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 ネットワークソリューション事業部 IPソリューションセンタの衛 波技師（左）とIPネットワーク事業部販売・マーケティング本部マーケティング部の林 謙治主任技師（右） |
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中国におけるIPv6展開とそれを支えるプラットフォーム広大な国土に13億人を超える人口を抱え，急速な経済発展を遂げている中国は今，国内の情報通信基盤となるIP（Internet Protocol）基盤構築の最中にある。その中国で，今後のネットワーク拡張を妨げる深刻な問題となっているのが，現在の“IPv4（IP Version 4）”でのアドレスの不足である。このIPアドレス不足を解決するとともに，通信機能や通信効率を向上させるキー技術として次世代の“IPv6（IP Version 6）”に期待がかかっている。このため，IPv6に早くから携わってきた日立製作所が，中国市場への展開を開始した。 中国でIPv6が必要とされる理由は 最も切実な理由としては，中国通信事業の急速な発展により，中国の通信市場が拡大する中で，IPによる通信相手の識別に使われる「IPアドレス」の不足が深刻になっていることがあげられます。中国インターネット情報センター（CNNIC）の統計によれば，2003年6月までにインターネットのユーザー数も6,800万まで到達し，ハイペースでの増加が続いています。一方，全体で約40億個あるIPv4アドレスはすでに半分以上を使い切っていることから，割当制限や節約使用が行われており，利用者・端末数の増加に伴うIPネットワークの規模拡大に影響を与える可能性が高いことが懸念されています。このため，アドレス機能の拡張性などに優れているIPv6ネットワーク関連機器に注目が集まっているのです。また，音声，データ，映像などを「エンド トゥ エンド」でサービスできる通信品質やセキュリティ，移動性などへの期待が高まる中で，通信品質の管理やセキュリティの管理を容易に実現するキー技術としても，IPv6に期待が寄せられています。 |
 日立ギガビットルータ“GR4000-160E1” |
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中国における日立製作所の取り組みは 2002年5月に中国・湖南省でスタートした中国初の商用IPv6実験プロジェクトに主要ベンダーとして参画したほか，同年6月からは，日中両国政府と企業が進める「次世代インターネット日中IPv6協力プロジェクト」（IPv6-JC）に参画し，中国の学術ネットワークであるCERNET（中国教育和科研計算機網）などの関係機関と連携し，商用IPv6ネットワークの実用化に向けたさまざまな研究活動に携わっています。また，同年10月には，中国におけるIPv6対応製品の販売委託契約を，中国のIPv6業界をリードするBIIグループ（天地互連信息技術有限公司）と締結しました。 新製品「GR4000/GS4000シリーズ」について GR4000シリーズは，GR2000シリーズの上位シリーズとして開発したミッションクリティカル対応IPバックボーンを実現するキャリヤ（事業者）IP網向けハイエンドルータで，GS4000シリーズは，企業からキャリヤ向けまで対応ができるイーサネット＊網向けのミッションクリティカル対応ハイエンドレイヤ3スイッチです。ともにGR2000のIPv6機能を継承，発展させ，性能も10Gイーサネットでフル帯域での転送を可能とするなど，大幅にアップさせました。また，装置内の電源・モジュールの冗長化や，ネットワークシステムで迂（う）回経路・リンクへの迅速な切換を行う機能など，随所に高信頼化技術を適用しています。さらに，当社独自のIP・イーサネット帯域保証技術や，L2-VPN/VLAN（GS4000だけ），高性能できめ細かなフィルタリングなどのセキュリティ技術などもあり，高信頼なミッションクリティカル対応のIPネットワーク基盤を実現します。 今後の展望は 「GR4000シリーズ」など，他の対応製品の認定取得を進めるとともに，中国現地での販売・保守・アフターサービスの体制を強化し，中国の次世代ネットワーク構築に貢献していきたいと思っています。
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