COBOL85 ファミリーに関してよく寄せられる質問に回答します。
COBOLプログラムで画面定義を行う機能として次の2つがあります。
COBOLプログラムとは独立して画面定義を行う形態の機能としてXMAP3(別売り製品)と連携した画面機能があります。
画面はXMAP3で定義し、COBOLプログラムでは通信記述項(CD項)と通信文(SEND文/RECIEVE文)を使用してアクセスします。
この他に、イベントドリブン型のアプリケーションを作成する画面定義ツールにCOBOL GUIオプション(別売り製品)があります。
COMインタフェースをサポートしているMicrosoft OfficeなどのアプリケーションをCOBOLの手続き文で操作でき、表計算操作などが自動化できます。
また、OLE2オートメーションサーバ機能を使用して、COMオブジェクト(OLE2サーバ)をCOBOLで作成することもできます。
CSVファイルをRead文/Write文でアクセスできます。これにより、Excel等の表計算ソフトウェアとの連携が容易にできます。
また、OLE2オートメーション機能を使用して、Excelファイルの表示や値の設定ができます。
WS系のCOBOL85では、各種データベースが提供しているプリプロセッサを使用し、埋め込みSQL文をソース変換してコンパイルすることで各データベースにアクセスできます。
また、COBOL85ファミリーの関連製品であるHiRDBに関しては、COBOL入出力文によってもアクセスが可能です。ただし、使い慣れた入出力文でアクセスできる反面、性能については留意が必要です。
Windows系のCOBOL85では、上述の方法に加え、ODBCインタフェースを使用する方法も提供しています。これは、各ベンダーが提供するODBCドライバを使用してDBMSへのアクセスを行うもので、COBOLプログラム中に記述した埋め込みSQL文でアクセスすることができます。ODBCドライバは、プリプロセッサに比べて汎用的(各種データベースをアクセスできる)である反面、どのデータベースでも共通に使用できる範囲のSQL文しか記述できないという点に注意が必要です。
COBOLアプリケーションをマルチスレッド環境で動作させたい場合に指定するコンパイラオプションがあります。これによって、既存のCOBOL資産もマルチスレッド環境で活用することができます。
一般に、マルチプロセスよりもマルチスレッドは、システムリソースを軽減して並列処理ができます。
索引ファイルからCSV形式ファイルなどへ変換するファイル変換、項目長や属性を変更するファイル編集、条件を満たすレコードを選択するレコード選択、レコードの追加・更新・削除をするファイル更新、16進形式でのレコード修正機能を備えたユティリティです。ファイル更新機能を使用して、COBOLのテストデータを作成できます。
西暦から和暦への変換などの日付変換処理、イメージ処理機能など、ビジネスアプリケーションでよく使用される処理をライブラリ化して提供している製品です。
順ファイル、テキストファイル、相対ファイル、索引ファイル、CSV形式ファイルが使用できます。また、COBOL85ファミリーの関連製品であるHiRDBファイルも、SQL文を使わずにCOBOL入出力文でアクセスできます。
使用できます。
WS系のCOBOL85では、SORT(別売り製品)が必要です。
Windows版は、COBOL85で標準提供しています。
COBOLはビジネス業務向けのプログラミング言語として生まれ、40年以上もの間、全世界で使用され続けています。実際のアプリケーション開発現場のニーズに合わせて進化し、実績も上げています。
2002年制定の最新COBOL国際規格については、COBOL85の後継製品COBOL2002のサイトで紹介しています。
一概にどちらが適しているとは言えません。業務形態や既存資産の有無により、選択の条件が異なります。業務形態として、メインフレームまたはワークステーションで稼動するシステムを分散開発する場合は、システム間で互換性の高い言語仕様をサポートしている日立COBOL85が適しているといえます。また、既存のCOBOL資産を活用したい場合は、やはりCOBOLの方が適しているといえます。しかし、パソコン上で稼動し、既存資産を使用しない、またはまったく新しいシステムを開発する場合については、構築するシステム形態に依存します。
COBOL85開発環境とは、プログラム開発を円滑に行うために必要な環境のことです。COBOL85では、プログラム作成からデバッグまでの一連の作業を行うために必要なツール群が装備された統合開発環境のことを指します。COBOL85実行環境とは、作成されたCOBOL85プログラムを実行するために必要な環境のことで、COBOL85の実行時ライブラリなどのことを指します。
使用できます。
WS系では、HP-UX、Solaris、Linux上で使用できます。
PC系では、日本語Windows環境で使用できます。
定期的なセミナーとしてはありませんが、テクニカルサポートサービスを用意しています。テクニカルサポートは、お客様のご要望に沿ってメニューを設定していますので、お気軽にご相談ください。
COBOL85のマニュアルはシステム別に用意しています。COBOL85ファミリーサイトではマニュアル一覧を掲載しておりますので、そちらもあわせてご覧ください。
XMAP3をご使用ください。従来からの手続き型COBOLコーディングで、GUI画面・帳票が扱えます。この他に、Windows環境では、イベントドリブン型のアプリケーションを作成する画面定義ツールにCOBOL GUIオプションがあります。
プリンタへの出力では、GDIモードでの出力とESC/Pモードでの出力ができます。また、バーコード印刷は、XMAP3を使用して行うことができます。
サーバ版COBOL85は、WTS機能を利用してWTSクライアントPCから使用できます。
WTS機能を利用してWTSクライアントPCからサーバ版COBOL85を使用する場合、使用目的に合わせて WTSクライアントPC台数分のアクセスライセンス *1をご購入ください。
サーバPC上の製品とWTSクライアントPCに必要なアクセスライセンスの組み合わせは、下の表の通りです。
サーバPC | 使用目的 | WTSクライアントPC |
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COBOL85 Server Version 7 | 開発・実行 | COBOL85 Server アクセスライセンス |
実行 | COBOL85 Server Run Time System アクセスライセンス | |
COBOL85 Server Run Time System Version 7 | 実行 | COBOL85 Server Run Time System アクセスライセンス、またはCOBOL85 Server アクセスライセンス |