ERPのクラウドシフト
SAP社が掲げるIntelligent Enterpriseを実現するための包括的なクラウドERPサービスとして"SAP Cloud ERP Private"と"SAP Cloud ERP"の2つが提供されています。
これらはデジタル変革の基盤となる ERP Coreと各種クラウドサービスのセットで構成されており、エンタープライズのお客さまから中堅のお客さままで幅広くご利用いただくことが可能です。
ここでは、SAP Cloud ERP PrivateおよびSAP Cloud ERPの特長と、日立のサービスについてご紹介します。
SAP Cloud ERP PrivateとSAP Cloud ERPの特長
SAPが提供するクラウドERPは、3〜5年ごとに更新のサブスクリプション契約でERP環境が利用可能なサービスです。
SAP Cloud ERP PrivateとSAP Cloud ERPは、ともにクリーンコアでの導入・運用が推奨されますが、違いは次のとおりです。
SAP Cloud ERP Private
エンタープライズの共通基盤向け、柔軟にカスタマイズ
特長
- 環境設定に自由度がある(テンプレートによる新規導入だけでなく既存SAP環境の持ち込みが可能)
- クリーンコアを保ちながら機能拡張に柔軟な対応が可能
- 既存SAP環境持ち込み時は、段階的なアドオン削減、外部システム連携方式切り替え、SAP Fiori適用が可能
推奨適用パターン
- 既存SAP環境をクラウドへ移行
- 企業グループ横断での共通IT基盤導入
SAP Cloud ERP
シンプルな組織にスピード重視で導入
特長
- 標準シナリオを選択し、短期間でのシステム導入を実現
- 機能拡張は、外部の開発基盤であるSAP Business Technology Platform(BTP)を利用して開発、外部システム連携(対応可能なパターンに制約あり)
- Fit to Standardにて導入を行うため、短期間でのバージョンアップ、新機能の適用が容易
推奨適用パターン
- 小規模な拠点、グループ会社への導入(特に海外拠点への展開ケース)
- 新規事業会社への導入
- 事業譲渡、買収した会社への導入
日立がサポートするERPのクラウドシフト
クラウドERPサービスを活用してお客さまの組織横断で業務プロセスの標準化とレジリエンス強化を実現するために、日立のノウハウを集約した導入方法論を活用して構想策定、導入、運用・改善をトータルでサポートします。

- *
- SAP®、SAP S/4HANA®、SAP®ロゴ、記載されているすべての製品およびサービス名は、ドイツおよびその他の世界各国におけるSAP® SEの登録商標または商標です。