品質保証 検査のデジタル化でクオリティの高いモノづくりを
向野 廉司
品質保証本部 Vehicles品質保証部門 車両システム品質保証部 品質保証統括グループ
2020年卒・物質工学専攻
入社の決め手を教えてください。
学生時代はあらゆる分野で必要とされる金属材料について学んでおり、インフラ業界を志望していました。生活基盤に寄り添い、多くの人の役に立てる仕事だと思ったからです。さらに、自分のしたことが目に見える形に残るほうがいいと考え、公共交通機関に関わる会社を目指すようになりました。そこから、とくに日本の技術を活かせる鉄道、車両だけでなくシステムなども一括で手がける日立製作所に興味を持ったのです。
大学で仲の良かった先輩が日立製作所に進み、やりたいことを実現できる会社だと聞いていたのも後押しになりましたね。自分と気の合う方がいきいき働いている会社なら、きっと楽しいと感じました。
実習時代の思い出や、入社して感じたギャップはありますか?
新幹線の各機器を取り付ける艤装分野の設計実習では、慣れない業務に悪戦苦闘。図面にすら馴染みのないところから始めましたが、手厚いフォロー体制のおかげで、実習を終えるころにはひととおり対応できるようになりました。
本配属される品質保証の仕事は、車両のことを知らないとできません。設計者は設計だけ、品質保証部は検査だけではなく、部署間の連携も大切。多くの人と協力しあいながらじゃないと、仕事は進まないのです。はじめは「品質保証部なのに設計実習があるのか!」と驚きましたが、振り返ってみると、こうして一連の作業や製造現場を経験できる実習はとても有意義な時間でした。
現在の仕事内容や、やりがいを教えてください。
品質保証業務の一環である検査は、これまでベテランのノウハウや感覚に頼ってきた部分が多くありました。でも、これからは誰が担当しても間違いなく同じ結果が出るように、デジタル化などを進めていくタイミング。チェック用の媒体をITツールに切り替えたり、ログを整理・分析できる仕組みを整えたり、新たなアイディアの導入に取り組んでいます。高い安全性が求められる仕事なので、一朝一夕で状況を変えられるものではありませんが、粘り強く進めていくことで報われる瞬間があるもの。入社3年目の終わりごろには、先輩と一緒に、検査時に見つけた指摘事項を自動で一覧化するアプリケーションを作りました。これは製造現場にとても喜ばれ、いまでは全車種の検査に使われています。自分が提案に携わり、実現したツールで「作業が楽になったよ」などと声をかけてもらえると、大きなやりがいを感じますね。
これから業務で挑戦したいことを教えてください。
日立製作所は鉄道に限らず、電力や水道などのインフラ関係も広く手がけています。それは、多くの人の生活を支える仕事。そのなかでも品質保証部は、不具合やリスクをできるだけ減らし、誰もがよりよい生活を滞りなくできるように働いている部署だと思っています。その使命を果たすためには、さらなる経験や人とのつながりが必要。これまで担当していなかった車両の検査に携わったり、製造現場を見たりして知識を深めていかないと、より核心を突いた提案はできないと感じます。通常は検査業務を経験してから開発業務に回るので、はじめから開発に入った自分のルートは少しめずらしいんですね。ただ、だからこそできる提案もあると思うので、周りとコミュニケーションを取りながら、前のめりに動いていきたいと考えています。
1日のスケジュール
もっと聞きたい! 向野さんへの一問一答
-
社内の雰囲気を教えてください。
笠戸はとくに仲間意識が強く、ひとつの鉄道車両を作り上げるチームとしての盛り上がりがありますね。みんな話しやすいし、周りと協力して仕事をする文化が根付いています。
-
日々の業務で工夫されている点、意識されていることを教えてください。
いま担当している検査の改善業務は、具体的なリミットが設定されにくい仕事。だからこそ全体遅延やモチベーション低下を避けるために、細かいタイムマネジメントを意識しています。
-
リフレッシュの仕方を教えてください。
工場内の売店や自販機で甘いものを買って食べること。山口は自然豊かで景色がきれいなので、休みの日は周辺の名所をドライブしたり、同期と一緒にりんご狩りや梨狩りに行ったりもします。
-
プライベートで取り組んでいること、趣味などはありますか?
もうすぐ子どもが生まれるため、子育て環境を整えているところ。日立は社内で無料受講できる子育て系のセミナーが多く、男性育休も後押しされています。もともと子どもは大好きなので、新しい暮らしが楽しみです。
他の社員のインタビューも見てみる
-
-
営業技術 失敗を恐れず大きなチャレンジができる土壌
インタビューを見る
いっしょに鉄道のミライを作ろう!
新卒・キャリア採用
エントリー受付中!