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自動運転車いす

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自動運転車いす

自動運転を活用して、体力や認知機能が低下してしまった高齢者が、
もっと歩くことを楽しめるようにできないだろうか?

共に移動し、歩くことをうながす車いす

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歩くことで健康を維持する

高齢者が健康を維持するために、歩くことが推奨されています。その一方で、歩行中の高齢者の事故が起きているのも事実です。家族や介護者に付き添ってもらえば、安全を確保しながら外出することが可能ですが、ちょっとした散歩や買い物のたびに時間を割いてもらうのは気がひけるものです。
どうすれば、高齢者は家族や介護者に不安を与えることなく、ひとりで思う存分歩くことを楽しめるでしょうか?

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散歩についてくる車いす

自動運転技術によって、散歩をする高齢者についてきてくれる車いすがあったらどうでしょう。
行きたいところへ乗せていってあげるためのものではなく、散歩に出かける高齢者に寄り添い、疲れたときに乗って移動をすることのできる車いすです。歩行中の危険を知らせたり回避をすることで安全を守りながら、高齢者の「思う存分歩きたい」という思いと、家族や介護者の「外出してもらって大丈夫」という安心を同時にかなえることができます。

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行動範囲と交友範囲が広がる

車いすが散歩についてきて、乗って帰ることができれば、散歩で出かける行動範囲を大きく広げることができるかもしれません。帰り道に車いすに乗れることで、体力面と認知面両方の心配が緩和され、高齢者はもっと遠くまで歩いていこうと思えるでしょう。行動範囲が広がれば、交友範囲も広がります。これまではなかなか会えなかった友人とも、より会いやすくなるかもしれません。

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外出の頻度を高める

車いすの現在位置や状態を家族や介護者が共有すれば、離れた場所でも高齢者の安全を確認することができるので、安心して送り出すことができます。高齢者が気兼ねなく出かけられるようになれば、自分の行動に自信がつき、外出の頻度も高まっていくかもしれません。

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本件は、経済産業省の平成28年度スマートモビリティシステム研究開発・実証事業(自動運転による新たな社会的価値及びその導入シナリオの研究)の研究成果である。