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2023年7月11日


対話の様子

情報・通信部門では、サステナブル経営を加速させていくために社員一人ひとりが“変える”ことを意識して行動ができるイノベーティブな組織づくりをめざしています。

2023年6月2日、Z世代を代表するサステナブル推進ストラテジストである一般社団法人SWiTCH 代表 佐座マナ氏をお招きし、サステナビリティコミュニケーションイベントを実施しました。日立グループのサステナビリティ推進本部長 津田さんと共にサステナビリティをテーマに参加社員との対話形式で、社員の問題意識を引き出し、それに対するインプットをいただきました。当日は、会場、オンライン参加合わせて125名の社員が参加し活発な対話の場となりました。

佐座氏の「世界中の人々が日本人と同じ生活をしたら地球が2.9個必要になる*1」というショッキングなインプットから始まった今回のイベント。 SDGsウェディングケーキモデル*2で示されるように、サステナビリティのベースは生態系を守ること。プラネタリーバウンダリーを超えた人間活動を抑制し、地球資源を維持しなければ社会も経済も成立しない状況の中、仕事や生活の中で何をしていかなければならないのか…若手を中心とした社員との対話を通してヒントを探りました。「日立の情報・通信部門には、解決策の鍵となるデータやデジタルテクノロジーの力と社会をより良くしようと仕事に励む多くの社員のみなさんの力があります」と佐座氏。「それらを生かして実現したいことを社内外で積極的にコミュニケーションしていくことが組織のサステナブル化への第一歩であり、その際にはESD*3教育を受けているZ世代の声を取り入れると組織の壁を越えた大きなムーブメントにつながっていく」とのお話をいただきました。津田さんからは、「まずは社内で人を巻き込むことが大事。そのためには自分がサステナビリティに向けてやりたいことをいろいろなところで発信し続けましょう」と社員を鼓舞するコメントがありました。

*1
出典:グローバル・フットプリント・ネットワーク
*2
SDGsウェディングケーキモデル:SDGsの17の目標を生物圏・社会圏・経済圏の3つの階層に分類し、基盤となる生物圏、つまり地球環境の上に社会と経済が成り立っているというそれぞれの関係性を図式化したもの
*3
ESD:Education for Sustainable Development。持続可能な社会の担い手を育むための環境・社会・経済の側面からのサステナビリティの総合的な教育

当日は、会場参加の社員だけでなく、オンライン参加の社員からも多くの質問や意見が寄せられました。イベント開始直後は、「サステナビリティが大切なことは理解しているものの、何をすればいいのかわからない」といったコメントもありましたが、イベント終了後のアンケートでは、「対話をすることが第一歩。今日の気づきをチームに共有することから始めたい」など、前向きな意見が多く寄せられ、社員一人ひとりの行動を後押しするイベントとなりました。

情報・通信部門では、今後も社員一人ひとりがサステナビリティについて自分ごととして考えるきっかけや行動に移すヒントを得られるような取り組みを通じてイノベーティブな組織づくりを推進していきます。


インプットの様子
左:佐座氏、右:津田さん


佐座氏へ質問する参加社員