ページの本文へ

Hitachi

NX Dlink/RED(Reliable Enhanced multipath Distribution)は共生進化アーキテクチャを実現するために必要なネットワーク環境を提供する通信ミドルウェアです。社会インフラシステムを構築、運用する際に必要となる信頼性やリアルタイム性、セキュリティなどの重要要件をネットワーク通信の視点から支援する4つの機能を提供します。

NX Dlink/REDとは

通信経路高信頼化

複数の通信経路を多重化して
通信することで通信の信頼性を強化。

データ中継制御

さまざまなネットワークプロトコルを
優先度を制御して中継可能。

セキュリティ

通信経路の暗号化により
データの盗聴リスクを軽減。

ネットワークRAS支援

送受信する通信データを取得・蓄積可能。
通信履歴の確認や蓄積データによる再現テストが容易に実現。



NX Dlink/REDは、無線網など回線品質が安定しない通信経路を高信頼化する通信ミドルウェアです。
主として、通信経路高信頼化/データ中継制御/セキュリティ/ネットワークRAS支援の機能を提供し、
データ通信の中継ソフトウェアとして導入することで、既存のアプリケーションを変更すること無く
これら4つの機能が利用可能となります。

NX Dlink/REDのシステム構成図

通信経路高信頼化

NX Dlink/REDは、複数のネットワーク経路に通信フレームを送信することで通信経路を多重化します。
例えば、1つのキャリアAの通信網に障害が発生した場合にも残りのキャリアで通信を継続することが可能です。

フレーム連送機能

同じフレームを連続して送信することで、通信経路上でフレームが欠損することを軽減します。

再送機能付きマルチキャスト通信の概要図

セキュリティ

NX Dlink/REDは、通信の暗号化をサポートし、通信経路を保護します。
これによりデータの盗聴・改ざんリスクを軽減します。

データ中継制御

NX Dlink/REDは、さまざまな通信プロトコルを中継することが可能です。
また、任意の通信データに対して優先度を指定でき、業務の優先度に応じた通信制御が可能です。

ネットワークRAS支援

オンラインで送受信する電文を取得してジャーナルファイルとして記録・蓄積できます。
この取得したデータは、稼働状態の監視や障害解析、テスト用データとして活用できます。

送受信履歴や稼働状態の確認

ジャーナルデータを取得することで送受信データの履歴を管理できます。また障害発生時には、このジャーナルデータから通信履歴をトレースしたり、記録されているデータの中身と期待するデータとの差分を照合するなど、障害要因分析手段として活用できます。

送受信履歴や稼働状態の確認の概要図

オンライン状態に近いテストを実現

中継パケットをログしたジャーナルデータから、同じ通信を再現して送信することで、
対向機不在の環境でオンライン状態に近いテストを容易に実施できます。

単独ノードでオンライン状態に近いテストを実現の概要図

製品一覧

1.Linux版 NX Dlink/REDパッケージ一覧

No. 製品形式名 適用OS 備考
1 S-723R-19U HiRUXS3.1 日立製の制御サーバーであるRS90シリーズ用OS
2 S-723R-30U Red Hat Enterprise Linux 8
3 S-723R-40U Ubuntu18.04

2.保守サービス

運用上の技術支援を行う保守サービス(形名:SH-H2331-0015)をご紹介します。障害解析などの技術サポートが必要な際はご契約をお願いいたします。

No. サービス名称 形名 内容
1 自律分散・共生進化ミドルウェア保守サービス SH-H2331-0015 メールによる問い合わせ対応、改善版の提供を行うソフトウェアサポートサービス

3.ライセンス

P.P.(プログラムプロダクト)の1ライセンスは、1台のPC(1つのOS)にインストールして使用することができるライセンスです。複数のPC(複数のOS)上にP.P.をインストールして使用する場合には、インストールするPC分のライセンスをご購入ください。