このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。
(本リリースの内容は、米国において9月10日9:00(東部時間)、
(日本時間9月10日22:00)に発表しました。)
日立、米国における先進的な製造、電力インフラ、人財育成の大規模投資により成長を加速
- 日立は米国における製造とイノベーションに10億ドル以上を投資します。4億5,700万ドルを投じるバージニア州の変圧器工場、1億ドルを投じたメリーランド州の鉄道車両製造のデジタル工場、7,280万ドルを投じるミシガン州の産業用オートメーショション会社の新本社設立がこの投資に含まれます。
- 「One Hitachi」の実践 : エネルギー、モビリティ、オートメーションの事業領域にわたって、Lumadaを通じてデータを価値に変えることで、よりスマートなインフラや強靭な産業、持続可能なコミュニティの構築を推進していきます。
- 米国で数千もの雇用が創出され、重要なインフラの強化と長期的な経済効果をもたらします。
株式会社日立製作所(以下、日立)は米国において、イノベーションの推進、重要なインフラの強化、高付加価値な雇用の創出に向けた長期的な取り組みとして、一連の重要な投資と戦略的施策を発表しました。先進的な製造技術、電力インフラ、デジタルソリューションに関するこれらの発表は、日立がグローバルな専門知識を活用して地域の課題に取り組み、米国経済に直接貢献することを示すものです。
日立製作所 執行役社長兼CEO 德永俊昭のコメント
「今回の一連の投資は、日立グループ全体の広範な知見を共通の目標に向けて結集させる『真のOne Hitachi』を体現するものです。日立はデジタルをコアに、社会課題を解決する幅広いソリューションを提供しています。米国での投資を通じて、地域経済の強化とイノベーションの加速を同時に実現していきます。」
長期投資と雇用創出を通じた米国経済へのコミットメントを強化するこれらの取り組みは、日立のグローバル戦略と経営計画「Inspire 2027」の中核を成し、環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソサイエティの実現をめざすものです。エネルギー、モビリティ、産業、デジタル分野における、先進的なソリューションと専門知識を活用し、日立は喫緊の社会課題に取り組むとともに、より持続可能で強靭かつ豊かな未来を築くことに注力していきます。
日立アメリカ エグゼクティブチェアマン シャシャンク・サマントのコメント
「1959年の米国法人設立以来、日立は米国における経済・文化・イノベーションの基盤に貢献しつつ、事業を拡大させてきました。私たちはこのような成功を大変喜ばしく思っており、米国におけるこの勢いをさらに加速させるべく、官民のパートナーやお客さまと緊密に連携し、より豊かで持続可能な未来を共に築いていくことを約束します。」
日立アメリカ 社長兼CEO 竹内康浩のコメント
「日立は、優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献するという企業理念のもと設立されました。米国における日立の事業の拡大は、この使命を現代において体現するものです。米国は市場規模だけでなくイノベーションの精神においても当社にとって最重要市場の一つです。現地生産への投資と熟練した米国人財の育成を通じて、エネルギー、モビリティ、産業の未来を築き、人々の日常生活を向上させていきます。」
日立のコミットメントは、今週発表された一連の重要な発表とマイルストーンによって示されています。
- メリーランド州でのデジタル鉄道車両工場の本格稼働 : 最先端のデジタル工場が米国現地時間9月8日、メリーランド州ヘイガーズタウンで本格稼働しました。総額1億ドルのこの工場には3,000万ドル以上のデジタル強化技術が導入されており、カーボンニュートラルな工場として稼働しています。月産20両の車両生産能力を有し、ワシントンD.C.圏、ボルチモア、フィラデルフィアの地下鉄などに向けて次世代車両を製造・納入予定です。日立のグローバルデジタル製造戦略の旗艦として、Lumadaを活用したAIとスマート製造技術を導入しています。工場には没入型でインタラクティブなカスタマーエクスペリエンスセンターを併設しています。訪問者はHMAXなど、世界中の顧客に利益をもたらす日立のデジタルモビリティソリューションを体感できます。工場は最大460人の直接雇用を創出し、総計1,300人以上の雇用を支え、地域に年間約3億5,000万ドルの経済効果をもたらします。
One Hitachiの取り組みの一例として、本工場では Flexware Innovation (フレックスウェアイノベーション)のイントラロジスティクスソフトウェア「LIFT」を導入しています 。 この技術は日立傘下のGlobalLogicとの共同開発により工場に導入され、資材フローの最適化とデジタルトランスフォーメーションの推進を実現しています。さらに、GlobalLogicはエリクソン社と提携し、工場内に最先端のプライベート5Gネットワークを設計・導入しました。これにより、ヘイガーズタウン工場は、スマートでデジタルファーストな次世代鉄道生産の新たなベンチマークとなっています。 - アメリカのエネルギーの未来を支える投資 : 日立エナジーは、重要な電力網インフラの米国製造拡大に向け、歴史的な10億米ドル規模の投資を発表しました。これには、バージニア州サウスボストンに建設される4億5,700万米ドル規模の電力変圧器施設(国内最大級)に加え、全米の既存施設の拡張が含まれます。本投資の一環として、日立エナジーはさらにテネシー州アラモの変圧器部品工場に1億600万ドル、バージニア州南西部の乾式変圧器事業の拡大・近代化に2,250万ドル、ペンシルベニア州マウントプレザント周辺の高圧部品製造拠点拡張に7,000万ドルを投入します。これらのプロジェクトにより、バージニア州で約950人、テネシー州で100人、ペンシルベニア州で100人以上の新たな雇用を含む、高賃金の雇用が数千件創出される見込みです。本投資は米国電力網の耐障害性を強化し、AIデータセンター、再生可能エネルギー、産業成長を支える変圧器や重要高圧機器への確実な供給を確保する上で不可欠なものです。
- 産業用オートメーション会社のグローバル本社建設 : 日立グループ企業で先進的なオートメーションの世界的リーダーであるJR Automation Technologiesは、ミシガン州ジーランドに7,280万ドルを投じる、グローバル本社建設計画を発表しました。米国現地時間9月17日に着工する286,000平方フィートの施設には350名の従業員が集結し、協業・顧客デモンストレーション・グローバルイノベーションを目的とした最先端のモダンキャンパスを形成。新本社はデジタルツイン技術・エッジコンピューティング・AIを活用した次世代の製造システムを提供する「Integrated Industry Automation」の拠点としても機能します。
- 「New Horizons」を切り拓く「Hitachi Inspire Summit 2025」の開催 : 日立は「New Horizons」をテーマに、ワシントンD.C.にて年次イベント「Hitachi Inspire Summit 2025」を開催しました。本イベントには、95のグローバル企業から120名以上の代表者が参加し、AI時代におけるビジネス戦略、技術戦略、人財戦略について、主要な産業の経営層が意見を交わす場となりました。サミットでは専門家や有識者による講演や知見が披露され、エネルギー、モビリティ、産業変革の未来について幅広く議論されました。同時に開催された「Innovation Expo」では、AI技術の展望や持続可能エネルギーからデジタル製造、スマートモビリティに至るまで、45を超える最先端の研究成果の展示と事業部門のデモンストレーションを行い、革新的なアイデアを、地球規模の課題解決や産業の発展につなげる日立のリーダーシップを示しました。
日立製作所について
日立は、IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを活用した社会イノベーション事業(SIB)を通じて、環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソサエティの実現に貢献します。デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの4セクターに加え、新たな成長事業を創出する戦略SIBビジネスユニットの事業体制でグローバルに事業を展開し、Lumadaをコアとしてデータから価値を創出することで、お客さまと社会の課題を解決します。2024年度(2025年3月期)売上収益は9兆7,833億円、2025年3月末時点で連結子会社は618社、全世界で約28万人の従業員を擁しています。
日立アメリカについて
日立アメリカは、日立グループ各社の米州地域統括会社として、米国、カナダ、中南米における事業活動を統括しています。カリフォルニア州サンタクララに本社を置く日立アメリカは、1959年の設立以来、社会イノベーション事業を推進し、革新的で先見性のあるソリューションを通じて、喫緊の社会課題に取り組んでいます。日立アメリカおよびその54の子会社は、デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの4セクターで事業を展開しています。IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを組み合わせることで、日立アメリカはより持続可能な未来を形作る先駆的なソリューションの最前線に立ち続けています。