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COBOL85 ファミリーに関してよく寄せられる質問に回答します。

Q1. COBOL85の画面機能にはどのようなものがありますか?

COBOLプログラムで画面定義を行う機能として次の2つがあります。

(1) WINDOW節を使用した画面機能:
VOS1/FS、VOSK/FS、MIOS7の画面機能と同等の機能です。
ただし、システムに依存する部分の仕様は異なります。
(2) SCREEN節を使用した画面機能:
X/Openに準拠した画面機能です。

COBOLプログラムとは独立して画面定義を行う形態の機能としてXMAP3(別売り製品)と連携した画面機能があります。
画面はXMAP3で定義し、COBOLプログラムでは通信記述項(CD項)と通信文(SEND文/RECIEVE文)を使用してアクセスします。
この他に、イベントドリブン型のアプリケーションを作成する画面定義ツールにCOBOL GUIオプション(別売り製品)があります。

Q2. COBOLアプリケーションからCOMオブジェクトを呼べますか?

COMインタフェースをサポートしているMicrosoft OfficeなどのアプリケーションをCOBOLの手続き文で操作でき、表計算操作などが自動化できます。
また、OLE2オートメーションサーバ機能を使用して、COMオブジェクト(OLE2サーバ)をCOBOLで作成することもできます。

Q3. Microsoft Excel等で作成したファイルをCOBOLアプリケーションからアクセスできますか?

CSVファイルをRead文/Write文でアクセスできます。これにより、Excel等の表計算ソフトウェアとの連携が容易にできます。
また、OLE2オートメーション機能を使用して、Excelファイルの表示や値の設定ができます。

Q4. どんなデータベースをサポートしていますか? また、どんなアクセス方法がありますか?

WS系のCOBOL85では、各種データベースが提供しているプリプロセッサを使用し、埋め込みSQL文をソース変換してコンパイルすることで各データベースにアクセスできます。
また、COBOL85ファミリーの関連製品であるHiRDBに関しては、COBOL入出力文によってもアクセスが可能です。ただし、使い慣れた入出力文でアクセスできる反面、性能については留意が必要です。
Windows系のCOBOL85では、上述の方法に加え、ODBCインタフェースを使用する方法も提供しています。これは、各ベンダーが提供するODBCドライバを使用してDBMSへのアクセスを行うもので、COBOLプログラム中に記述した埋め込みSQL文でアクセスすることができます。ODBCドライバは、プリプロセッサに比べて汎用的(各種データベースをアクセスできる)である反面、どのデータベースでも共通に使用できる範囲のSQL文しか記述できないという点に注意が必要です。

Q5. COBOLアプリケーションをマルチスレッド環境で稼動できますか?

COBOLアプリケーションをマルチスレッド環境で動作させたい場合に指定するコンパイラオプションがあります。これによって、既存のCOBOL資産もマルチスレッド環境で活用することができます。
一般に、マルチプロセスよりもマルチスレッドは、システムリソースを軽減して並列処理ができます。

Q6. 「COBOL拡張ライブラリ」とは、どんな製品ですか?

COBOLアプリケーションから、メインフレームとのデータ交換や周辺機器を制御する機能を備えたサービスルーチンです。

Q7. 「COBOL通信ライブラリ」とは、どんな製品ですか?

TCPプロトコルに従った通信手段により、他ホストとのデータ送受信を行うためのサービスルーチンです。

Q8. 「ビジネスユティリティ Version 3.0」とは、どんな製品ですか?

索引ファイルからCSV形式ファイルなどへ変換するファイル変換、項目長や属性を変更するファイル編集、条件を満たすレコードを選択するレコード選択、レコードの追加・更新・削除をするファイル更新、16進形式でのレコード修正機能を備えたユティリティです。ファイル更新機能を使用して、COBOLのテストデータを作成できます。

Q9. 「ビジネス用ライブラリ」とは、どんな製品ですか?

西暦から和暦への変換などの日付変換処理、イメージ処理機能など、ビジネスアプリケーションでよく使用される処理をライブラリ化して提供している製品です。

Q10. COBOL85で使用できるファイルを教えてください。

順ファイル、テキストファイル、相対ファイル、索引ファイル、CSV形式ファイルが使用できます。また、COBOL85ファミリーの関連製品であるHiRDBファイルも、SQL文を使わずにCOBOL入出力文でアクセスできます。

Q11. COBOL85でSORTは使用できますか?

使用できます。
WS系のCOBOL85では、SORT(別売り製品)が必要です。
Windows版は、COBOL85で標準提供しています。

Q12. COBOL言語の将来性は?

COBOLはビジネス業務向けのプログラミング言語として生まれ、40年以上もの間、全世界で使用され続けています。実際のアプリケーション開発現場のニーズに合わせて進化し、実績も上げています。
2002年制定の最新COBOL国際規格については、COBOL85の後継製品COBOL2002のサイトで紹介しています。

Q13. Visual Basic、Visual C++やCとCOBOLとでは、どちらが開発に適していますか?

一概にどちらが適しているとは言えません。業務形態や既存資産の有無により、選択の条件が異なります。業務形態として、メインフレームまたはワークステーションで稼動するシステムを分散開発する場合は、システム間で互換性の高い言語仕様をサポートしている日立COBOL85が適しているといえます。また、既存のCOBOL資産を活用したい場合は、やはりCOBOLの方が適しているといえます。しかし、パソコン上で稼動し、既存資産を使用しない、またはまったく新しいシステムを開発する場合については、構築するシステム形態に依存します。

Q14. 実行環境と開発環境の違いを教えてください。

COBOL85開発環境とは、プログラム開発を円滑に行うために必要な環境のことです。COBOL85では、プログラム作成からデバッグまでの一連の作業を行うために必要なツール群が装備された統合開発環境のことを指します。COBOL85実行環境とは、作成されたCOBOL85プログラムを実行するために必要な環境のことで、COBOL85の実行時ライブラリなどのことを指します。

Q15. 他社のハードウェア上で使用できますか?

使用できます。
WS系では、HP-UX、Solaris、Linux上で使用できます。
PC系では、日本語Windows環境で使用できます。

Q16. COBOL85開発環境の使用方法や効率的な使用方法などのセミナーはありますか?マニュアルはありますか?

定期的なセミナーとしてはありませんが、テクニカルサポートサービスを用意しています。テクニカルサポートは、お客様のご要望に沿ってメニューを設定していますので、お気軽にご相談ください。
COBOL85のマニュアルはシステム別に用意しています。COBOL85ファミリーサイトではマニュアル一覧を掲載しておりますので、そちらもあわせてご覧ください。

Q17. GUI画面を作成するツールはありますか?

XMAP3をご使用ください。従来からの手続き型COBOLコーディングで、GUI画面・帳票が扱えます。この他に、Windows環境では、イベントドリブン型のアプリケーションを作成する画面定義ツールにCOBOL GUIオプションがあります。

Q18. 開発支援(CASEツール)との連携はできますか?

できます。
WS系では、SEWB3との連携ができます。
PC系では、SEWB+との連携ができます。

Q19. プリンタへの出力やバーコード印刷はできますか?

プリンタへの出力では、GDIモードでの出力とESC/Pモードでの出力ができます。また、バーコード印刷は、XMAP3を使用して行うことができます。

Q20. Windows® 2000 Serverのターミナルサービス(WTS)機能を利用してサーバ版COBOL85を使用できますか?

サーバ版COBOL85は、WTS機能を利用してWTSクライアントPCから使用できます。
WTS機能を利用してWTSクライアントPCからサーバ版COBOL85を使用する場合、使用目的に合わせて WTSクライアントPC台数分のアクセスライセンス *1をご購入ください。
サーバPC上の製品とWTSクライアントPCに必要なアクセスライセンスの組み合わせは、下の表の通りです。

ターミナルサービス(WTS)機能
サーバPC 使用目的 WTSクライアントPC
COBOL85 Server Version 7 開発・実行 COBOL85 Server アクセスライセンス
実行 COBOL85 Server Run Time System アクセスライセンス
COBOL85 Server Run Time System Version 7 実行 COBOL85 Server Run Time System アクセスライセンス、またはCOBOL85 Server アクセスライセンス
*1
WTSクライアントPCにCOBOL85がインストールされていても、アクセスライセンスのご購入は必要です。