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Hitachi

「分析なら何でも来い」
未知の分野の課題に果敢にチャレンジ

2022-03-31

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諸橋 政幸

株式会社日立製作所 Lumada Data Science Lab.
シニア・データサイエンティスト
(データサイエンスエキスパート)

日立製作所が2020年4月に設立した「Lumada Data Science Lab.」(以下、LDSL)に集う一人ひとりに光をあてるインタビューシリーズ。今回話を聞いたのは諸橋政幸です。周りのメンバーが誰も経験したことがない未知の分野の課題に果敢にチャレンジする諸橋。今までの業務、スキルアップの手段、データサイエンスエキスパートという新たな職務と今後への想いについて語ってもらいました。

「実践 データ分析の教科書」という書籍を共同執筆されたとお聞きしました

そうなんです。2021年8月に出版されました。

書籍では、データサイエンティストになるために必要なこと、データ分析を行うための基礎技術や手順、プロジェクトの進め方などを書いています。1章で、データサイエンティストとはどのような人たちなのか、10個のタイプに分類しているのですが、私は「非定型データ分析アーキテクトタイプ」だと思っています。

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[出典]『実践 データ分析の教科書』第1章「十人十色のデータサイエンティスト」より転載

業務課題に対して定石がなかったり、周りがあまり経験していない非定型なデータ分析に対してチャレンジするタイプです。過去に一度も自分たちがやったことがないもの、事例がないもの、そういった未知の領域に切り込んでいくのが好きです。

ちなみに脱線しますが、個人活動としてKaggle本を執筆しているんですよ。出版したら宣伝お願いします(笑)

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今までどのくらいの課題を解決してこられたのでしょうか?

2012年にデータ分析の部署ができてから、100件以上の案件を担当しました。

日立では、データ・アナリティクス・マイスターサービスを提供していて、データ分析を活用することでお客さまの課題を解決しています。案件発掘のパターンとしては、「お客さまからの問合せがあって課題の解決策を模索するパターン」 と、「日立のソリューションや新技術を活用できる案件を探すパターン」があります。

業務内容としては、私くらいの年代ですと、プロマネや分析取り纏めの業務が大半になることが多いですが、私は今も現場に出て、お客さまの課題をヒアリングし、Pythonのコードを書いて分析しています。

どのようにしてスキルアップされているのでしょうか?

実案件で必要なスキルは、実案件から取得するのが近道だと思っています。なので、色々な案件に携わることで、様々なスキル・技術を身に付けるように心掛けています。また、我々のお客さまは多種多様な業種がいますので、色々な課題やデータに触れられるのが良いです。

ただ、それだけでは最新技術などを追えないので、実務に加えて、新しい技術や未知なるものを追い求めて勉強しています。読書はもちろん、有志が集まった外部のデータ分析コミュニティやセミナーにも参加しています。コロナ禍で物理的に集まるのは難しくなりましたが、オンラインでの開催が増え、逆に参加しやすくなった気がします。

また、分析コンペにも参加しています。昨年Kaggleのコンペに参加し、852チーム中8位に入りました。トップ10に入ったことで金メダルをいただき、Kaggle Masterの称号を得ました。

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「データサイエンスエキスパート」についてお聞かせください。

データサイエンティストのキャリアは、「マネジメントキャリア」と「エキスパートキャリア」の2つに分かれます。今まで殆どの人はマネジメントキャリアに進んでいましたが、データサイエンスエキスパートは、エキスパートキャリアとして、専門スキルで成果を出すことをめざす新たなキャリアで、私はエキスパートレベルに位置します。仕事自体は、マネジメント業務がなくなって、分析に使える時間が増えましたので、やりやすくなりました。

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引用:引用:日立のデータサイエンティスト:SPECIAL:日立

諸橋さんの今後についてお聞かせください。ずっとデータ分析を続けていかれるのでしょうか。

そうですね。仕事中に散々分析しているのに、「早く家に帰ってプライベートで分析したい」と思うくらい、データ分析は面白いです。

今後もずっと分析していきたいですね。

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