ページの本文へ

Hitachi

営業技術 社会に調和する鉄道を考えることで、憧れの寝台列車を復活させたい

山本 あおい RCD事業開発統括本部
2018年・電子物理システム学科

入社の決め手を教えてください。

幼いころに憧れた「寝台列車」を復活させるためです。決められた時間に決められたダイヤで走ってくる鉄道のことが、もともと大好きでした。夜行列車にはとくにロマンを感じ、大人になったら絶対に乗りたいと考えていたんです。

ところが、夜間に貨物列車の走行や保守点検が行われるようになったこともあり、寝台列車の定期運行は廃止に。でも、最適なダイヤや仕組みがあればきっと復活させられるはず――そう考えて、鉄道車両や運行管理、旅客向けサービスといった包括的な鉄道ソリューションを提供する日立製作所に入社しました。事業者の枠を超え、社会に調和した鉄道や移動の仕組みを横断的に考えていくには、もってこいの企業だったんです。

入社からこれまでのキャリアと、現在の仕事内容を教えてください。

入社後2年間は大みか事業所にて、運行管理システムの駅装置の設計・試験を担当しました。システム切り替えのために終電後の駅を訪問するときは、車両の入出庫や夜間対応の様子なども見られます。もともと鉄道が大好きなので、とても楽しい仕事でした。

3年目に社会システム事業部に異動し、車両やホームの混雑状況を可視化するシステムを担当。コロナ禍の密を避けるために生まれた企画で、SEとして取りまとめ役を務めました。リリースまでが短かったため、じっくり作り込むというよりはアジャイル開発でトライアンドエラーを繰り返す進行でしたが、システムが改善されるたびに、社会に貢献できている実感が得られたように思います。

いまは2つの部署を兼務して、全国の鉄道事業者にシステムを提案するフロントエンジニアリングと、相互直通路線のサービス向上や異常時対応のソリューションを検討しています。AIでのダイヤ作成システムや、鉄道関連の資材管理をスムーズにするシステムなど、現場の課題を聞いたうえで日立グループの最適な技術を選び、解決方法をご提案する営業技術です。

日立での仕事は、どんなところが魅力的ですか?

秋葉原オフィス所属の営業技術というポジションは、全社を横断して働けるのが面白いところです。お客さまの課題を解決するために、企画・提案から技術や人のマッチングまで、裁量を持って仕事を進めていけます。10月からは、現状の部署に所属しながらプロジェクト単位で案件を担当できるようになったため、業種横断での仕事がいっそうやりやすくなりました。なんでも挑戦したい人や、ゼネラリストをめざす人に向いている職種だと思います。

また、働くなかでやはりスペシャリストになりたいと感じることがあれば、事業所や職種の異動も可能。上司や役職者との距離が近いため、自分のキャリアについて相談しやすいのものいいところだと思います。また、働き方も柔軟です。私は0歳と2歳の子どもを育てているため、思うように仕事ができないタイミングも少なくありません。でも、あらかじめ申請しておけば、日中抜けたぶんを深夜・早朝の自宅残業で埋めることができる。パソコン内のデータはすべてクラウド上で守られているため、三親等以内の居宅であればリモートワークも可能です。子どもが熱を出したとき、実家で見てもらいながら横で仕事をすることだってできます。

これから業務で挑戦したいことを教えてください。

社会における移動そして鉄道は、社会を維持する「血管」のような役目を果たすものです。だからこそ移動や街に関わるデータを収集・分析し、最適な鉄道ソリューションについて考えていきたい。さまざまな部署があり、幅広い技術が集う日立製作所だからこそ、いままでにない最適な仕組みを作り出せると信じています。そうした仕事を進めていくなかで、私の憧れた寝台列車にふたたび出会える日がきたら、とてもうれしいですね。

また、コロナ禍や出産などを経て、デジタルの世界でも鉄道を楽しんでもらえる施策を考えたいと思うようにもなりました。車両やダイヤ作成など、鉄道にまつわるさまざまな設計図を持っている日立製作所なら、メタバース内で本物のような電車体験を提供したりもできるはず。ここからどんなものが作っていけるのか、一鉄道ファンとしても夢が膨らみます。

  • 5:00 起床
  • 5:30 在宅勤務開始 提案書の作成や各事業所からの見積精査、保守状況の確認など、デスクワークをこなしていく。
  • 8:30〜8:45 休憩 仕事を中抜けして、子どもを保育園に送っていく。
  • 10:00〜12:00 顧客と打ち合わせ 担当顧客を訪問し、鉄道司令員がもっと働きやすくなるような新システムのご提案をさせていただく。
  • 12:00〜14:00 移動時間を有効活用 特急に乗って水戸事業所に移動。駅弁を食べながら、膝のパソコンで提案内容を整理する。
  • 14:00〜16:00 設計者と打ち合わせ 水戸事業所で設計者と合流。今後の技術開発に向けたご相談。
  • 16:00〜 退社・子どものお迎え 早めに勤務を切り上げて、子どものお迎えに。残りの仕事は翌朝の在宅勤務でカバーする。

もっと聞きたい! 山本さんへの一問一答

  • 社内の雰囲気を教えてください。

    秋葉原オフィスの23Fオフィスは3分の1ほどが女性で、明るい雰囲気です。年上の社員や上司との風通しもよく、部長とはチャットの絵文字で会話することもあります。

  • 日々の業務で工夫されている点、意識されていることを教えてください。

    北海道から沖縄までさまざまな鉄道を担当しているため、出張が多く、スケジュール管理には気を遣います。同じ日に水戸と北海道のアポを入れたりしないように、予定は付箋とスケジューラーで徹底管理しているんです。

  • リフレッシュの仕方を教えてください。

    秋葉原オフィスの30Fからは秋葉原近辺を走る電車がよく見えるので、疲れたときはよく眺めに行っています。鉄道好きだからこそ、電車が動いているのを見るだけで癒されるんです。

  • プライベートで取り組んでいること、趣味などはありますか?

    夜行列車やバス、フェリーを使って、宿泊しないでどこまで移動できるかという架空の旅程を考えるのが趣味です。この数年で新しく始めたのは、地域楽団のオーケストラ。一人ひとりが正確に演奏をすることと全体の調和を重んじるところが、鉄道ソリューションによく似ているなと思います。

志望者へメッセージ

もしこれからの未来で「水槽の脳」のような世界が現実になったとしても、物資の「移動」はなくなりません。なかでも、高速で大量に輸送するポテンシャルがある「鉄道」は、絶対になくならないと思っています。
自分の夢や技術を未来に残すことができると信じて、日立鉄道ビジネスユニットを志望してくれたら幸いです。

他の社員のインタビューも見てみる

日立鉄道ソリューション採用 トップページへ

いっしょに鉄道のミライを作ろう!
新卒・キャリア採用 エントリー受付中!