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Hitachi

プラント用機器

石油精製をはじめとする各種化学工業、医薬品工業、食品工業、金属精錬工業などの抽出・水洗・分離工程では、製品の純度向上、設備の合理化および生産性の向上や、排水処理による有害物質の完全除去などを目的として、省エネルギー型の抽出装置が求められています。ウルトレックスはお客さまのニーズに応え、省エネルギープロセスの適用拡大に役立ちます。

納入事例:ウルトレックス

写真:ウルトレックス

概要
型式 UEL-120
用途 光学樹脂モノマー精製

ウルトレックスとは

化学工業では、均一な液体混合物から特定の成分を分離精製するプロセスが一般的に行われています。そのひとつとして、液液抽出が有効な手段として用いられています。この液液抽出は溶解しない二つの液相に、ある溶質が溶解したときの両相の濃度差(分配現象)を利用するもので、工業的にはセトラー(沈降器)とよばれる分離器で密度差により抽出液と抽残相を分ける方法や、充填式、多段式およびスプレー式の塔型で分ける方法があります。しかし、これらの手段では一般的に低効率になりやすく、密度差が小さいときは操業が困難になりやすくなります。当社の高性能な遠心抽出機(ウルトレックス)は高速遠心力により、密度差が小さい、短い滞留時間を要求されるといった液体の処理を効率的に行えます。また、固形物が詰まりやすい液体に対応したウルトレックスE形と、抽出性能を高めたウルトレックスUE形の2モデルをラインナップしています。

(当社比)

納入範囲

エンジニアリング、納入・据付、試運転、メンテナンスまでお客さまをトータルサポートします。

遠心抽出機の選定には、処理液中の抽出液・抽残液の性状(物性・密度・粘度・分配係数など)と、入口・出口の処理量・抽出濃度などが複雑に関ってきます。当社では、お客さまからの処理液データをもとに仕様を選定。さらに当社の保有する実験設備において性能を検証し、性能の達成を保証します。また、ウルトレックスの据付・試運転・メンテナンスはもちろん、当社のEPCソリューションの一環としてウルトレックス周りの架構・配管・電気・制御設計、調達および施工も実施します。

適用分野

全般

  • 医薬品工業
  • 食品工業
  • 石油化学工業
  • 樹脂工業
  • 他一般工業

製品別

<医薬品>

  • 抗生物質の抽出
  • ビタミン類の抽出
  • 漢方薬の抽出

<食品>

  • 植物油の精製
  • 脱ガム

<石油化学>

  • 芳香族の抽出
  • 各種溶剤の精製、洗浄
  • 界面活性剤の精製
  • 油脂類の精製
  • ゴム薬品の精製
  • 酢酸の抽出精製
  • シリコンオイルの精製
  • 過酸化物の精製

<樹脂>

  • ポリカーボネイト樹脂の精製
  • エポキシ樹脂の精製
  • フェノール樹脂の精製
  • 各種樹脂溶液の洗浄
  • フォトレジスト

<一般>

  • 排水からの有効成分の回収、除去
  • 金属抽出

技術

E形

E形は処理液に固形物を含有したり、抽出中に固形物を生成する処理液に対応できるよう、従来の同心円状の多孔分散板にかえて同心円状のV形リングを採用しています。このV形リングからなるロータが高速で回転することにより重軽液を向流接触させて抽出作用を行います。重軽液は、それぞれ回転軸の両側よりロータ内に送り込まれます。重液は遠心力によりロータ外周方向へ、軽液は逆に軸方向へ移動します。その間に、数十段のV形リングのスリット部で、両液が向流接触・分散合一を繰り返し、効率のよい抽出が行われます。

V形リングを採用したメリットは−

  • 半径方向に対するスリット部で縮小され、スリット部通過後には拡大されます。この流路の縮小、拡大が重軽液の混合を理想的に保ちます。
  • V形リングにより、液の幅方向の流れが均一になるため、偏流現象が少なくなります。
  • V形リングの傾斜部分により、固形物を外側へ移動させる分力が作用し目詰まりを防止します。

(当社比)

UE形

UE形は固形物を含まない処理液に適しており、幅方向を仕切板で仕切って隔室を形成させた多孔円筒方式を採用。この方式だと、多孔円筒の幅が小さく、遠心力による変形も小さいため、液の偏流がおこりにくくさらに小幅による壁効果と合わせて、大幅な抽出性能の向上を実現します。

(当社比)