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グローバル製造業G社 役職:SCM統括部長

グローバル製造業G社

市場の変化に追随し、余剰在庫と欠品を同時に減らせ!

解決

解決のポイント

  • 1

    データに基づくシミュレーションでサプライチェーンを最適化

  • 2

    最適化したサプライチェーンに基づく供給計画の立案・調整、指示プロセスを自動化

高速シミュレーションでサプライチェーンを全体最適化

そんな課題山積の自社のサプライチェーンを前に悩み続けていたT氏は、ある日、参加した物流関連セミナーで課題解決の糸口をつかむ。着目したのは、日立から紹介された「サプライチェーン最適化/自動立案サービス」だ。このサービスでは、複雑なサプライチェーン全体をサイバー空間に再現した「デジタルツイン」上で、現実世界では困難な詳細なシミュレーションを高速実行。変動する需要に応じた在庫水準の適正化などが可能となり、変化に連動して速やかにサプライチェーン全体を最適化できる。
「前期の実績といった不確かな概数ではなく、直近のデータに基づいて即座に最適な案を立案・調整できるというのは朗報でした」とT氏。ほどなく日立と共同のPoV*2を通じてその実効性を検証した後、サービスの本格導入を決断した。

*2
PoV:Proof of Value

画像:高速シミュレーションでサプライチェーンを全体最適化
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計画立案・指示工程の自動化でSCM業務の負担を軽減

実際のデータに基づく「サプライチェーンの最適化」とともに、T氏が期待を寄せたこのサービスのもう1つの優位性が「自動化」だった。
「デジタルツイン上で在庫水準変更などの影響をシミュレーションして在庫に過不足を生じさせない最適な運用案(パラメーター)を算出できるだけでなく、その最適パラメーターに基づいて実行可能な供給計画を立案・調整する工程、さらに、その計画に基づく入出庫指示などのプロセスも自動化できます。これまで人の手に頼っていた計画立案や指示プロセスの自動化によって、SCM業務の省力化、スタッフの負荷軽減が期待できました」。

在庫管理や物流などサプライチェーン関連コストを大幅に削減

ほどなくサービスが本格稼働を始めると、デジタルツイン上での高速シミュレーションと自動化によって、供給計画の立案頻度はかつての月次から週次に向上。さらに、不測の事態などに応じて随時調整することも可能になり、余剰在庫やお客さまの店舗での欠品頻発なども着実に改善している。 「計画立案などの自動化によってSCM部門の業務負担を軽減しながら、これだけの成果を挙げられたことにとても満足しています」とT氏。 その後、デジタルツイン上に蓄積したデータによる分析・シミュレーションから、コスト高の国内倉庫に置かれた緊急性の低い在庫を割安な海外生産国の倉庫に移しても、欠品を発生させずに大幅なコスト削減が図れることを発見。その他の在庫配置の最適化の効果も含め、G社全体の在庫管理コストは従来の半分にまで低減した。併せて、「物流コスト最小化」を与件とするシミュレーションの結果を基に、輸送手段や輸送量、輸送ルートを細やかに調整したところ、約10%のコスト低減を実現している。

画像:在庫管理や物流などサプライチェーン関連コストを大幅に削減
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サプライチェーンのさらなる進化に向けて

そして現在、T氏は日立とともに新たなチャレンジに乗り出している。めざしているのは、「生産工程」まで加味したより高精度なSCMだ。各生産拠点における生産管理システムやサプライヤーに対する供給計画まで取り込んでいこうというこの試みは、すでにPoVによる検証も進みつつある。近い将来、G社のサプライチェーンはさらに進化を遂げていることだろう。

この課題を解決したソリューションのご紹介

DSC SC日立クラウド型SCMサービス

日立クラウド型SCMサービス

Hitachi Digital Supply Chain/Supply Chain

 
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