設計開発 社会を支えるインフラを誠実な姿勢でつくっていく喜びを感じたい
籏持 天
Japan LoB Rail Control & Digital,
Control Command & Signalling,
Competence Center Wayside Japan,
National ATP Delivery
2017年・総合機械工学専攻
入社の決め手を教えてください。
北は稚内から南は鹿児島まで、各停を乗り継いで日本縦断したこともある「乗り鉄」で、気軽に飛び乗って景色を楽しみながら、そして昼から車内でお酒を飲みながら移動できる鉄道が大好きでした。就活でも、見ていたのは鉄道関係の企業ばかりです。さまざまな事業者に関わりながら、ある路線だけでなく国内外のありとあらゆる鉄道ソリューションをつくってみたくて、日立製作所に入社しました。車両だけでなく信号や運行管理など、鉄道製品を幅広く扱っている「鉄道ソリューションの総合インテグレーター」という響きが、とても魅力的に感じられたのです。
担当してみたいと考えたのは、鉄道の安全を支える信号システム。プロジェクトの提案から進行、とりまとめといった全体に携われる営業技術を志望しました。将来的に「この路線のこのシステムは僕がつくったんだ」と言えたら、とてもやりがいが感じられるように思ったのです。
これまでのキャリアと、現在の仕事内容について教えてください。
最初の3年間は水戸工場での実習で、提案段階にある信号システムの試作設計を担当しました。その後、本社の営業技術に配属され、顧客への既設装置の更新提案や見積などを、実習した水戸工場ともやりとりしながら進めていました。
途中から、首都圏の通勤路線で導入される新たな信号システムの営業技術を担当することになったのですが、製品知識の不足を感じ、勉強のために水戸工場へ戻ることに。現在はその製品の設計を担当し、各路線に合わせた機能や装置の設計をしています。
東京という大都市の鉄道輸送に関われるのは、日立製作所という大きな企業ならではの醍醐味です。設計の立場から同じ製品を見ることで、営業技術としての業務のみでは得られないスキルも磨かれるはず。営業技術に戻ったとき、自分がつくったと言えるものを広げていく喜びも味わえると思うと、期待が膨らみます。
日立ならではの仕事の魅力、やりがいは何ですか?
自分が検討した仕様が採用されたときは、本当にやりがいを感じます。「いま検討しているシステムで鉄道が動くのだ」と思うと、とてもわくわくします。小規模な検討も含めると毎年のようにそうした機会があるんです。もともとチームプレーが好きなので、周りと協力して大きなことを成し遂げていくのも楽しいですね。試験や各種書類の準備など、チーム全体で実施する品質確保のための手続きがぎりぎりになることも多いなか、予定日より早く手続きを完遂できた際には「近年まれに見る前倒しだね、慣れてきたんじゃない?」「成長したね」などと温かい声をかけてもらい、自分の成長をかみしめることもできました。
日立製作所はITのイメージが強い会社ですが、鉄道のモノづくりは確実な安全性が求められるため、意外にもひと昔前から実績のある技術を使うことがめずらしくありません。最新技術を使えば解決する課題もあるのではないか……と感じることもあるけれど、それは「絶対に事故を起こさない鉄道をつくる」という日立の誠実さのあらわれ。過去の失敗からの改善を積み重ね、ゆるぎないノウハウでモノづくりに当たる姿勢は、私にとっても誇りです。もちろん、新技術の導入についても研究所との連携を通して挑戦しており、過去のノウハウも活かしながらも時代に合わせて鉄道ソリューションを進化させようという強い気概も感じています。
これから業務で挑戦したいことを教えてください。
まずはいま担当している信号システムを無事にやりとげて、首都圏の主要路線で安定稼働させるのがひとつの大きな目標です。そして、その設計で得た経験を活かし、次は別の路線への展開にも貢献していきたいと考えています。
学生時代に東京駅の百貨店でアルバイトをしていたとき、大雪で鉄道が止まり、従業員が出勤できずにオープンできなくなった店舗がたくさんありました。普段なにげなく乗っている鉄道だけど、さまざまな経済活動を支えているのだと実感した出来事です。日本の鉄道はとくに、安全で本数も多いし時間も正確だし、とても便利に使える乗り物だといえます。そのサービスを広い範囲で支える仕事に就けているのは、本当にうれしいことですね。いずれは海外にも、日本と同じように身近で便利な鉄道ソリューションを提供していきたい。日立製作所は手を挙げればチャンスをもらえる環境なので、積極的に挑戦していけるよう、日々スキルを磨いていきたいと思っています。
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もっと聞きたい! 籏持さんへの一問一答
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社内の雰囲気を教えてください。
新卒1年目からそろそろ定年の方まで、さまざまな人が働いています。基本は静かな雰囲気だけど、いい製品をつくろうという意識が強いため、ときには意見がぶつかることも。でも、それは前向きな議論です。
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日々の業務で工夫されている点、意識されていることを教えてください。
チーム全体で効率的に仕事を進めていけるような段取りを心がけています。自分だけでクローズできる作業は後回しにし、他メンバーの協力が必要な作業を優先するだけでも、全体のスムーズさが変わるんです。
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リフレッシュの仕方を教えてください。
水戸工場内の売店に、大好きなつぶグミを買いに行きます。仕事が山場で気合いを入れたいときは、一日3袋食べることも(笑)。いつか、売店につぶグミが全種類そろう日を心待ちにしています。
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プライベートで取り組んでいること、趣味などはありますか?
「ラブライブ!」シリーズが大好きで、全国ツアーを回ります。先日は全国22公演のうち、12公演を回りました。移動はもちろん鉄道で。北海道から九州まで、電車で追いかけるのがとても楽しいです。
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