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Hitachi

事例紹介:指静脈認証プリントシステム

紙文書からの情報漏えい防止と印刷コストの削減に。内部統制やコンプライアンスの徹底を推進する強固なセキュリティ対策

利用者の声

日立製作所 公共システム事業部では、2010年6月から指静脈認証プリントシステムを導入。合計17台の複合機を設置するフリーアドレスフロアにおいて、プリント環境のセキュリティ強化とコスト削減に成功しています。
新システム導入の背景と効果について、公共総務部 庶務グループ 主任の下松八重 成吾に話を聞きました。

[写真]株式会社 日立製作所 情報・通信システム社 公共総務部 庶務グループ 主任 下松八重 成吾

Q.指静脈認証プリントシステムを導入した目的から教えてください。

A.自由に席が選べるフリーアドレスフロアには、4フロアの各階に4〜5台ずつ複合機を設置しています。
従来は、PCから印刷指示を出し、それぞれが取りに行くという一般的な運用形態をとっていましたが、忙しいとつい、「後から取りに行こう」となりがちで、どうしても複合機周りに印刷物が散乱していました。他人の印刷物に混ざって持っていかれるケースも少なくありませんでしたし、オフィスには社員以外の方々も出入りすることがあります。
情報漏えい防止という観点からも、早急に手を打たなければと考えていた時、「指静脈認証プリントシステム」を提案され、試験的な導入へとつながりました。

Q.セキュリティ面での効果はいかがでしたか。

A.指静脈認証を行わないと出力自体が行われないため、印刷物がたまり、散乱してしまう状況がなくなりました。他人の印刷物に混ざって持ち去られたり、のぞき見されるリスクもなくなったのはセキュリティ面で非常に高く評価できます。機密ファイルの出力も安心して行えるという声も聞いています。
ドキュメントの印刷は日常的な行為なので、これまではあまりセキュリティを意識することがなかったわけですが、このシステムを導入してからは、毎回自分の指で本人認証を行う行為が加わったことで、利用者の情報セキュリティに対する意識が確実に向上したことを感じています。

[イメージ]指静脈認証プリントシステム

Q.コスト削減にも効果が出ていますか。

A.印刷枚数が確実に減り、前年比で18%削減という大きな効果が出ています。
一度印刷ジョブを投入したものでも、ドキュメントの一部にミスがあって訂正しなければならないものや、後で必要なくなるケースが意外と多いのです。ここで印刷前にキャンセルできる機能が枚数削減に効果をあげています。
カラー印刷の場合は、さらにコスト削減効果がありますし、誰が何枚印刷したかもログに残るため、不必要な印刷を控えようとする意識付けにもつながっていると思います。

Q.そのほかにも導入効果は感じられていますか。

A.印刷コストだけでなく、時間的なコストも削減でき、業務効率の向上につながっています。
従来なら印刷ジョブを投入するたびにプリンタまで足を運ぶ必要がありましたが、新システムでは複数回の印刷ジョブを一度に出力できるので、業務の中断が最小化できるのです。
また、オフィス内のどのプリンタからも指静脈認証で出力できるため、人が使い終わるまで待つというムダな時間もなくなりました。どのプリンタがどの程度使われているかもログで分析できるので、リース更新の際には台数の最適化も図ろうと考えています。
これらの導入効果をふまえ、今後は「指静脈認証プリントシステム」の適用をさらに本格化させていきたいと考えています。

特記事項

  • 2011年2月 株式会社 日立製作所 情報・通信システム社発行情報誌「はいたっく」(日立インターメディックス株式会社印刷)掲載
  • 本事例中に記載の内容は初掲載当時のものであり、変更されている可能性もあります。詳細はお問い合わせください。
  • 弊社における適用事例であり、すべてのお客さまについて同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
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