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企業情報ニュースリリース

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2022年12月22日
日立エナジー

(本件は、スイス・チューリッヒにおいて、
12月21日9:00(日本時間17:00)に発表しました。)

日立エナジーが、スイスのEPC事業者リンクソンから英国ナショナル・グリッド向けの
SF6ガスフリー420kVガス絶縁開閉装置を受注

温室効果ガス排出量を削減する「EconiQ™」で持続可能性目標の達成を支援

  日立エナジーは、このたび、英国の送電およびガス供給事業者であるナショナル・グリッドが取り組む電力インフラプロジェクト「ロンドン・パワー・トンネル(LPT)」向けに、SF6(六フッ化硫黄)ガスフリーの420kV「EconiQ™」ガス絶縁開閉装置(GIS)7ベイと420kV EconiQガス絶縁送電線路(GIL)をスイス連邦のEPC事業者であるリンクソンから受注しました。当社は、これらの設備を2023年中に納入し、ナショナル・グリッドの掲げる、保有するすべての設備からのSF6ガス撤去とネットゼロを2050年までに実現するという目標達成を支援します。

  LPTは、増加する電力需要に対応するために老朽化した高電圧送電線を更新し、送電容量を拡大することを目的に、32.5kmの地下送電トンネルを南ロンドンに建設するものです。これは、ロンドンにおいて1960年代以降最大のエンジニアリングプロジェクトの一つで、2020年に開始し、2026年に完了する予定です。

  日立エナジーは、リンクソンがLPT向けにロンドン南部の地区サザークに建設しているベンジワース・ロード変電所に、SF6ガスを使用せず長距離送電を可能にする420kV EconiQ GISと420kV EconiQ GILを提供します。EconiQは、SF6ガスを使用した従来の製品と同等の信頼性を実現しています。

  LPTプロジェクトの責任者であるナショナル・グリッドのオヌール・アイデミールは、「当社は、LPTの中核を担うベンジワース・ロード変電所がSF6ガスフリーとなることを嬉しく思います。重要な電力プロジェクトであるLPTは、首都ロンドンに安定したエネルギーを供給するもので、持続可能な技術を用いて、環境負荷を最小限に抑え、ネットゼロへの移行を支援します。」と述べています。

  日立エナジーのハイボルテージプロダクツビジネスユニット担当役員であるマルクス・ハイムバッハは、「当社とナショナル・グリッドは、既設の高電圧機器のSF6ガスを環境効率の高いフルオロニトリルベースの混合ガスに置き換えることに世界で初めて成功し*1、The Energy Awards 2022を受賞しました*2。今回、SF6ガスフリーのソリューションへの移行においてナショナル・グリッドを再びサポートできることを誇りに思います。EconiQ GISは、当社の画期的なSF6ガスフリー420 kV遮断器で信頼性と拡張性が実証された、温室効果ガスのCO2換算排出量を最も低減する技術を基にしています。」と述べています。

*1
2021年12月10日ニュースリリース「日立エナジーが、英国ナショナル・グリッドと共同で世界で初めて既設高電圧ガス絶縁送電線路のSF6ガスフリー化に成功」
*2
The Energy Awards 2022

  リンクソンのステファン・ライザッハCEOは、「リンクソンは、カーボンフリーエネルギーで世界を動かすインフラを構築しています。日立エナジーとの強力なコラボレーションにより、当社はベンジワース・ロード変電所向けに日立エナジーの先駆的なSF6ガスフリーソリューションであるEconiQを提供することができ、お客さまの持続可能性目標の達成をサポートすることができます。」と述べています。

  EconiQは、優れた環境性能を発揮し、持続可能性の実現に貢献する、日立エナジーの環境効率の高い製品、サービス、ソリューションポートフォリオです。日立エナジーは、持続可能性を事業の中心に据え、持続可能なエネルギーの未来へ向けた取り組みを加速しています。

日立エナジー関連情報

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日立エナジーについて

  日立エナジーは、持続可能なエネルギーの未来へ向けた取り組みを加速する、グローバルな技術リーダーです。さまざまな分野のお客さまに、バリューチェーン全体にわたる革新的なソリューションとサービスを提供するとともに、お客さまやパートナーとの協創により、カーボンニュートラル実現に向けたエネルギー転換に必要な、デジタル技術を活用した変革を実現します。日立エナジーは、社会価値、環境価値、経済価値のバランスを取りながら、世界でより持続可能、より柔軟、より安心・安全なエネルギーシステムを構築する取り組みを進めています。スイス・チューリッヒに本社を置き、全世界90カ国に約40,000人の従業員を擁しており、140カ国以上の導入実績と、約1兆円の事業規模を有しています。

日立製作所について

  日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。金融・官公庁・自治体・通信向けITサービスやお客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、産業流通、水インフラ、ヘルスケア、家電・空調システム、計測分析システム、ビルシステムなどの幅広い領域でプロダクトをデジタルでつなぐ「コネクティブインダストリーズ」と、自動車・二輪車の分野で先進技術を提供する「オートモティブシステム」の事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。グリーン、デジタル、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。2021年度(2022年3月期)の連結売上収益は10兆2,646億円、2022年3月末時点で連結子会社は853社、全世界で約37万人の従業員を擁しています。

以上

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