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株式会社リクルートキーマンズネット(新規ウィンドウを開く)に2011年12月19日に掲載された記事より転載掲載しています。
サービス内容、料金などは、掲載日または更新日時点のものです。
日立製作所
キーマンズネット会員に聞いた! 今、企業が直面している「ビッグデータ」の真実とは?

「ビッグデータ」について、企業はどのようにとらえ、そして取り組んでいるのか。まずはその現状をキーマンズネット会員に聞いた。

「ビッグデータを活用して、ビジネスの価値を高めたい」というのは一致する見解であったが、実情は様々。
その一部を紹介しよう。

「まだサーバ統合の過程です。過去の大量のデータをどう保管するか、どこに置いて、どう管理するかなど検討中で、仮想化も検討していますが、解決策は見えていない状況です」

「社内のアプリケーションデータの増大が課題。夜間バッチだけでは終わらない状況が起こりそうです」

「マーケティングや顧客満足度向上に効果的な分析を行いたいのですが、データは表計算ソフトにまとめるか、グラフ機能を使う程度です」

――ビッグデータ分析を行うまでには、越えなければならない課題が多く、まだこれからという企業も多いようだ。

一方では、「溜める、集計するまではできるが、どういう価値があるのか、どう有効利用するのかはこれから考えたい」という声も。既にビッグデータ活用を少しずつ始めているという企業も一部にはある。その内容は「現在、Hadoopを100台規模でデータセンタに構築、処理を進め、レコメンド、マーケット分析などに使っている段階」だという。

Hadoopはオープンソースソフトウェア(OSS)ということで安価に導入し、企業同士の情報交換も活発に行っているという。もちろん、それぞれの企業の情報システム部門の人数や業務課題によって取り組み方は様々だろう。だがこの"様々"というのがまた、ビッグデータ時代を表している言葉でもあるのだ。

(1)について考えてみましょう。
まずはソフトウェアとハードウェアを含め、サーバやストレージの仮想化などITインフラの整備が必要となります。これはクラウド環境を利用するのも効果的です。私は「クラウド」と「ビッグデータ」は近い関係にあると考えています。その理由は、クラウド上にビッグデータを蓄えて、その分析まで行ってしまうという方法もとれるからで、これは非常に有効だと考えます。
一方、アプリケーションデータの増加によるバッチ処理の問題も切実です。これは大量データの並列分散処理を行う製品などの活用で解決できるのではないでしょうか。
日立ではこうした課題の解決策を用意していますので是非、ご相談下さい。

(2)の分析方法についてですが、これは企業それぞれ持っているデータや分析の目的が異なりますから、解決へ至る道は企業の数だけあるでしょう。
そのためにもベンダ側がきめ細やかにコンサルティングやアセスメントを行い、最善の方法を提案するべきです。実際、日立でもアセスメントから要望を受け付けていますので、こちらも気軽にご相談下さい。

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ビッグデータについての情報収集を企業はどのように行っているのだろうか。参加した読者からは「色々な事例情報を提供してほしい」という声が多く上がったが、意外にも「同業者の情報はあまり参考にはしていない」という声も。むしろ先進的に進んでいる企業の事例などに興味を持っているという。

「ビッグデータに取り組んでいる、大手IT企業の状況などは気にしています」

「重い画像データを大量に保管している例に注目しています。3年以上前の過去の古いデータを保管する必要がある場合、どうやっているのか?というような例です」

「銀行などの取り組み、CADなど大容量のデータをどう保管しているのかが気になっています」

「Hadoopの情報を交換する機会が多くあります。Webでサービスを提供している企業などで、お互いの事例を交換しています」

セミナーなどで、私は日本のビッグデータの現状を分かりやすく伝えたいと考えて、なるべく事例を多くお話しするようにしています。

例えば日立では、ストリームデータ処理基盤を活用して、世界中に設置されているガスタービンの稼働情報を収集し、故障情報や部品の交換情報を得たりしています。ほかにも、金融機関での計算処理の高速化に活用されています。

また、クラウド環境でビッグデータ分析を行っている事例も紹介可能です。
日立では今、医療系の大量データの取り扱いも進めていますが、この分野はCT画像など、大容量のデータを扱うことが多く、しかも長期間保管が必要です。画像自体は非構造データなのですが、それらを管理するためのメタデータを抽出して、クラウド環境にどんどん保管する…ということも可能になってきています。

余談ですが、日立ではお客様がトライアル的にビッグデータ分析を行うために、クラウド環境を用意しています。このような環境を利用すれば、よりビッグデータ分析がスタートしやすくなるのでは?
それと、日立では事例とともに技術的な情報も提供したいと考え、お客様の要望に応じてHadoopなどの技術研修もスタートしています。これからも様々な要望に応じて情報を発信していきたいですね。

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ビッグデータ分析では、どのタイミングでパートナーに相談を持ちかけるのだろうか。

「コンサルティングの部分からお願いしたいです」

「社内にあるビッグデータを『こう使う』という発想が出て、目的を決めたらパートナーに『こういうことをしたい』と相談。ハード、ソフト、技術やサポートについて聞きたい」

「ビッグデータをどこに置くか…というところから相談したいし、トータルで面倒を見てくれるところにお願いしたいですね」

――活用する前の段階…それも、早めから相談したいというのが本音のようだ。またパートナー選定に関しては、 「特に決め手はない」「候補はいるが具体的ではない」という。これもまだ、これから相談した上でと言うことになるのだろう。
その一方で、日立ではクラウド環境でトライアル的にビッグデータ分析を行っているが、そのサービスについては「トライアル的に使ってみたい」 「トライアル環境があることは選定基準の1つになり得る」という声も上がった。

ビッグデータ分析について、日立では「大量データ分散処理アセスメントサービス」を2011年2月にスタート。
これは、コンサルティングからスタートし、適切なシステム構築まで行うサービスだ。「まずは気軽に相談から」でも受け付けているサービスで、ビッグデータに関する小さな悩みや課題なども相談できる。しかし、それはキーマンズ読者にとって意外なことなのかもしれない。

「(アセスメントの仕組みがあるので)相談しやすいと思いました」

「今、手元にあるデータでトライアルの相談ができるならありがたい」

――まだビッグデータへの取り組みは暗中模索、課題は千差万別。そのような中ではまず、確かな相談相手が必要だ。また、今後社内でビッグデータに関する稟議を通すために、これまでのITサービスの導入とは要件なども変わってくるだろう。そうした点も含めて支援してくれる…日立のような、そんなパートナーであれば、なおよいのではないだろうか。

ビッグデータ活用はこれからの分野であり、活用を考える企業と会話をしながらきちんと進めたいという考えからスタートしたのが「大量データ分散処理アセスメントサービス」です。ちょっとした相談から、企画書を通すといったことまで、一緒に考えていこうというサービスです。

このサービスでは、コンサルティングからスタートするわけですが、お客様の要望に応じてビッグデータの技術を研究しているスタッフがうかがって実際に相談を行う場合もあります。こうして日立全体として取り組んでいますので、安心してお任せ下さい。

ほかにも、日立はビッグデータの分野で様々な取り組みを行っています。クラウド環境でトライアル的にビッグデータ活用ができる点もそうですが、品川には検証センターがありますので、こちらも是非、利用してほしいです。

「敷居が高い…」と感じる方、そんな心配は無用です。気軽に相談して下さい。というのも、我々も、エンドユーザの方からのご相談に対応することで、ベンダとして成長していきたいと考えているからです。ですから「こんな相談をしたらおかしいだろうか?」と迷わずに、まずは相談してみて下さい。

今後は世界的に「ビッグデータ活用」に注目が集まっていきます。日立では国産の技術力を駆使して、この分野でも世界に向けて戦いたいと考えています。私たちが少しでもがんばることで、日本の活力となるようなことができればいいと感じています。

連載1回目の対談では「エンドユーザはもっとベンダを使うべき」という意見があった。
「敷居が高い」と感じるエンドユーザも、ほかにもいるかもしれないが、この機会にご相談ください。

【連載第1回】来るべき「ビッグデータ活用」時代に向け、企業が進むべき道 ビッグデータ対談を見る>>>

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