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概要

Invalid Server Serial Number and Product IDエラー発生時の対処方法を示します。

発生頻度

現象および影響範囲

Invalid Server Serial Number and Product IDエラー発生時はPOST時に下記のエラーが表示されます。
このエラーが発生した場合は対策方法欄に記載の手順で対処してください。

エラー画面

回避策

回避策はありません。

対策方法

POSTが停止してシステムユーティリティを起動できない場合は関連するアドバイザリを参照ください。
システムユーティリティを起動可能な場合は以下の手順を実施してください。

  1. 装置電源をONにして、システムユーリティティを起動してください。
  2. システム構成>BIOS/プラットフォーム構成(RBSU)>システムデフォルトオプション>工場デフォルト設定の復元を「はい、デフォルト設定を復元します。」に設定してください。
    「システムを再起動しますか?」というダイヤログが表示されるので「OK」を選択して装置を再起動してください。
  3. システム構成>BIOS/プラットフォーム構成(RBSU)>アドバンストオプション>アドバンストサービスオプションの「シリアル番号」と「製品ID」に装置のシリアルラベルプルタブに記載されている値を設定してください。シリアルラベルプルタブでは「シリアル番号」はSerial No.、「製品ID」はProduct No.と記載されています。

注意:この操作を行うと装置のBIOS設定が工場デフォルト設定に戻ります。作業実施後に設定の確認と再設定を実施してください。下記のモデルの場合は下記の設定の確認と再設定も実施してください。

  • SW-RAID モデルの場合
    システム構成>BIOS/プラットフォーム構成(RBSU)>ストレージオプション>SATA コントローラオプションを「Smart アレイSW RAID サポート」に設定してください。
  • メモリフォールトトレラントメモリ設定オプションありモデルの場合
    システム構成>BIOS/プラットフォーム構成(RBSU)> メモリオプション > アドバンストメモリプロテクションを「フォールトトレラントメモリ(ADDDC)」に設定してください。
  • HA8000V/DL360 Gen10、HA8000V/DL360 Gen10 for Nutanix、HA8000V/DL380 Gen10、HA8000V/DL380 Gen10 for Nutanixモデルの場合
    システム構成>BIOS/プラットフォーム構成(RBSU)>アドバンストオプション>ファンと温度のオプション→温度構成を「増強した冷却」に設定してください。
  • HA8000V/DL360 Gen10、HA8000V/DL360 Gen10 for Nutanix、HA8000V/DL380 Gen10、HA8000V/DL380 Gen10 for Nutanix、HA8000V/DL580 Gen10、HA8000V/ML350 Gen10モデルの場合
    システム構成>BIOS/プラットフォーム構成(RBSU)>アドバンストオプション>アドバンストデバッグオプション>アドバンストクラッシュダンプモードを「有効」に設定してください。この際、「この設定は、資格を持つ保守サービス担当者の指示を受けた場合のみ変更してください。」というダイヤログが表示された場合は「OK」を押してください。

対象製品

対象装置 RV3000 A1
HA8000V/DL20 Gen10
HA8000V/DL360 Gen10
HA8000V/DL360 Gen10 for Nutanix
HA8000V/DL380 Gen10
HA8000V/DL380 Gen10 for Nutanix
HA8000V/DL580 Gen10
HA8000V/ML30 Gen10
HA8000V/ML350 Gen10
HA8000V/DL20 Gen10 Plus
HA8000V/DL360 Gen10 Plus
HA8000V/DL380 Gen10 Plus
HA8000V/ML30 Gen10 Plus

発生条件

下記の操作を実施した場合に発生が報告されていますが、それ以外の操作であっても発生する可能性があります。

  • BMC構成ユーティリティのサーバーの再起動を促すダイヤログが表示された後に、サーバーの再起動を行わずに別の設定変更を実施した場合
  • POST中にiLOの再起動を実施した場合

対象バージョン

バージョン依存はありません。

対象OS

対象製品がサポートする全OS

関連するアドバイザリ

ADV-2018-0048a:BMC構成ユーティリティのサーバーの再起動を促すダイヤログが表示された後、サーバーの再起動を行わずに別の設定変更を実施した場合にPOSTエラーが発生する現象について(RV3000 A1をご使用のお客さまはこちらを参照ください)
ADV-2018-0048b:BMC構成ユーティリティのサーバーの再起動を促すダイヤログが表示された後、サーバーの再起動を行わずに別の設定変更を実施した場合にPOSTエラーが発生する現象について(Nutanixモデルをご使用のお客さまはこちらを参照ください)
ADV-2018-0048:BMC構成ユーティリティのサーバーの再起動を促すダイヤログが表示された後、サーバーの再起動を行わずに別の設定変更を実施した場合にPOSTエラーが発生する現象について(上記を除くHA8000Vをご使用のお客さまはこちらを参照ください)

更新情報

2022年7月29日(公開)

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本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

文書番号

ADV-2022-0086