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使用済燃料の中間貯蔵施設に使用する乾式金属キャスク

Development of Transport and Storage Dual-Purpose Dry Cask for Spent Nuclear Fuel

清水 仁 日立製作所 電力・電機グループ 原子力事業部 サイクルプロジェクト部
星川 忠洋 日立製作所 電力・電機グループ 原子力事業部 サイクルプロジェクト部
鴨志田 守 日立製作所 電力・電機グループ 電力・電機開発研究所
町田 隆志 日立製作所 日立研究所 材料・デバイス研究センタ エネルギー材料研究部



口絵

輸送貯蔵乾式金属キャスクの1/3モデル落下試験(a)と実規模キャスクの外観(b)
 これまで実施した各種要素試験,および総合評価としての1/3モデル落下試験によって確立した設計手法を用いて,実規模大の輸送貯蔵乾式金属キャスクを製作し,実機で想定される検査も行った。製造時検査の一項目である伝熱試験を行い,キャスク設計の妥当性を確認した。



 原子力発電所から発生する使用済燃料を,リサイクル燃料資源として再処理されるまで貯蔵しておくため,原子力発電所の敷地外での中間貯蔵施設が必要とされている。この中間貯蔵施設では,輸送貯蔵乾式金属キャスクによる貯蔵が検討されており,2010年をめどとした実現に向けて法令なども整備され,指針や基準の策定も進められている。

 日立製作所は,輸送回数と貯蔵物量を低減するために,高収納体数化を図った輸送貯蔵乾式金属キャスクを開発した。経済性と長期信頼性を追求し,組立が簡易な構造と経年変化の少ない材料を採用している。また,各種要素試験と総合評価を行うために,1/3モデル落下試験を実施し,安全性を確認している。

 さらに,これまでに確立した設計手法を用いて,実規模大の輸送貯蔵乾式金属キャスクを製作し,実機製造時の完成検査で要求される各種試験や検査を実施した。これらの知見を実機の設計や製作に反映し,完成度の向上を図っている。


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