「日立には、単なる"個社"の話ではなく、業界全体の効率化や改革を見すえたソリューションの提案を期待したいですね。その黎明期から流通BMSに深く関わってきた日立の価値あるノウハウやアドバイザリーに、これからも大いに期待しています」。
自社だけでなく、数多くの取引先がそこでビジネスを展開する小売・流通業界全体のこれからを見つめるダイエー。飽くなき業務改革がもたらすその進化と発展を、これからも日立が支え続けます。

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特記事項

  • 本事例中に記載の内容は取材日(2012年2月23日)時点の情報のため、現在の情報と異なる場合があります。詳細はお問い合わせください。
  • 事例は特定のお客さまでの事例であり、全てのお客さまについて同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
  • 本記載内容は、弊社の都合により変更となる場合があります。
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