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エネルギーの将来を担う次世代原子炉システム

Next-Generation Nuclear Reactor Systems for Future Energy

山下 淳一 日立製作所 電力・電機グループ 原子力事業部
河村 文雄 日立製作所 電力・電機グループ 原子力事業部 サイクルプロジェクト部
持田 貴顕 日立製作所 電力・電機グループ 原子力事業部 原子力計画部



口絵
注:略語説明
MOX(Mixed Oxide),MA(Minor Actinide),LLFP(Long-Lived Fission Product),FBR(Fast Breeder Reactor)
Puリサイクルの全体構成
 将来の原子力システムは,低減速炉と先進再処理によるプルトニウム多重リサイクルを基本にして,燃料サイクルの多様なニーズに柔軟に対応できる中期システムを経て,高速炉を基本とした長期システムの原子炉システムに移行する。



 将来に予想される地球環境問題やエネルギーセキュリティ問題を解決するためには,原子力によるリサイクルシステムの開発・実用化が不可欠である。わが国が目指すべき究極の原子力システムは,高速増殖炉によるプルトニウムリサイクルである。しかし,このような理想のシステムは開発に時間を要することから,移行期を経て段階的に実現されると考えられる。

 日立製作所は,この移行期でのリサイクルシステムへの取り組みとして,軽水炉によるプルトニウムリサイクル炉,すなわち低減速炉と,次世代リサイクル技術の開発に取り組んでいる。

 低減速炉は,現行の沸騰水型プラントを基本としているもので,炉内の燃料と制御棒を変更することにより,ウランの燃焼からプルトニウムの燃焼,リサイクルにも対応できる軽水炉である。リサイクルには多様な燃料形態に柔軟に対応する必要があるので,フッ化物揮発法を基本とした先進再処理技術に基づく新しい燃料サイクルが不可欠となる。

 これらの原子炉システムは,現行の軽水炉での技術開発の成果に基づくものであり,将来の高速炉を中心とした燃料サイクルにも引き継がれるものとなる。


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