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Hitachi

1987年開業以来、仙台市の重要な交通インフラとして人々を支えてきた地下鉄南北線は、現行車両の耐用年数40年を迎えるにあたり、車両更新が求められていました。新車両の開発にあたっては、さらなる安全性の向上はもちろん、時代とともに高まる多様性への配慮や環境負荷低減といった社会的ニーズにも応える必要がありました。具体的には、最新機器の導入による信頼性向上、車椅子スペースの設置や低床化をはじめとしたバリアフリー施策の拡充、無塗装車体による有機溶剤不使用で環境負荷を抑える工夫、そして「The Greenest City SENDAI」という都市理念に即した車両イメージの創出が重視されました。

デザイン面では、親しまれてきた「く」の字型先頭形状や小判型ドア窓を現代的にアップデートし、黒い前面に窓や要素をまとめて洗練された外観としています。カラー帯を車両上部に配することでホーム柵との干渉を避け、路線識別性も向上。内装は緩やかな曲線や明るい暖色、木目調の袖仕切りなどで落ち着きと温かみを演出し、座席の柄にはケヤキ並木や青葉城の石垣など仙台らしいモチーフを抽象化して採用。さらに、地元小学生や市民によるデザイン選定やイベントでの車両お披露目など、市民参加型の取り組みも行われ、地域に愛される車両づくりを実現しました。

内観

窓ガラスのイラストシール

座席のシート

車椅子スペース

小判型ドア窓

座席

グッドデザイン賞審査委員の評価

公共性が極めて高い地下鉄においては、奇をてらうのではなく、まちに如何に馴染むかが重要であり、不特定多数の乗客の安全と快適さが重要となる。杜の都、仙台の新しい地下鉄車両は、ケヤキ並木をイメージしたシート・ファブリックと爽やかな木目調の仕切り板により、明るさの中にも静謐さが漂う内装デザインとなっている。

ホームと車両の段差が小さくなり、ペアガラスの採用により静音性が向上したことで、乗客の安全性と快適性の向上にも寄与している。

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