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企業情報研究開発

「みんなでつくる三浦海岸の地図」は、地域住民そして三浦海岸への来訪者の皆さんに「お気に入りの三浦海岸の過ごし方」を地図に書き込んでいただく,今までにない一人ひとりの思いや多様な視点が詰まった新しい地図です。

新しい日常から地域と向き合いはじめる

かつての三浦海岸駅は、平日には横浜や東京へ通勤客を、休日には観光客を海まで、いずれも「効率的に」運ぶだけの駅でした。しかしポストコロナ禍におけるニューノーマルは、テレワークあるいはワーケーションなどの新しいワークスタイルや休暇の過ごし方を模索し始めました。東京へ通勤していた三浦の住民にも地元に埋もれていた観光資源を再発見するチャンスがやってきた一方、単なる観光客としての来訪者が仕事を兼ねて長期滞在する可能性も増えてきました。一人ひとりが地域の変化に関わり,地域の個性を育んでいくことができるようになりつつあるのではないかと思うのです。

駅で地域への関与をつくりだす公共財のあり方を探索

その一人ひとりの地域への思いやまなざしを「駅前」に設置した大きな地図に集約することで、新しい公共財がうまれるかもしれない。「みんなでつくる三浦海岸の地図」はそんなプロジェクトとしてスタートしました。日々更新されていく地図で地域の魅力発見を通して,地域住民や来訪者の方々の地域への関与を促し,三浦海岸地域ならではの新しい観光のあり方を探索します。個人が既製のサービスを利用するのではなく「みんな」でつくるものに関与することによって,個人にとっても地域にとっても大きな価値を有する新しい公共財の構築をめざします。

3つの特徴・ 3つの方法で「来訪者」「地域住民」そして「駅」を再接続

取り組みの3つの特徴

  • 自分の好きな手段で、多くの人々と共有する地図つくりに参加:自分の好きな手段(写真・手書きでコメント・ジェスチャー)を選択して、お気に入りの三浦海岸地域での過ごし方を伝え合うことができます。
  • ガイドには載っていない,新しい三浦海岸での過ごし方を発見:一人ひとりの地域への思いや感動が詰まった写真やメッセージが掲載された三浦海岸地域の地図になり、ガイドには掲載されてないような新しい発見が期待できます。
  • 三浦海岸地域の魅力を地域の内と外の視点から再発見:本地図は住民と来訪者の両方が参加します。そのため、地域内外の両方の視点から地域の様々な魅力が表出されることが期待できます。

取り組みの3つの方法

1写真で参加

参加者のスマートフォンに保存された三浦海岸地域の写真(お気に入り風景や人におすすめしたい場所)を、設置されているプリンターからシールとして出力し,地図に貼り付ける(iPhone限定)

2手書きで参加

設置されている様々な形状のふきだし型シールに、ペンで三浦海岸地域での過ごし方やおすすめしたい場所についてのメッセージを記載し、地図にそのシールを貼り付ける

3ジェスチャーで参加

台に設置されているセンサーに向かって、モニターのガイドに従いジェスチャーをしながら、地図に“いいね!”を送る

参加したみなさんの声

書き込みが書き込みを呼ぶ迫力を実感

三浦海岸に観光で来られた方の書き込みが多いだろうと予想してたのですが、地元の方の書き込みのほうが圧倒的に多くて、むしろ、地元の人がお勧めするとか、知ってほしいという思いがすごく伝わってきたのが、一番印象的でした。

「書き込みが書き込みを呼ぶ」ところがすごい。盛り上がっているところにはさらに人が集まるんですね。地元の人が地元のおすすめの場所を書いたり、あるいはそのすぐそばに「いやいやこうでしょ」というシールが貼られていたり、知ってもらいたいという思いを自在に表現できるので、駅前にこういう地図があると非常にいいなと思いました。

最初は「みんなでつくる観光案内所」みたいなイメージを持っていたんですけど、観光客の動線を積極的に変えてしまうパワーを地元が発信していくという流れが実感できました。横須賀からわざわざ来てくれたりした人もいたようです。


京浜急行電鉄株式会社 生活事業創造本部
レジャーオフィス事業部 佐々木さん

顔が見えないのに交流できちゃった気分

会社の人も「書いて来たよ」とか報告をくれたり、「すごい集まっているね」と見に行ってきてくれた感想をもらったりとか、予想以上の反響をもらえました。

駅前という場所での実施は大きいのかなと思いますし、今回、私が知らないスポットもたくさん登場したので、ぜひ三浦だけじゃなくて、横須賀に場所を移してみたりとか、葉山とか逗子とか、他の沿線のところでもお声をいただけるような取り組みにできたらいいなと思いました。

今回、吹き出しが来訪者と住民の方とで色分けされているので、観光に来て、幸せな気分というか、遊びのレジャーの気分で来ていただいて書いた方も半分いらっしゃれば、地域の方がたまたま通りがかり、なにこれ、こんなのあったっけ?というのに気づいて、書き足してくださったらしいというのがわかって、すごく嬉しかったです。


京浜急行電鉄株式会社 生活事業創造本部
レジャーオフィス事業部 澁谷さん

自分が知らない地元が発見できる

「なるほどこういう見方をしている人もいるんだ」という新たな発見がありました。三浦市にずっと住んでいると用事があるところ以外にはいかなくなる。そうすると、他の情報というのもなかなか入ってこないのが現状で、それがこういう地図で見つかるとは思いませんでした。自分が知らない地元が色々ある。ビジネスでもボランティアでも構わない。大切なのは「地域の人たちが参加しやすい方法」ってことではないかと思います。その意味で「誰もがいろんな方法で地図を作れる」という着眼点は素晴らしい。

そして、子どもたちが色々なことを書いているのがわかったので、積極的に子どもたちを巻き込むのもよいかと思いました。これ、遊びながらできるから、すごく気軽にできると思うんです。友達同士で情報共有をして、じゃ、今度の休みにお父さんやお母さんと行ってみようという気になるかもしれないし、それはそれで三浦市の中で人が動くということになりますからね。


三浦地域在住
PEEKABOO 石井さん

毎日駅を降りるたび「これ、なんか増えているな」とは気づいてました

このお店のマスターやアルバイト仲間の間で「なんかできたよね」みたいな噂にはなりました。ここのお店のお客さんが実際に書いたと聞いて、「だれが書いてくれたんだろうね」とかいう話題にはなりました。

自分でも知らなかったお店とか写真が載っていたりして。私、地元なんですけども、何か新しい発見がいっぱいあったので、なんだかおもしろいことやってるな、と横目で睨みながら通勤してました。

地元の人だからちょっとわかるような、ここ、お勧めなんだよね、みたいなところも載っていたりしていて、観光に来るお客様に活かしてもらえる情報が詰まっていたりしたので、すごい良かったです。


三浦地域在住
喫茶「ポエム」三浦海岸店に勤めている
石上さん

これからの地域のコミュニケーションのあり方

このプロジェクトを約3週間行い、いたずらや事故などが生じない三浦海岸駅周辺のような治安がよい地域においては、駅前のような公共スペースで地域に関する思いをみんなで共有することは、広くゆるい関与による住民参加の基礎をつくる方法の1つではないかと考えます。
今後、三浦海岸の地図のような、街の人達が、街に関する思いや認識を共有することで、お互いの存在を感じる“関与”をつくる公共財が、さまざまな街や沿線に広がることで、より広い地域の人々がつながり、生活を豊かにしていけるのではないかと思い描いています。

みんなでつくる三浦海岸の地図

連携企業
京浜急行電鉄株式会社、scheme verge株式会社
実施期間
2021年9月11日~9月30日
書き込みの数
501件

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